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イマドキの静音化は「しっかり冷やす」が当たり前

各CPU静音化の傾向と対策はこれだ 1/3

各CPU静音化の傾向と対策はこれだ 2/3

各CPU静音化の傾向と対策はこれだ 3/3

その他の特集（2011年）

激突！Bulldozer vs. Sandy Bridge

震撼性能！　Sandy Bridgeに死角なし!!

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ATX電源を静音化する

TEXT：橋本新義

静音電源カタログ

Antec

Phantom 500

実売価格：23,000円前後

問い合せ先：03-5283-5313（ライセンスオンライン）
URL：http://www.antec.com/world/jp/

500Wと大容量ながら、設定した動作温度に達するまでファンを停止する機能を備えた、準ファンレス電源。最大効率85％という、高効率も魅力

搭載ファン：8cm角×1

Enermax

Liberty

実売価格：15,000円前後（ELT500AWT）

問い合せ先：03-5212-6120（リンクスインターナショナル）
URL：http://www.maxpoint.co.jp/

12cm角ファンを搭載した静音電源で、ケーブルを着脱可能なプラグイン方式を採用。容量別に400W、500W、620Wの三つのモデルがラインナップされている

搭載ファン：12cm角×1

SkyHawk

Power ONE VALUE

実売価格：6,000円前後（GM400WP-R）

問い合せ先：03-5836-2107
URL：http://www.shg.com.tw/

動作温度が40℃になるまでファンが回転せず、動作時でも30dB以下という準ファンレス電源。実売価格が安く、お手軽さも魅力の一つだ

搭載ファン：12cm角×1

SuperFlower

SF-530R14

実売価格：13,000円前後

問い合せ先：support@scythe.co.jp（サイズ）
URL：http://www.scythe.co.jp/

14cm角という巨大ファンを搭載した静音電源。ケーブルを着脱可能なプラグイン方式で、不意のコネクタ脱落を防止する、堅牢なコネクタを採用している

搭載ファン：14cm角×1

Seasonic

Super Cyclone

実売価格：11,000円前後（SS-430HB）

問い合せ先：046-236-3522（オウルテック）
URL：http://www.owltech.co.jp/

コストパフォーマンスに優れ、高い人気を持つ静音電源のロングセラー。300Wから600Wまで、豊富にラインナップしているもの魅力の一つ

搭載ファン：12cm角×1

サイズ

Stealth Power SCY-SP450A

実売価格：16,000円前後

問い合せ先：support@scythe.co.jp（サイズ）
URL：http://www.scythe.co.jp/

動作温度によってファンの回転を停止する準ファンレス電源。ファン停止時にも効果的に放熱するために、後方に突き出たヒートシンクが特徴的

搭載ファン：8cm角×1

ザワード

白狼2 530W

実売価格：15,000円前後

問い合せ先：support@zawrd.co.jp
URL：http://www.zaward.co.jp/

真っ白な筐体が目を引く、ケーブル着脱可能なプラグイン方式のATX電源。下部に10cmファンを搭載。最近の電源としてはめずらしくサービスコンセントを備えている

搭載ファン：10cm角×1

岡谷エレクトロニクス

音無II OTN-FL-400W2

実売価格：17,000円前後

問い合せ先：045-475-1502
URL：http://www.oec.okaya.co.jp/

ファンを搭載しない、完全ファンレスのATX電源。最大容量が400Wと、ファンレス電源としては大容量なのが特徴。メッシュ状の匡体を採用し、放熱効果を高めている

搭載ファン：なし

ケーブル着脱式電源でエアフローを改善

　PCのトータルな静音化を図るには、ケース内のエアフローの改善が重要だ。この辺りの詳細についてはp.72のケース編を読んでいただきたいが、電源ユニットはケース内のエアフローに影響を与えるパーツである。

　エアフローの観点からは、ケース内に余計な障害物が存在しないのが理想だ。この点で注目されているのが、電源ケーブルを着脱可能な電源ユニットだ。

　電源ユニットのコネクタを、すべて使い切るようなPCは少ない。かといって、余ったケーブルをそのままにしておくと、空気の流れを乱す障害物となってしまうので、エアフローの観点からも好ましくない。

　もちろん、ケーブル着脱式でない電源であっても、よけいな電源ケーブルをタイラップなどで整理することでエアフローは改善される。しかし、見た目や作業性の向上といった観点からも、ケーブル着脱式の電源はオススメできる。

ケーブル着脱式の電源であれば、必要な電源ケーブルだけを取捨選択することができる



すべての電源ケーブルを使い切ることはあまりないだろう。使わないケーブルをそのままにしておくことは、エアフローの観点から好ましくない		ケーブル着脱式の電源ユニットを使えば、見た目にもスッキリするだけでなく、ケース内の作業もやりやすくなる。もちろん、エアフローにもよい

基本的なベンチ環境は、p.61と同じだが、GPUコアの温度を見るために、ビデオカードはファンレスのGeForce 7600 GS搭載カードに変更し、PCケースファンをONにしている

究極の静音電源「ACアダプタ」

　徹底したファンレス・静音PCを目指す際に注目したいのが、ACアダプタ方式の電源ユニットである。

　かなり高価な製品だが、ファンレスの電源ユニットと比べて発熱の管理が楽で、PCの内部のエアフローにも有利と、実は大きなメリットがある。

　従来のACアダプタはATXサイズの電源ユニットに比べて電源出力が非常に小さく、一般的なPCで使うには難しかった。しかし、ダイヤテックの「ACアダプター for デスクトップPC 360W」などは、180WのACアダプタを2基連動させることで、360WというATX電源並みの容量を実現し、一般的なPCでも十分使える出力を誇る。

　秋葉原のPCショップでは、Athlon 64 X2搭載マシンでの動作デモが行なわれた例もあるので、ファンレス前提のパーツ構成であれば、余裕で動作すると考えてよいだろう。

　一見キワモノアイテムだが、実用的な静音電源として、注目のパーツだ。