その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:橋本新義 | ||||||||||||||
オーバークロックと低電圧耐性でも激突 | ||||||||||||||
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AMDがPhenom IIの発売時に強調していたのが、オーバークロック(OC)耐性の高さだ。あくまでも自己責任ではあるが、「優秀な固体であれば、空冷で4GHzも狙える」と言われた実力は本当なのだろうか? じっくりと検証してみたい。 | ||||||||||||||
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最新CPU――とくにPhenom IIのように製造プロセスが従来より縮小された製品――が登場した際に話題となるのが、オーバークロック(OC)の耐性だ。とくに今回は、AMDがサポート外ではあるがOCの結果を公表するなど、積極的なアピールを仕掛けている。そこで今回は、Phenom IIをはじめとする最新ミドルレンジCPUのOCと、定格クロックでの低電圧駆動耐性を検証した。 なお、今回テストするAMD製CPUに関しては、内部クロック倍率の変更が可能なBlack Edition(BE)であるため、ベースクロックは変更せず、倍率のみで設定し、OC時の電圧アップに関しては、破損の危険を考慮して+0.1V以内とし、なおかつ十分なクロックの向上が認められた場合のみ検証している(今回はCore i7を除き、Intel製CPUでは有意な伸びが認められなかった)。 先にOCの結果をまとめると、以下のような結果となった。CPUの後のカッコ内は、定格クロックとBIOS設定上での定格コア電圧だ。 |
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Phenom II X4 940 BE(3GHz/1.35V) 定格電圧……3.4GHz 電圧+0.1V……3.6GHz 低電圧駆動……1.2250V Athlon X2 7750 BE(2.7GHz/1.325V) 定格電圧……3GHz 電圧+0.1V……3.1GHz 低電圧駆動……1.1750V Core 2 Quad Q9550s (2.83GHz/1.18125V) 定格電圧……3.103GHz (ベースクロック 365MHz) 低電圧駆動……1.06875V Core 2 Quad Q9550(2.83GHz/1.225V) 定格電圧……3.06GHz (ベースクロック 360MHz) 低電圧駆動……1.08125V Core 2 Duo E8500(3.16GHz/1.225V) 定格電圧……3.5GHz (ベースクロック 368MHz) 低電圧駆動……1V Core i7-920(2.66GHz/1.3V) 定格電圧……3.78GHz (ベースクロック 180MHz) 電圧+0.1V……3.84GHz (ベースクロック 183MHz) 低電圧駆動……1.06875V このように、Phenom IIのOCと低電圧駆動の耐性は、(今回の個体では)噂されていたほどではなかったものの、かなり良好だ。絶対的なクロックの高さは、Core i7に続くものとなっており、Core 2 Duoをしのぐ勢いである。一方でCore 2 Quad勢は、低電圧駆動などに強い傾向が見て取れる。 では、こうした状態での実際の性能はいかほどのものだろうか? 続いて検証していこう。 |
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Phenom II X4 940 BEは3.6GHzを達成 定格電圧+0.1Vという実用的な範囲でのOCで3.6GHzを達成。Phenom X4 9950 BEでは3GHzが事実上の壁であったことを考えると、大幅な伸びと言える |
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まずは、CPU性能差がストレートに出てくるTMPGEncのエンコードで、オーバークロックの効果を見ていこう。 今回のグラフでは、OCの結果よりもコア数の差が強調されてしまっているが、同じCPUで、クロック上昇分の効果がきちんと性能に反映されていることが分かる。とくにCore i7-920のOC時の性能は、もとの性能の高さに動作クロックの高さが相まって、ほかを大きく引き離している。 また、Phenom IIに関しては、940 BEを3.4GHz以上にOCすると、Core 2 Quad Q9550/Q9550sのOC結果をしのいでいることに注目したい。正直、今回のCore 2 Quad系の耐性は全般的にあまり高くなかった印象があるものの、新顔のPhenom IIのOC時の性能はかなり高いもの(つまり、OCのしがいがあるCPU)と言えそうだ。 続いてはPCMark Vantageでの総合性能を見ていきたい。PCMark自体のスコア付けの傾向から大きな数値差は出ていないが、一部の数字ではばらつきが出ている(とくに「Memories」などで顕著)ものの、それぞれのCPUにおける定格クロックとOCの性能差に注目すると、「Gaming」や「Music」、「Communications」といった項目を中心にOCでの結果が伸びており、こうした分野ではOCの効果が高いことがうかがえる。 また、TMPGEncと同様、940 BE対Q9550/Q9550sの対決では、定格時は若干Q9550/Q9550sのほうが有利なものの、OCにより940 BEが逆転している点も興味深いところ。 全体的な傾向としては、定格でのベンチ結果で見られたCore i7-920が頭一つ抜けている点と、Athlon X2 7750 BEが後れを取ってしまっている点が、OC後でも変わらない点が見て取れる。オーバークロックを視野に入れてCPUのパフォーマンスを考える場合においても、今後ますますクアッドコアCPUが主流になりそうなことを予感させる結果と言えるだろう。 |
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