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ついに登場したPhenom II CPUの勢力図はどうなる?
Phenom IIのアーキテクチャはこう変わった
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Phenom IIのパフォーマンスを見る 2/3
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Phenom IIvs.Core 2/i7 ベンチマーク大検証“表” 2/2
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Phenom IIvs.Core 2/i7 ベンチマーク大検証“裏” 2/2
Phenom II対応マザーとCore 2対応マザーを比較 その差を見きわめる
Phenom II対応マザー vs. Core 2対応マザー 3本勝負! 1/2
Phenom II対応マザー vs. Core 2対応マザー 3本勝負! 2/2
BIOSアップデートでPhenom IIに対応させる
BIOS設定でPhenom IIのポテンシャルを引き出す
どのクアッドコアで組む? 最新自作レシピ 1/3
どのクアッドコアで組む? 最新自作レシピ 2/3
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対決 PhenomII vs. Core 2 Quad
TEXT:宮崎真一
AMD 7シリーズマザーを復習
Phenom II対応マザーとCore 2対応マザーを比較 その差を見きわめる
imagePhenom IIを利用するためには、当然対応マザーボードが必要となる。現行のAMD CPU向けマザーボードとIntel CPU向けマザーボードはそれぞれどのようなアドバンテージ持っているのか。ここでは、その機能性やパフォーマンスについて比較していく。
Phenom IIが利用できる環境を再チェック
 Phenom II対応マザーボードを選択する際に、どれを購入すればよいのか。その一つの目安となるのが搭載されているチップセットだろう。Phenom IIはAM2+プラットフォームに対応したCPUであるため、基本的に1世代前のPhenomをサポートしているほとんどのチップセットで動作すると見てよい。もちろん、マザーボードメーカーによっては対応BIOSのリリースの遅れなどで動作しない場合もある。その辺りはこちらのBIOSアップデート記事を参照してほしい。

 さて、今Phenom IIを使えるマザーを選ぶなら、下に挙げているAMD 7シリーズから選択するのが、コスト的にも性能的にもベターだ(NVIDIAのものは世代的にやや古く、コストパフォーマンスでもAMDに負ける)。グラフィックス機能非搭載型のものから見ると、最上位にあるのはAMD 790FXで、フルレーンのPCI Express 2.0 x16スロットを2本サポートするほか、それらを8レーンずつに振り分けて4本のスロットを使用するQuad CrossFireXも利用可能。次いで、メインストリーム向けのAMD 790X、ローエンド向けのAMD 770と並ぶが、AMD 770はCrossFireXを利用できない。当初、これらのチップセットはSouth BridgeにSB600が組み合わされていたが、その後、新型のSB700やSB750を採用したモデルもリリースされている。

 一方、グラフィックス機能を内蔵する統合型チップセットはAMD 780Gとその上位モデルのAMD 790GX。両者ともに強力な動画再生支援機能を備えており、790GXは長らく統合型チップセットの王者として君臨し続けている。
Phenom IIに対応したAMDの最新世代チップセット
 
