Socket AM3
PhenomⅡ、AthlonⅡ
※ASUSTeKのAMD 870マザーボードM4A87TD EVOのBIOS設定項目を例として取り上げた
Socket AM3 のPhenomⅡ、AthlonⅡの設定は、AMD CPUの特徴とも言える省電力機能のCool'n'Quietや仮想化支援機能AMD-V関連の設定がキモとなる。とくにAMD-VはWindows 7のXP Modeを使用する際には有効にしておきたい。6コアのPhenomⅡ X6ユーザーは、自動オーバークロック機能であるTurbo COREに注目。BIOSに有効/無効を設定する項目が用意されているので、きちんと設定されているか必ず確認しておくようにしたい。
Turbo COREの効果を試す
6コアCPUであるPhenomII X6には、負荷のかかっているコアが三つ以下で、かつ電力量に余裕がある場合に、負荷のかかっているコアを自動的にオーバークロックするTurbo COREという機能が搭載されている。下のテスト結果は、そのTurbo COREの効果を計測したものだ。まずCPUの演算性能を計測するCINEBENCHの結果だが、シングルスレッドテストではTurbo COREの効果がはっきり見られるものの、6コアすべてを使うマルチスレッドテストでは逆にTurbo COREを無効にしたほうがよい数値となっている。一方、システムの総合性能を計測するPCMark Vantageの結果では、Turbo COREを有効にしたほうが数値がよく、全体的には性能が高くなることが確認できる。
この結果から判断すると、通常はTurbo COREを有効にしておいて、3コア以上を使うようなアプリケーションを多用する場合には無効にするといった使い方がよいと思われる。
LGA775 Core 2 Quad/Duo、
Pentium、Celeron
※ASUSTeKのIntel P45マザーボードP5Q-EのBIOS設定項目を例として取り上げた
Core 2 Quad/Duo、Pentium、Celeronの設定では、Intel SpeedStep TechnologyやC-STATEなどの省電力機能や、Windows 7のXP Modeを高速化するIntel Virtualization Technologyなどの設定がキモとなる。注意したいのは、CPUの温度が上がり過ぎた場合にクロックを下げることにより損傷を防ぐ自動保護機能のThermal Monitor Functionの設定。システムのクラッシュを避け、CPUの損傷を防ぐために必ず有効にしておこう。
【検証環境】マザーボード:ASUSTeK M4A87TD EVO(AMD 870+SB850)、メモリ:Corsair Memory CMX8GX3M4A1600C9(PC3-12800 DDR3 SDRAM、CL=9、2GB×4 ※2枚のみ使用)、ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800 GTリファレンスカード、HDD:Seagate Barracuda 7200.11 ST3500320AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版