ハイエンド編 2/5 | マザーボード100選 2009

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その他の特集（2011年）

激突！Bulldozer vs. Sandy Bridge

震撼性能！　Sandy Bridgeに死角なし!!

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ハイエンド編

TEXT：鈴木雅暢

ASUSTeK

Rampage II Extreme

実売価格：43,000円前後

Intel X58+ICH10R

LGA1366

ATX

RAID 0/1/0+1/5

贅をつくした至高のX58マザーボード

ゲーマー／オーバークロッカー向けに展開するプレミアムブランド「R.O.G.」シリーズの最新モデル。CPUコアに16フェーズ、CPUアンコア部に3フェーズ、メモリ3フェーズという大掛かりな電源回路に富士通メディアデバイスの「ML Caps」をはじめ、高級部品を惜しげもなく使った高品質設計は圧巻だ。3-way SLI/CrossFireXにも対応する拡張性の高さに加え、ボード上でOC操作ができる「TweakIt」、電源回路の変換効率を適切に保つ「EPU-6 Engine」、基板裏面全体で放熱する「Stack Cool 2」など独自の付加機能も満載している。

SPECIFICATION

対応CPU：Core i7
メモリスロット：PC3-14400 DDR3 SDRAM×6（最大12GB）
ディスプレイ：－
グラフィックス機能：－
拡張スロット：PCI Express 2.0 x16×3（x16/x16/x1またはx16/x8/x8で動作）、PCI Express x1×2、PCI×1
インターフェース：Serial ATA 2.5×7、eSATA×1、Ultra ATA/133×1、USB 2.0×6、IEEE1394×1
LAN：1000BASE-T×2

冷却性

拡張性

品質

レバー＆スイッチでOC
BIOSに入らずともCPUクロックや電圧を変更できる「TweakIt」を装備。その手前には各部電圧をテスターで測定できる端子群を用意

BIOSメニューも充実
マザーボードの細かな制御を可能にするiROGにより、CPUやメモリだけでなく、アンコア部やシステムバスなどの詳細な設定が可能だ

ライター鈴木雅暢のコメント
ハイエンド嗜好を満たす存在感

16＋3＋3フェーズという史上最大規模の電源回路、パッケージ全体で超品質を主張するマルチレイヤーポリマーコンデンサ、強力な放熱機構と、とにかくナンバーワン、最高級の製品が欲しいというハイエンドユーザーの嗜好をストレートに満たす1枚。

ライター宮崎真一のコメント
完成度の高さ、機能の豊富さはさすがR.O.G.

CPU以外にもQPIバスやメモリなどのVRMにも3フェーズといったマルチフェーズ構成を採用している点は評価できる。さらにiROGチップによるBIOSのオーバークロック設定は豊富で、基板上のトグルスイッチでOCできるTweakItも非常にユニークだ。

編集者Mのコメント
どんな目的のユーザーが使っても満足できる

OC設定の豊富さ、なおかつある程度ムリな設定でも動いてしまう作りのよさが目立つ。もちろん定格で使用した場合でも十分な機能を搭載し、安定性はピカイチ。オーバークロックをしないユーザーにも安心して使うことができる製品と言えるだろう。

GIGABYTE

GA-EX58-UD5（rev.1.0）

実売価格：34,000円前後

Intel X58+ICH10R

LGA1366

ATX

RAID 0/1/0+1/5

Ultra Durable3とCore i7の相性は抜群

GIGABYTE独自の品質規格、Ultra Durable3に準拠したX58マザーボード。2オンス銅箔層を基板に採用、電気抵抗を抑えることで高効率および低発熱を実現し、TDP 130Wと発熱の大きなCore i7の利用でも熱対策は万全。もちろん、コンデンサはすべて国内メーカー製アルミ固体タイプのものを搭載するなど品質は申し分のない出来。VRMは12フェーズ構成で、省電力機能のDynamic Energy Saver Advancedを備え、負荷に応じたフェーズ数の切り換えが可能だ。もちろん、3-way SLIおよびCrossFireXをサポートする。

SPECIFICATION

対応CPU：Core i7
メモリスロット：PC3-16800 DDR3 SDRAM×6（最大24GB）
ディスプレイ：－
グラフィックス機能：－
拡張スロット： PCI Express 2.0 x16×3（x16/x16/－またはx16/x8/x8で動作）、PCI Express x4×1、PCI Express x1×1、PCI×2
インターフェース：Serial ATA 2.5×10、Ultra ATA/133×1、USB 2.0×8、IEEE1394×1
LAN：1000BASE-T×2

冷却性

拡張性

品質

2オンス銅箔層により基板温度低下を実現
通常の倍の厚さという2オンス銅箔層を備え、基板自体の発熱量を低減させるGIGABYTE独自の品質規格であるUltra Durable3に準拠する

負荷に合わせた柔軟なフェーズ構成
VRMは12フェーズ構成と堅実な作り。Dynamic Energy Saver AdvancedによりCPU負荷に合わせてフェーズ数を自動で変更できる

ライター鈴木雅暢のコメント
シンプルな高品質設計に好感

GIGABYTEのCore i7用ハイエンドならこれという1枚。高効率コイルや低抵抗MOSFETなどの高級部品に加えて2オンス銅箔層を採用した「Ultra Durable3」による高品質設計は安心感抜群だ。ギミックに頼らないシンプルな仕様もむしろ好印象だ。

ライター宮崎真一のコメント
機能と価格のバランスが見事

数あるX58マザーボードの中でも、機能の豊富さと品質の高さを兼ね備えた製品。それでいて価格は3万4,000円ほどと安価ではないが費用対効果は高い。CMOSクリア用のスイッチやPOSTコード表示用LEDを搭載し、使い勝手にも配慮している点は◎。

編集者Mのコメント
必要な機能だけに絞ったコスパ重視モデル

Ultra Durable3や3-way SLIに対応し、Serial ATA 2.5ポートをICH10RのものとGIGABYTE独自仕様のものの合計10基備える。突き抜けた装備こそないが、機能・搭載機構ともに完成度が高く、値段も3万4,000円前後とお買い得度はダントツだ。

【省略記号】
C2D：Core 2 Duo、C2Quad：Core 2 Quad、C2XE：Core 2 Extreme、Pentium DC：Pentium Dual-Core、Pentium XE：Pentium Extreme Edition、PCI-E：PCI Express、SATA：Serial ATA