その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||
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さて、ランキングのベースになっているPCMark Vantageのスコアについて見ていこう。テスト環境は別掲したとおりで、PCI Expressスロットを持たないAtom搭載マザー以外はビデオカードを共通化している。テストの内容は、PCの日常的な作業をほぼOS標準のアプリを利用してシミュレートするもので、用途別にスコアが出る。 PCMarkはそれぞれの項目の主要なテストを含む総合的なスコアだ。グラフは上から実売価格順に並べているが、最上位クラスは順当だが、上位クラスではCore 2 Quadのスコアが価格のわりに低い。スコアがよいのはCore i5、Phenom II X4(低消費電力モデル以外)だ。このPCMarkとCommunicationsにはCore i5に実装された新命令に対応したテストを含むため、Core i5のスコアは多少割り引きが必要だが、実際にWindows 7標準で利用できる暗号化処理のため完全に除外して考えるのも難しいところだ。1万円前後の価格帯ではAthlon II X4やCore i3がよい。1万円以下になるとCeleron E3200のみ大きく見劣りしているが、そのほかは価格のわりに性能差はあまりない。 Memoriesはデータのデジタル保存/管理を想定したテストで、静止画や動画の取り込み処理や動画編集などが含まれる。上位ではCore i7、Core i5の強さが目立ち、逆にCore 2 Quadは価格のわりにスコアが低い。Phenom II X4(低消費電力モデル以外)、Core i3もよい。クアッドコアでも動作クロックが低いモデルはあまりよくない傾向にあるようだ。 |
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TV and Moviesは文字どおりテレビや映画の観賞や保存を行なう内容で、HD動画を再生しながらマルチスレッドで動画エンコードを行なうといった作業を含む。クアッドコアでHTにも対応するCore i7が飛び抜けているが、デュアルコア+HTのCore i5も同価格帯のCore 2 Quadに近いスコアをマークしている。Phenom II X4はCore i7とCore 2 Quadの中間、Athlon II X4はCore i5と同レベルと、価格帯の枠を飛び越えた強さを発揮している。 Gamingは3Dゲーム向け処理のシミュレート。DirectX 9世代(SM3.0)の描画処理のほか、ゲームデータの展開、AI処理が含まれる。ここではCore i7がほかのテスト以上に優位に。次によいのはCore i5、Core i3というのも興味深い。Phenom II X4もCore i3レベルで、逆にCore 2 QuadとCore 2 Duoは弱い。マルチスレッド性能に加えて、メモリアクセス性能が影響しているのかもしれない。 |
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Musicは音楽データのエンコードなどをシミュレートする。ここではCore 2 Quadもスコアがよく、Core i7にはかなわないがPhenom II X4と互角以上に渡り合っている。逆によくないのはCore i5、Core i3で、Pentium Gも含めてClarkdaleは全体的にスコアがよくない。 Communicationsはメール検索やWeb表示、ボイスチャット、暗号化処理などを含む内容。前述したようにCore i5に実装されたAES-NIに対応している暗号処理テストが含まれている影響でCore i7をも圧倒しているが、AES-NI非対応のCore i3やPentium Gも悪くない。 Productivityはテキスト編集やファイル検索、Web表示などが主な内容。Core i7、Phenom II X4(省電力モデル以外)、Core i5、Core 2 Quad=Core i3といった序列となっており、Intelの新世代CPUが強い傾向だ。HDDに関しては基本的にディスクアクセスのみの内容。少々のばらつきは気にする必要はない。なお、Atomのスコアがよいのは、相性の都合でこの3種類のみ別のHDDを利用している影響が大きい。 |
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【検証環境】 マザーボード:ASUSTeK P6T Deluxe V2(Intel X58+ICH10R)、ASUSTeK P7P55D-E Deluxe(Intel P55)、ASUSTeK P5Q-E(Intel P45+ICH10R)、MSI 785GM-E65(AMD 785G+SB710)、ASUSTeK AT3GC-I(Intel Atom 330+Intel 945GC)、ASUSTeK AT3N7A-I(Intel Atom 330+NVIDIA ION)、Intel D510MO(Intel Atom D510+Intel NM10) メモリ:Corsair Memory CMX8GX3M4A1600C9(PC3-12800 DDR3 SDRAM 2GB×4 ※2~3枚のみ使用)、Patriot Memory PDC24G6400LLK(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2 ※Atom環境では1枚のみ使用) ビデオカード:ATI Radeon HD 5850リファレンスカード HDD:Western Digital WD Raptor WD1500ADFD(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB)、Seagate Barracuda 7200.12 ST31000528AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、1TB ※Atom環境でのみ使用) 電源:Corsair Memory CMPSU-850TXJP(800W) OS:Windows 7 Ultimate 64bit版 |
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さて、この結果を踏まえて改めてランキングに戻ろう。1位のCore i5-650をはじめ、ClarkdaleコアのCPUが多くランクインしているが、このテスト結果を見れば、その高評価は納得していただけるのではないだろうか。Core i5はAES-NIによる有利はあるのだが、Communications以外のテストでも同価格帯のCore 2 Quadに見劣りしないスコアを出している。クアッドコアが普及しているだけに今さらデュアルコアというのはもの足りなさも感じるのだが、HTやTurbo Boostの効果もあって不利は感じない。むしろその分が低いTDPにつながっていることを考えると、ローエンド~ミドルレンジのCPUとしては悪くない実装だ。 もっとも、Core i5、Core i3を上位に評価した最大の要因はあくまでもバランスのよさであり、はっきりと目的や用途を絞り込むならば、当然ランク上位以外の選択もあってよい。クアッドコアでHT+Turbo Boostが使えるCore i7はCore i5よりも明らかに高性能であり、とくに高額モデルの用途や目的を問わない安定した高性能は素晴らしい。コストパフォーマンスではPhenom II X4やAthlon II X2も目立つが、これらは消費電力の高さが少し順位を落としている理由だ。 |
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