ミドルレンジ編 2/7 | マザーボード100選 2009

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激突！Bulldozer vs. Sandy Bridge

震撼性能！　Sandy Bridgeに死角なし!!

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ミドルレンジ編

TEXT：宮崎真一

GIGABYTE

GA-EP45-UD3R（rev. 1.0）

実売価格：16,000円前後

Intel P45+ICH10R

LGA775

ATX

RAID 0/1/0+1/5

Ultra Durable3準拠でお買い得感抜群

同社はP45搭載マザーボードを豊富にラインナップしているが、なかでも本製品はミドルレンジクラスに位置付けられたスタンダードモデル。VRMを6フェーズ構成に簡略化することでコストダウンを実現し、コストパフォーマンスの向上が図られている。その一方で、ベースクロック1,600MHzおよびDDR2-1366動作に独自対応。また、同社独自品質規格のUltra Durable3に準拠することで高品質を維持。さらに、電圧制御専用のICを搭載するなど、オーバークロック動作においても、高いパフォーマンスを狙うことができる。

SPECIFICATION

対応CPU：C2D/Quad/XE、Pentium DC/XE/D/4、Celeron
メモリスロット：PC2-10900 DDR2 SDRAM×4（最大16GB）
ディスプレイ：－
グラフィックス機能：－
拡張スロット：PCI Express 2.0 x16×1、PCI Express x1×3、PCI×3
インターフェース：Serial ATA 2.5×8、Ultra ATA/133×1、USB 2.0×8、IEEE1394×2
LAN：1000BASE-T×1

コストパフォーマンス

拡張性

品質

実用性の高い拡張スロット構成
実用性重視の拡張スロット構成。2スロット占有タイプのビデオカードを搭載しても、3本のPCIスロットをつぶさないですむのはうれしい

Serial ATA 2.5ポート×8で拡張性十分
GIGABYTEロゴのSerial ATAコントローラを搭載し、Serial ATA 2.5ポートを計8基装備。この価格帯でこの拡張性は驚きだ

ライター宮崎真一のコメント
品質重視のニーズに即した仕様に好感

やはり本製品の魅力は、低価格ながら独自の品質規格Ultra Durable3に準拠した点にある。基板温度を下げることが可能な同規格は、固体電解コンデンサの搭載といった高品質重視設計と相まって、オーバークロックを実践する際にも大きなメリットとなる。

ライター芦澤英一のコメント
UD3LRと2,000円差ならこっちがお買い得

2,000円ほど安価な同社のGA-EP45-UD3LRとどちらを選ぶか迷うが、本製品のほうがSerial ATA 2.5ポートが2基多く、ヒートパイプ式冷却機構も装備。そして、バックパネルのインターフェースを豊富に備えるなど、価格差を補って余りある。

編集者Nのコメント
ミドルレンジマザーボードの金字塔

圧倒的である。この価格、この機能、そして品質。すべてを高水準に仕上げており、弱点は見当たらない。バックパネルにeSATAポートがないが、付属ブラケットにSerial ATA－eSATA変換アダプタがあるのでそれで対応可能。誰もが満足できるマザーである。

ASUSTeK

M4A79 Deluxe

実売価格：21,000円前後

AMD 790FX+SB750

Socket AM2

ATX

RAID 0/1/0+1/5

Phenom IIで最高峰を目指すユーザーに

チップセットにAMD 790FXを採用したM3A79-T Deluxeの後継モデル。South BridgeはSB750と変わりないが、North Bridge上の放熱フィンなどが変更されている。また、Serial ATA 2.5ポートが1基減っていることを除けば、インターフェースの仕様はほぼ同じ。さらに省電力機能のEPUを新たに搭載し、消費電力の低減も図れるようになった。VRMはCPU用の8フェーズにチップセット用の2フェーズという構成で、コンデンサにはすべて富士通メディアデバイス製の固体電解タイプを搭載するなど品質の高さは同様だ。

SPECIFICATION

対応CPU：Phenom II、Phenom、Athlon、Sempron
メモリスロット：PC2-8500 DDR2 SDRAM×4（最大16GB）
ディスプレイ：－
グラフィックス機能：－
拡張スロット：PCI Express 2.0 x16×4（x16/x16/－/－またはx16/x8/x8/－またはx8/x8/x8/x8で動作）、PCI×2
インターフェース：Serial ATA 2.5×5、eSATA×1、Ultra ATA/133×1、USB 2.0×6、IEEE1394×1
LAN：1000BASE-T×1

コストパフォーマンス

拡張性

品質

8＋2フェーズ構成の高品質VRMを実装
VRMは、8＋2フェーズ構成を採用。8フェーズはCPU用で、2フェーズは内蔵メモリコントローラ用。固体電解コンデンサも実装している

PCI Express 2.0 x16スロットを4本装備
PCI Express 2.0 x16スロットを4本搭載する。4本すべてに8レーンずつ振り分けることで、4GPUのCrossFireX構成を実現可能だ

ライター宮崎真一のコメント
TurboVやTurbo KeyなどOC機能も進化

旧モデルからチップセットは変わらないが、数々の機能強化が図られている。とくに、独自のオーバークロック機能に注目したい。なかでもTurbo Keyと呼ばれる機能は、電源ボタンにパフォーマンスブースト機能を割り振ることができ、その使い勝手も良好だ。

ライター芦澤英一のコメント
Phenom IIに対応するハイエンドマザー

Phenom IIのパフォーマンスを最大限に引き出すなら、このマザーボードが最適だ。8＋2フェーズ構成のVRMを備えており、TDPの大きなPhenom IIをオーバークロックするのにも安心の設計と言える。ヒートパイプ式の冷却機構も高い効果を発揮するだろう。

編集者Nのコメント
AMD CPU向けマザーボードでも省電力機能を搭載

Intel CPU向けマザーにいち早く省電力機能のEPUを搭載させてきたASUSTeKだが、AMD向けに関しては対応が遅れていた。しかし、本製品で見事に同機能に対応。電力消費の激しいハイエンドCPU向けのマザーだからこそ高い効果が期待できる。

【省略記号】
C2D：Core 2 Duo、C2Quad：Core 2 Quad、C2XE：Core 2 Extreme、Pentium DC：Pentium Dual-Core、Pentium XE：Pentium Extreme Edition、Celeron DC：Celeron Dual-Core、PCI-E：PCI Express、SATA：Serial ATA