その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:加藤勝明 | ||||||||||||||
サウンドカードのトラブル&ギモン解決 | ||||||||||||||
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Vistaではサウンドまわりのドライバ設計が変化したと言われているが、その変化の根源とも言えるのが、Vistaでサウンドドライバの標準の仕組として採用された「UAA」(Universal Audio Architecture)という技術だ。これは従来多用されてきたWDMドライバの弱点であった安定性の問題を解消し、Microsoft自身がサウンド入出力に対する基本的なドライバをOSに組み込んでしまうことで、サウンドドライバの標準化(USBメモリのように規格準拠であればすぐ使える)や安定性確保を狙ったものだ。さらにサウンドの仕様をMicrosoft側の技術だけで固めることで著作権保護技術への対応も狙っている。 このUAAという技術はすでにXP時代でもHD Audio用ドライバの基礎になっているものだが、Vistaで問題になっているのは、HD Audio以外のサウンドデバイスもUAA準拠を迫られたということだ。この影響をもっとも強く受けてしまったのがクリエイティブメディア製のサウンドカードが持つ3DサウンドAPI「EAX」のハードウェアアクセラレーション機能。その理由は下にまとめてあるがEAXを使うにあたって従来使われてきた部分がUAAではそっくり消えてしまった。結果として現状Vista標準の状態ではEAXは単なるステレオサウンドとしてしか出力できなくなる。 これに対処するためにはゲーム側がVistaでも利用できる3DサウンドAPI「OpenAL」経由のサウンドに対応するか、次ページで解説する「ALchemy」を使うかの選択を迫られている。 ただ逆に言えば、HD Audioやリスニング用のサウンドカードユーザーはそれほど気にすることはない。あくまでこの変更を憂慮すべきは、3Dゲーマーのみなので、一般ユーザーにとってUAAによる利便性の向上は喜ぶべきことなのだ。 |
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なぜVistaでUAAが採用されたのか? | ||||||||||||||
UAA以前のWDMドライバでは、サウンド機能にアクセスする場合にOSのカーネルに近い場所にあるドライバにアクセスするため、サウンドドライバのクラッシュはOSのクラッシュに直結してしまいかねなかった。これでは安定性が確保できないため、サウンドの根幹部分(UAAクラスドライバ)は共通にし、アプリが直接アクセスする部分はカーネルから遠ざけている(UAAユーザーモードドライバ)。これによりアプリケーションごとにサウンドドライバが対応できるため、安定性と利便性が向上するのだ。 | ||||||||||||||
UAA導入によるメリットの一つは、アプリケーションごとにボリュームを設定できることにある | ||||||||||||||
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前ページで解説した理由により、現在Vista上ではDirectSound3DおよびEAXのハードウェア処理機能が利用できない。だがクリエイティブメディアのサウンドカードユーザーなら、「ALchemy」と呼ばれるソフトを利用してVistaでも3Dサウンド環境が再現できる。 ALchemyは、ゲームがDirectSound HALへ働きかける命令を横取りし、OpenALの命令に翻訳する。ただし、この横取りを行なうための専用のDLLをゲームのインストールフォルダに忍び込ませる必要があるため、事前にALchemyで使うゲームをツール上から登録しておかないと使えないという点に注意したい。 現状のALchemyはX-Fiシリーズ用のみ無償で提供され、1世代前のAudigyではALchemy自体を購入する必要がある。まだ荒削りの印象が強いが、Vistaでの3Dゲーム環境構築には欠かせないツールだ。 |
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ALchemyはクリエイティブメディアの公式ダウンロードサイトからダウンロードできるようになっている | ||||||||||||||
ALchemyの設定ユーティリティを起動し、ゲームのインストールパスまたはレジストリツリーで対応ゲームを登録しておく必要がある | ||||||||||||||
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USBサウンドデバイスを使っている時、USBに別のデバイスを追加したとたん音が途切れることがある。この場合はUSBデバイスが接続されている系統をよく調べてみよう。デバイスによってはUSBの帯域を消費し過ぎるため、同系統のUSBにぶら下げると正常に動作しなくなる場合がある。まずは挿すコネクタを変えてみよう。接続したUSBデバイスと使用するUSBポートの系統(ルートハブ)が異なれば、問題が解消することがある。 また、USBハブは広帯域を使うデバイスにとってはなにかとトラブルになりやすいため、ハブを経由するよりもバックパネルに直接接続するのがベストだ。さらに、XPではマイク付きUSBゲームコントローラのような一見サウンドデバイスでない、サウンド機能ありのUSBデバイスを挿すと、認識された瞬間に音が出なくなることもある。これはUSBサウンド共通の振る舞いで、新しいデバイスが認識された瞬間に規定のサウンドデバイスが変化してしまうためだ。この場合はコントロールパネルで規定のデバイスを手動で固定しておくとよい。 |
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USBポートの位置を変えてみる | ||||||||||||||
分解能の高いゲーミングマウスでは、USBポートの帯域を食い過ぎて、USBサウンドにとっては敵となる可能性がある | ||||||||||||||
こうしたデバイスはUSBサウンドとは別の系統のUSB 2.0ポートに接続するのがトラブル回避のコツだ | ||||||||||||||
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