その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | |||||||||||||||||||||
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Core i7の登場によってアッパーミドルレンジクラスもにぎやかになっている。Core i7用のスタンダードモデルからCore 2用のプレミアム製品までさまざまに個性の異なる製品が混在しており、実におもしろい状況になっている。 | |||||||||||||||||||||
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廉価なCore i7マザーと高機能なCore 2マザー | |||||||||||||||||||||
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Core i7用とCore 2用が混在する価格帯だが、それぞれの製品の性格はまったく異なる。Core i7用のX58マザーボードにとって、この価格帯は廉価版の範囲内だ。つまり、どこかで妥協している製品が多い。マザー選びのポイントは、どの部分でコストカットしているかを見きわめることだろう。とくに電源回路、メモリソケット数、NVIDIA SLIへの対応、オーバークロック機能などは製品によって分かれる部分だが、基本設計を重視したシンプルな機能の製品が多い。SLIへの対応はNVIDIAの認証を受けているかどうかで異なるため、PCI Express x16スロットの本数では判断できない。あえてNVIDIAの認証を受けないことでそのコストをほかに向けている製品もあるので、必要に応じて判断しよう。 一方、Core 2用ではP45を搭載した高機能な製品が多くを占める。Core i7の登場前から販売されていた製品がほとんどで、Core 2の上位にCore i7が登場してきた関係もあって価格が下がって買い得感が増している。当初はハイエンドだった高付加価値のプレミアム製品も選択肢に入るため、おもいっきり贅沢な気分を味わってみるのもおもしろいだろう。 |
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普及型Core i7向けマザーボードと高級Core 2シリーズ向けマザーボードの主な機能比較 | |||||||||||||||||||||
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メモリソケット トリプルチャンネルアクセスのCore i7はDDR3×6本が標準。Core 2はDDR2×4本が主流で、一部にDDR3×4本構成も見られる |
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付属品、付加機能 基本設計重視のCore i7用では省かれる傾向にある。Core 2用はサウンドや無線LANアダプタなど付加機能満載の製品が多い |
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電源回路 コストのかかる電源部。Core i7用は6~8フェーズが標準だが、Core 2用なら16フェーズクラスの贅沢な実装も見られる |
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電源/リセットスイッチ このクラスではPCをケースに組み込まなくとも動作検証が行なえる電源・リセットスイッチを搭載した製品が過半数を占める |
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NVIDIA SLI対応 Core 2用ではチップセットがNVIDIA製の一部のみOKでIntel製はNGだったが、Core i7用ではマザーごとに対応が分かれている |
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冷却機構 Core i7は発熱が大きいため、シンプルながらもしっかりした冷却機構を搭載する。Core 2用ではOCを意識したハデな機構も |
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DDR2とDDR3の速度差はどのぐらい? | |||||||||||||||||||||
CPUにDDR3メモリコントローラを内蔵するCore i7を使うならメモリはDDR3しか選択肢がないが、Core 2を使う場合はマザーボードの仕様によってDDR2対応とDDR3対応が分かれる。転送レートはDDR2は800MHz、DDR3は1066~1,333MHzが主流であり、当然DDR3のほうが高速だ。ただ、下のテスト結果のように、メモリ帯域を計測するテストではDDR3のほうが高速なのだが、アプリケーションレベルでは逆にDDR2より遅いことも。Core 2を使う限り、メモリの速度差はこの程度でしかなく、速度優先で選ぶメリットはない。最近の価格推移を見ると絶対にDDR2のほうがよいとも言い切れないが、状況に応じて、使い回しのしやすさや製品価格、入手のしやすさを考慮して選べばよいだろう。 | |||||||||||||||||||||
DDR2/DDR3両対応のP45チップセット P45チップセットはDDR2-800/DDR3-1066の両方に対応する。どちらが使えるかはボード上のメモリソケットで決まる |
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DDR2メモリも使えるAM3版Phenom II 流通を始めたばかりのSocket AM3版のPhenom IIシリーズは、DDR2/DDR3両方のメモリコントローラを内蔵する |
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VRMフェーズ数による消費電力の違い | |||||||||||||||||||||
マザーボードの品質を判断する目安の一つが、VRMのフェーズ数だ。理屈上フェーズ数を増やすほどに波のない安定した電流が作れ、また抵抗などによる損失や電源回路への負荷も低減できる、結果としてシステムの低発熱化、長寿命化、安定動作、高いOC耐性などのメリットをもたらす。もちろん、必要以上の多フェーズ化は回路の大型化により逆に消費電力増となってしまうし、構成部品そのものの特性なども影響するのでフェーズ数だけがすべてではないが、Core i7用では6~8フェーズが標準でハイエンドが16フェーズ、Core 2用では3~4フェーズが標準でハイエンドが8~16フェーズが現在の相場だ。 実際に16フェーズと8フェーズの製品で消費電力を比較してみたのが下のグラフだ。どちらもASUSTeKの製品で、CPU負荷に応じてフェーズ数を切り換える「EPU-6 Engine」を搭載している。結果は16フェーズのほうがアイドル時で7W、負荷時でも9W消費電力が低い。とくに高負荷状態で使う機会が多いならば、フェーズ数の多い製品を積極的に選ぶ理由になるだろう。 |
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16フェーズのVRM P45搭載のプレミアムモデル「Maximus II Formula」は16フェーズの電源回路を装備。いかにも消費電力は高そうだが…… |
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8フェーズのVRM 同じくP45搭載のスタンダードモデル「P5Q-E」。電源回路は8フェーズ、CPUソケットまわりは比較的シンプルだ |
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【検証環境】 CPU:Intel Core 2 Quad Q9550(2.83GHz) マザーボード:ASUSTeK P5QC(Intel P45+ICH10R)、ASUSTeK Maximus II Formula(Intel P45+ICH10R)、ASUSTeK P5Q-E(Intel P45+ICH10R) メモリ:UMAX D48002GP0-73BCJ1(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2)、OCZ Technology OCZ3P1333LV6G(PC3-10666 DDR3 SDRAM 2GB×3[2枚のみ使用]) ビデオカード:ATI Radeon HD 4350リファレンスカード HDD:日立GST Deskstar 7K1000.B HDT721032SLA360(Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB) OS:Windows Vista Ultimate SP1 |
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特別定価:2,310円
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販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
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