その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||
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シンプルな最小構成でも動作しないということは、その最小構成のパーツになんらかの問題があると考えられる。ひとまずほかのパーツは置いておいて、最小構成の主要パーツに絞って、それらの接続を一つ一つ見直してみよう。 よくあるのが、CPUクーラーの固定が甘かったり、シリコングリスを塗り忘れていたりといった、CPUクーラー関連のトラブルだ。 また、ビデオカードやメモリがしっかり挿し込まれていなかったというようなケースもある。目視では分からないような、ちょっとしたパーツのズレや浮きが原因でマザーボードの保護回路が作動し、停止したなどということもあるので、すべてのパーツを一つずつ、一通り装着し直してみよう。 |
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CPUのピンが曲がっているのに強引にセットしてしまうなんてことはそうそうないとは思うが、念のため一度外して無事を確認してみよう | ||||||||||||||
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CPUクーラーのトラブルはかなり多い。きちんとCPUに密着しているか、きちんとボード上に固定されているか。しっかり確認しよう | ||||||||||||||
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メモリを奥まで挿していないことも多い。切り欠きに気を付けて、しっかり挿し込もう。挿す位置を変えたり、1枚にしてみたりするのも有効 | ||||||||||||||
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ケースにしっかり固定しない人の場合、ビデオカードのズレもかなり多い。少しズレているだけで保護回路が働いて停止している場合も | ||||||||||||||
ビデオカードの電源コネクタの挿し忘れだけなら、通常なんらかの反応がある。しかし、ファンレスの場合などは気付かない可能性もある | ||||||||||||||
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各種パーツを一通り見直してもダメなら、組み付けや組み換え作業の際の、ちょっとしたミスを疑ってみる。 意外と多いのが、ショートによるトラブル。スペーサの取り付けミスや、マザーボードの裏側にネジなどが入り込んでしまったなどの理由で、マザーボードの金属部分とケースがショートしてしまっているといったことはないだろうか。ケースを移動させたときにカラカラとネジが転がるような音がしたら要注意だ。 また、ジャンパピンなどを移動したことはないだろうか。BIOSの設定を初期状態に戻すCMOSクリアは、ジャンパピンで通常状態とCMOSクリア状態に切り換えるマザーボードがある。通常、ジャンパピンをCMOSクリア側に設定すると、PCは起動しない。もし、何か心当たりがあるならば、ボード上のジャンパ設定などをマニュアルを参照しつつ、初期状態に戻して再トライしてみよう。 また、以前のステップで確認してきた電源ケーブルなどの配線、ボード上のピンヘッダなども、今一度確認してみよう。ケースの電源スイッチが故障しているという可能性もなきにしもあらずなので、POWERスイッチ用のピンヘッダはケースのスイッチに接続せず、マイナスドライバーなどでショートさせて起動するやり方も試してみるとよい。 |
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スペーサの取り付けミスや、ネジがマザーボード裏に入り込むなどして、ショートしていないかを確認する | ||||||||||||||
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新規の組み立てではあまりないはずだが、CMOSクリア用ジャンパピンがCMOSクリア側でショートしたままになっていることはないかを確認 | ||||||||||||||
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それでも原因が見付からない場合は、最小構成のパーツをバラック組み状態でテストする手がある。この段階までトライ&エラーを繰り返さねばならなくなってしまった場合はこのほうが楽だし、原因の切り分けもしやすくなる。 その際、マザーボードはマザーボードの箱や雑誌などの上に乗せ、パーツの梱包に使われている絶縁袋などを敷いて使うのがよい。 電源はドライバーなどでピンヘッダのPOWERスイッチ部分をショートさせることでONにする。また、このような検証を行なうのに便利に使えるよう、ピンヘッダに直接挿して使うスイッチやLEDなども販売されている。 |
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このようなバラック組み状態は、パーツの動作検証には便利だが、ホコリや電磁波の問題などがあるので、長期的に使い続けるのはよくない | ||||||||||||||
電源をONにするには、マザーボードのピンヘッダのPOWERスイッチ用ピンを、ドライバーなどの金属質のものでショートさせて行なう | ||||||||||||||
バラック状態での動作検証に便利なようにこんな単体スイッチも市販されている。一つあたり300円前後、LEDやスピーカーなどのセットは1,000円前後で販売されている | ||||||||||||||
チェック用最小構成時の注意点 | ||||||||||||||
・マザーボードやクーラーを保護するために、雑誌や箱の上に置いて作業すること ・ドライバーでの電源ON/OFFに不安を感じたら、専用のスイッチを使うとよい ・マザーボードやビデオカード、HDDなどの基板面をネジやドライバーなどでショートさせないよう気を付ける ・CPUクーラーにケーブル類が当たらないよう気を付ける |
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バラック組みの状態でテストしても、なお起動しないというのであれば、それはもうパーツが故障しているか、相性問題が発生している可能性が高い。 原因を追求するためには、最小構成のパーツを一つずつ別のパーツに取り換えて、動作検証するという作業が必要になる。たとえば、CPUを交換して動作したとしたら、前のシステムではCPUに問題があったと考えられる。できれば正常に動作することが分かっているPCに問題の構成の各パーツを組み付けてみて試してみるとよい。同じ状況が再現されるなら故障の可能性がきわめて高いし、そちらのシステムでは正常に動くのであれば、相性問題である可能性が高い(非対応のパーツであった場合は除く)。 予備のPCパーツがないとできない地道な検証だが、問題のあるパーツを見付けられる便利な機材があるわけもなく、このようなトライ&エラーに頼るほかない。 もっとも、予備のパーツを持っていない場合は販売店やメーカーのサポートスタッフに委ねるしかない。ただ、その場合でも前のステップまで検証していれば、サポートスタッフとのやり取りは比較的スムーズに進むだろう。 |
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パーツを一つ一つ交換してみる 最小構成のパーツを一つずつ取り換えてテストしてみる。予備パーツがないとできない原始的な作業だが、ここまで来るとこれ以外に方法はない |
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怪しいパーツを別のシステムで使ってみる 問題のパーツが判明したら、正常に動作しているPCに組み付けてみる。問題が再現されたら故障、動作するなら相性問題の可能性が高い |
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購入時に相性保証をかけておけば安心 相性問題などで不安があるならば、購入時にショップ独自の相性保証などを付けておくことも検討したい |
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