その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||
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最後は「普通に使えていたマシンが突然不安定に」なった場合を考えてみよう。これは、これまでで一番やっかいだ。と言うのも、これまで安定して動作していたのだけに、単純なうっかりミスの可能性はほとんどないと考えられ、パーツそのものにダメージが来ている不具合の可能性も高い。 | ||||||||||||||
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もっとも、いきなりパーツそのものの故障を疑う前にチェックすべき項目もある。CPU、ビデオカード、ケースなど、通常のPCシステムにはファンによって冷却されているパーツがいくつかあるが、このファンは意外に劣化しやすく、これが原因ならば比較的対処はしやすい。ホコリや粉塵などはどんどんたまってきて、しだいに冷却能力が低下していく。この冷却能力低下が潜在的に進行していて、春になり、そして夏になって、気温が上がったときに一気に表面化して不安定になるといったことはよくあることである。ケースにファンフィルタなどを取り付ければ少しは進行が緩和されるが、それでも完全に予防するのは難しいところだ。 各種パーツの温度やファンの回転速度のチェックには、ハードウェアモニタツールが便利。ほとんどのマザーボードで同梱されているCD-ROMに収録されているし、Webサイトでは最新版が配布されているはずだ。SpeedFanなどの汎用のフリーツールもある。常時温度が上昇していないかチェックし、必要ならば各種ファンやフィルタの清掃/交換など、メンテナンスを行なおう。 また、移動させたり、何かにぶつけたり、ちょっとした衝撃でクーラーやカード類がズレたり、ケーブルが抜けたりといったことも考えられる。組み立て時にネジ止めを少し省いたり、ガッチリと締めないユーザーも少なくないが、そういう場合はとくにこの手のトラブルが起りやすいので一度メンテナンスがてらケース内を開けてチェックし直してみよう。 CPUクーラーなどの劣化や故障と言うと、たいしたことがないように感じてしまうかもしれないが、PCパーツにとって熱は大敵、実際に不具合が表面化していなくとも、冷却装置の冷却能力低下とそれに伴う温度上昇はパーツの寿命を縮める大きな要因になる。気付かず放置しておくと、いつかは致命的な故障につながってしまう。そうなってからでは、パーツ規格の変遷も激しい近年の事情を踏まえると、CPUと一緒にマザーボード、メモリなど、多くのパーツをまとめて交換しなければならない、などということにもなりかねない。できればケース内のパーツの温度やファンの回転速度は常にチェックしておいて、異常があったときには早めに対策を講じたい。 |
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パーツの故障を疑う前に、ここをチェック | ||||||||||||||
各種クーラーの汚れによる冷却能力の低下 | ||||||||||||||
CPUを冷却するCPUクーラー。メンテナンスを怠っていると、ホコリや粉塵などを吸い込んで冷却能力が低下してくる | ||||||||||||||
ケースファンはシステム全体のエアフローの要。これが劣化するとケース内の多くのパーツに影響がおよぶ | ||||||||||||||
ビデオカードもCPU同様に発熱が大きい。ファンが劣化し、冷却能力が低下すると画面にゴミが出たりすることもある | ||||||||||||||
クーラー、カード類の取り付けがゆるんだ ちょっとした衝撃でクーラーやカード類がズレたり、ケーブルが抜けたりといったことも考えられる。組み立てのときにネジ止め箇所を少し省いたりするユーザーは要注意 |
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夏になったら不安定に 潜在的に進行した冷却能力低下は、気温が上がると一気に表面化する。日頃からハードウェアモニタツールで温度やファン回転速度を監視しておきたい |
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ほかに考えられる単純なことでは、システムがインストールされていない外付けのHDDをUSBやeSATAポートに接続したまま電源を落とし、再起動させようとしたら外付けのHDDからブートしようとして失敗した、などということがたまにある。これはBIOSセットアップでブート順を指定し直すか、外付けHDDを抜いて再度起動すれば直る。内蔵HDDを増設した場合も同様だ。同じ種類で、内蔵のカードリーダーにメモリカードを入れたまま起動したら、そこからブートを試みてエラーメッセージを出しているなんてこともある。 深刻なケースでは、HDDが認識できずときどきコールドスタートや再起動に失敗するような場合は、電源ユニットの容量不足が考えられる。HDDは起動直後のスピンアップ時に大きな電流が要求されるため、電源容量の不足は起動直後に表面化しやすい。HDDの増設を行なっていない場合でもやはり電源ユニットも熱によって経年劣化していくため、それまで問題なく利用できていたマシンが、突然このような状態に陥ることもある。 また、何かソフトをインストールしたら不安定になった、ドライバをアップデートしたらパーツが認識できなくなったということもある。Windowsが起動できるなら、ドライバはデバイスマネージャからもとのバージョンに戻すことができる。起動できない場合は、ソフトウェア環境を過去の時点に戻すことができる「システムの復元」という機能も用意されている。これでアプリケーション/ドライバのインストール前の復元ポイントに戻すことができ、直る可能性もある。 このほか、PCからの異音、異臭の発生も注意すべきポイントだ。その時点でPCの挙動に問題がなくとも、なんらかのトラブルが発生している可能性が高い。 |
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ドライバをアップデートしたら不安定になった場合の対処法 | ||||||||||||||
Windows VistaのCDからブートし、「今すぐインストール」ではなく「コンピュータを修復する」を選ぶ | ||||||||||||||
表示される「システム回復オプション」のメニューの中から「システムの復元」を選ぶ | ||||||||||||||
復元ポイントのリストが表示されるのでドライバインストール前の復元ポイントを指定して復元する | ||||||||||||||
HDDまわりの不具合 | ||||||||||||||
Serial ATAのケーブルが抜けた Serial ATAケーブルは、何回もの抜き挿しを前提に設計されていないないため、衝撃や振動などがあると抜けてしまうことがある。メーカー製PCではシールなどで補強していることもある |
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電源不足でHDDがスピンアップしない HDDはスピンアップ時に大きな電流を要求する。HDDを増設したわけでもないのに、ときどき起動に失敗するようになったら電源ユニットの経年劣化を疑おう |
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USB関連の不具合 | ||||||||||||||
USB接続HDDが原因で再起動に失敗 普段は接続していない外付けHDDを接続したまま電源を入れると、ブート順が変更されてしまい、エラーになることがある |
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カードリーダーに入れたままのメモリ 普段はメモリカードが入っていないカードリーダーにカードが入ったままだと、カードからブートしようとしてエラーになることがある |
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