LGA1366版 Core i7、
LGA1156版 Core i7/i5/i3、
Pentium
※ASUSTeKのP55マザーボードMaximusIII Extreme のBIOS設定項目を例として取り上げた
LGA1366版 Core i7、LGA1156版 Core i7/i5/i3、PentiumなどのCore iシリーズのCPUの場合、CPUによっては搭載していないものもあるが、Turbo Boost Technology、Hyper-Threadingといった高速化機能とIntel SpeedStep TechnologyやC-STATEなどの省電力化機能の項目が設定のキモとなる。これらの機能はぜひ有効にしておきたい。そのほか、CPU関連の設定項目には、Windows 7のXP Modeを高速化するIntel Virtualization Technologyなど重要なものが多数ある。具体的には、下の解説と推奨設定を参考にしてほしい。

Hyper-Threadingを無効化して性能とトレードオフで省電力化を図ることも可能
下のテスト結果は、1コアで2コア分(2スレッド)の処理を可能とするHyper-Threadingの有効時と無効時の性能と消費電力を計測したものだ。テストにはCPUの演算性能を計測するCINEBENCHを使用、消費電力はCINEBENCH測定時の最大値を計測している。まずCINEBENCHの結果だが、マルチコアテストではHyper-Threading有効時のほうが無効時よりも約25%高い数値となっており、マルチスレッド対応アプリケーションにおけるHyper-Threadingの効果を確認することができる。一方消費電力だが、Hyper-Threading有効時のほうが無効時よりも21Wも高くなっており、Hyper-Threadingを有効にすることにより消費電力も増大することが分かる。
この結果から判断すると、性能重視ならHyper-Threadingは有効に、逆に性能を多少犠牲にしても省電力化を図りたいという人はHyper-Threadingを無効にするとよいと思われる。

【検証環境】マザーボード:ASUSTeK P6X58D-E(Intel X58+ ICH10R)、メモリ:Corsair Memory CMX8GX3M4A1600C9(PC3-12800 DDR3 SDRAM、CL=9、2GB×4 ※3枚のみ使用)、ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800 GTリファレンスカード、HDD:Seagate Barracuda 7200.11 ST3500320AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版