その他の特集(2011年) | |||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|
||||||||||||||
TEXT:宮崎真一 | |||||||||||||||
BIOS設定項目をピンポイント解説 | |||||||||||||||
|
|||||||||||||||
Phenomシリーズを使った環境ではBIOS設定にPhenom特有の項目が現われることを知っているだろうか?特別に用意されたBIOS項目を理解してPhenom IIのパフォーマンスを最大限発揮させてみよう。 | |||||||||||||||
|
|||||||||||||||
Phenom IIを利用するために、BIOSアップデートが必要なことはこちらで述べたとおり。しかし、アップデート後のBIOS設定を見ても、とくに目新しい項目は見られない。マザーボードによっては、第1世代のPhenomシリーズで取り沙汰されたハードウェア上の欠陥(エラッタ)対策であるTLBの設定が、Phenom IIでもそのまま残っているものもあるほどだ。もちろん、Phenom IIでは過去のPhenomシリーズのようなエラッタは残されていないので、同設定項目は何の意味もない。結局のところPhenom IIはPhenomシリーズのBIOS設定をそのまま踏襲しているのだ。したがって、Phenomシリーズを利用したことがあるユーザーなら設定にとまどうことはないだろう。しかし、Athlonシリーズなどと比べると大きく変化しており、新しくPhenom IIを使うユーザーにとっては、こうしたBIOS設定を理解することは非常に重要となる。そこで、Phenom IIを利用する上でポイントとなるHyperTransportとメモリアクセスモードのBIOS設定に関して説明していこう。 | |||||||||||||||
AthlonであってもPhenom IIであっても、同じSocket AM2対応CPUなので見た目はほぼ変わらない。また、Phenom IIではBIOS設定もPhenomシリーズの時代からほぼ変わっていない。覚えておきたい設定項目も同じだ | |||||||||||||||
|
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
AMD CPU環境では、CPUとチップセットはHyperTransportバスで接続されている。このHyperTransportバスは、Athlon X2などではバスクロックが1GHzであったのに対して、Phenom IIはHyperTransport 3.0に対応したことで、1.8GHzに引き上げられている。そのため、世代の古いマザーボードではPhenom IIが動作しても、このHyperTransportバスが追従できず、低いクロックのまま動作することが起こり得る。 当然、HyperTransportバスのクロックが高いほうがパフォーマンスも優れる。HyperTransportバスをPhenom IIの定格クロックである1.8GHzで動作させたときと、1.6GHzに落としたときとでPCMark Vantageのスコアを比較すると、総合スコアで100弱の差が付いた。 HyperTransportバスは、BIOSでは通常、Autoに設定されているが、古いマザーボードなどで使う場合は、パフォーマンスをフルに発揮させるために、1.8GHzで動くように設定したいところだ。 |
|||||||||||||||
ASUSTeKのM4A79 Deluxeでは「HT Link Speed」としてその設定が用意されている。通常、Autoで問題ないが、古いマザーボードなどでは1.8GHzで動いているかしっかりと確認を | |||||||||||||||
|
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
Phenom IIの、Core 2シリーズに見られないユニークな機能として、メモリアクセスのUngangedモードが挙げられる。これは、128bitのメモリコントローラを、シングルチャンネルアクセスにして64bitずつに分けるというもの。これにより、メモリコントローラが二つに増え、CPUコアがメモリコントローラの処理を待つという状況が減るようになるとされる。つまり、複数のCPUコアが同時に利用されるマルチスレッドアプリケーションで、このUngangedモードが活きてくるというわけである。 PCMark Vantageでは従来のデュアルチャンネルアクセスとなるGangedモードでのスコアが5,034であったのに対して、Ungangedモードでは5,255とスコアが向上した。このようにマルチスレッドアプリケーションでは、Ungangedモードの恩恵は大きい。一方で、Ungangedモードではメモリ帯域幅が減少するため、シングルスレッドのアプリケーションではパフォーマンスを落としてしまう可能性があることに注意したい。 |
|||||||||||||||
M4A79 Deluxeでは「DCT Unganged Mode」という項目からメモリのアクセス方式を変えられる。EnableでUngangedモード、DisableでGangedモードとなる | |||||||||||||||
【検証環境】 CPU:AMD Phenom II X4 940 Black Edition(3GHz) マザーボード:ASUSTeK M4A79 Deluxe(AMD 790FX+SB750) メモリ:ノーブランド PC2-8500 DDR2 SDRAM 1GB(CL=5)×2 ビデオカード:ASUSTeK EAH4850/HTDI/512M(ATI Radeon HD 4850) HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD3200AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB) OS:Windows Vista Ultimate SP1 |
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
|
発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
アンケートにお答え頂くには「CLUB IMPRESS」への登録が必要です。
*プレゼントの対象は「DOS/V POWER REPORT最新号購入者」のみとなります。
ユーザー登録から アンケートページへ進んでください