AMD
790FX
image4枚のビデオカードでのCrossFireXをサポート
AMDのハイエンド向けチップセット。North BridgeのPCI Expressコントローラのレーン数は38で、4本のPCI Express 2.0 x16スロットに8レーンずつ割り振り、Quad CrossFireXを利用可能。CPUとはHyperTransport 3.0で接続される。
AMD
790GX
imageローエンドビデオカードを超える高い描画性能を持つ
Radeon HD 3300と呼ばれるGPUを内蔵する統合型チップセット。South BridgeにはSB750が採用され、CPUとSB750を同期させるAdvanced Clock Calibration Link機能により、オーバークロック性能の向上が図られている。
AMD
790X
imageCrossFireX対応のミドルレンジ向けチップセット
AMD 790FXの下位モデルにあたるミドルレンジ向けチップセット。基本仕様は790FXを踏襲しているが、PCI Expressのレーン数が減少しており、CrossFireXは2本のPCI Express 2.0 x16スロットに8レーンずつを割り当てて使用する。
AMD
780G
imageローエンド向けながら高性能な動画再生支援機能が好評
内蔵グラフィックスにはRadeon HD 3200を搭載。ビデオメモリの確保にはシステムメモリを共用するUMA方式を採るが、専用のビデオメモリとなるLFB(Local Frame Buffer)を搭載するものも見られる。South BridgeはSB700。
AMD
770
imageシングルGPUでの利用ならコストパフォーマンス抜群
ローエンド向けのチップセット。マルチGPU環境はサポートしておらず、シングルビデオカードでの運用が前提となる。現状組み合わされるSouth BridgeはSB600で、搭載マザーボードは実売価格1万円前後と安価なものが多い。
AMDとIntelチップセットの違い 描画性能とメモリまわりに注目
 AMD 7シリーズチップセットの中でもとりわけ高い人気を誇るのが、統合型チップセットの790GXだ。ビデオカードのRadeon HDシリーズで培われた技術がチップセットに活かされているだけあって、ローエンド向けビデオカードのGPUを超えるほどの性能を持つ。また、動画再生支援機能として、定評のあるUVD(Unified Video Decoder)を搭載し、安価にHD動画再生マシンを作れることから注目度は高い。Intelも対抗馬としてG45をリリースしたがAMD 790GXにおよばず、AMDチップセットの牙城は崩せなかった。しかし、2008年10月にNVIDIAからIntel CPU向けに統合型チップセットのGeForce 9400/9300が登場。AMD 790GX/780Gと同じく優秀な動画再生支援機能と高いグラフィックス性能を備え、対AMDの統合型チップセットとして注目されている。

 また、下図で示しているように、AMDのシステムはメモリコントローラをCPUに内蔵しており、IntelのCore 2シリーズを使うシステムに比べてメモリアクセス性能が高いとされる。Intel CPU向けのメインストリームモデルであるP45は、チップセットレベルではDDR2-800までのサポートにとどまる。なかにはメーカーが独自にDDR2-1066以上をサポートしているマザーボードもあるが、CPU内蔵メモリコントローラでDDR2-1066に対応するPhenom IIのほうが帯域幅に関しても少なからず利がある。

 一方、RAID機能や内蔵デバイスなどに関しては、AMDとIntelとも現状大きな差はない。
image
imageAMD 790GXの対抗はNVIDIAの統合型
Intel G45チップセット搭載マザー(左)とNVIDIA GeForce 9300マザー(右)。後者は統合型チップセット市場を席巻したAMD 790GXに対抗できるIntel CPU向けマザーとして注目度が高い
image
imageIntel P45搭載製品が売れ筋のミドルレンジマザー
Intel P45チップセット搭載マザーは、現在市場でもっとも数が出ているマザーボードだ。価格も1万円台弱から3万円台までバリエーション豊かで、ミドルレンジはこのチップセットの独壇場と言える
South BridgeのSB750/700/600の違いは?
image AMD 7シリーズではSB750とSB700、それにSB600と3種類のSouth Bridgeが使われている。その違いは表にまとめたとおりで、SB700とSB600では機能差が大きい。とくに、SB700からはSerial ATA 2.5ポートの数が6基に増え、USB 2.0ポートの数も増強されている。

 また、SP1適用前のWindows Vista環境でSB600を使った場合、AHCIモードを利用した際に、OSのインストールが進まないといった不具合があるが、これについてはSB700以降では解消されている。SB750ではRAID 5がサポートされたほか、オーバークロックに有利とされているAdvanced Clock Calibration Linkという機能が搭載されている。
チップセット名 SB750
(AMD)
SB700
(AMD)
SB600
(AMD)
ICH10R
(Intel)
Serial ATA 2.5ポート数 6 6 4 6
対応RAIDレベル RAID
0/1/
0+1/5
RAID
0/1/
0+1、JBOD
RAID
0/1/
0+1
RAID
0/1/
0+1/5
USB 2.0ポート数 12 12 10 12
IDEチャンネル数 1 1 1
PCI Expressのレーン数 6
Advanced Clock Calibration Link
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