オーバークロックが楽になる倍率ロックフリーCPUに注目!
ここ最近、CPUの新製品が登場した際に注目されるポイントの一つとして、オーバークロック(以下OC)関連の要素がある。OCとは、PCパーツ(おもにCPUやGPU、メモリ)の動作クロックを定格以上に上げ、より高速化するテクニックである。
メリットは何と言っても、使っているPCの速度を向上できる点。とくに最近のCPUはクロックの伸び幅が大きく、性能を向上させやすい。ただ、定格使用時より発熱や消費電力が増大する、パーツの寿命を縮めてしまう可能性がある、そしてOCをしたパーツは動作保証がなくなるといった、リスクも存在する。しかし、実際にパーツが壊れてしまうような事態は、よほど極端なことをしない限り、ほとんどないと言ってよい。
ここ数年、OCを意識したマザーボードやクーラーが多数登場しているが、最近はCPUでも「倍率ロックフリー」タイプのモデル(下図参照)が増えている。AMDのBlack Editionシリーズに加えて、IntelのKシリーズも発売され、さらなる盛り上がりを見せているところだ。メーカー半公認とも言えるこれらのCPUのOCをその方法とともにチェックしてみよう。

Intelの倍率ロックフリーモデル
Intelもミドルレンジクラスで倍率ロックフリーモデルの展開を開始。パッケージには「UNLOCKED」の文字が明記され、CPUクーラーは付属しない

最新マザーボードと組み合わせてより簡単に
最新のマザーボードのBIOSにはOC向けの機能が豊富に搭載されている。倍率ロックフリーCPUと組み合わせると非常に強力だ
