特集
ついに登場したPhenom II CPUの勢力図はどうなる?
Phenom IIのアーキテクチャはこう変わった
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Phenom II対応マザー vs. Core 2対応マザー 3本勝負! 1/2
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BIOSアップデートでPhenom IIに対応させる
BIOS設定でPhenom IIのポテンシャルを引き出す
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どのクアッドコアで組む? 最新自作レシピ 3/3
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対決 PhenomII vs. Core 2 Quad
TEXT:宮崎真一
BIOS設定項目をピンポイント解説
BIOS設定でPhenom IIのポテンシャルを引き出す
imagePhenomシリーズを使った環境ではBIOS設定にPhenom特有の項目が現われることを知っているだろうか?特別に用意されたBIOS項目を理解してPhenom IIのパフォーマンスを最大限発揮させてみよう。
第1世代Phenomから追加された項目はなし
 Phenom IIを利用するために、BIOSアップデートが必要なことはこちらで述べたとおり。しかし、アップデート後のBIOS設定を見ても、とくに目新しい項目は見られない。マザーボードによっては、第1世代のPhenomシリーズで取り沙汰されたハードウェア上の欠陥(エラッタ)対策であるTLBの設定が、Phenom IIでもそのまま残っているものもあるほどだ。もちろん、Phenom IIでは過去のPhenomシリーズのようなエラッタは残されていないので、同設定項目は何の意味もない。結局のところPhenom IIはPhenomシリーズのBIOS設定をそのまま踏襲しているのだ。したがって、Phenomシリーズを利用したことがあるユーザーなら設定にとまどうことはないだろう。しかし、Athlonシリーズなどと比べると大きく変化しており、新しくPhenom IIを使うユーザーにとっては、こうしたBIOS設定を理解することは非常に重要となる。そこで、Phenom IIを利用する上でポイントとなるHyperTransportとメモリアクセスモードのBIOS設定に関して説明していこう。
imageAthlonであってもPhenom IIであっても、同じSocket AM2対応CPUなので見た目はほぼ変わらない。また、Phenom IIではBIOS設定もPhenomシリーズの時代からほぼ変わっていない。覚えておきたい設定項目も同じだ
AMD 790GX/780Gユーザー必見!
ビデオメモリの割り当て容量とLFBの設定を理解しよう
 統合型チップセットのAMD 790GXやAMD 780Gを採用するマザーボードでは、基板上にビデオメモリとなるLFB(Local Frame Buffer)を搭載している製品が多く見られる。このLFBに関する設定はBIOSに用意されている。

 また、上記に挙げたAMDの統合型チップセットは、システムメモリの一部をビデオメモリに割り当てるUMA方式を採用しており、これらの設定もBIOS上に用意されている。GIGABYTEの790GXマザー「GA-MA790GP-UD4H(rev. 1.0)」を例に挙げると、右の画面写真にある「UMA Frame Buffer Size」がそれにあたる。同製品ではビデオメモリに512MBまで割くことが可能だ。一方、LFBの設定は「Internal Graphics Mode」メニューにあり、SidePortという項目名がLFBのことを指している。

 UMA方式ではチップセット内のグラフィックスコアがシステムメモリ内に用意されたビデオメモリにアクセスするのに、一度CPUを介する必要があり遅延が大きい。また、ビデオメモリの分だけシステムメモリが減少してしまうというデメリットがあるが、LFBではそういった問題点を軽減できる。3DMark06でLFBの有無の違いを計測してみると、スコアが1,596から1,698に伸びるなど、性能も上がった。
imageUMA(ビデオメモリ容量)の設定
GA-MA790GP-UD4Hでは、Advanced BIOS Featuresのサブメニューに、「UMA Frame Buffer Size」という項目が用意されており、ここでUMA方式でのビデオメモリの割り当て容量を決められる
imageLFBの設定
LFBの設定も、同じくAdvanced BIOS Featuresの中にあり、「Internal Graphics Mode」がそれにあたる。項目にあるSidePortとは、LFBのことを意味している。LFBを利用することでグラフィックス性能が向上する
HyperTransportバスの転送速度を変える
HyperTransportバスのクロックに注意
 AMD CPU環境では、CPUとチップセットはHyperTransportバスで接続されている。このHyperTransportバスは、Athlon X2などではバスクロックが1GHzであったのに対して、Phenom IIはHyperTransport 3.0に対応したことで、1.8GHzに引き上げられている。そのため、世代の古いマザーボードではPhenom IIが動作しても、このHyperTransportバスが追従できず、低いクロックのまま動作することが起こり得る。

 当然、HyperTransportバスのクロックが高いほうがパフォーマンスも優れる。HyperTransportバスをPhenom IIの定格クロックである1.8GHzで動作させたときと、1.6GHzに落としたときとでPCMark Vantageのスコアを比較すると、総合スコアで100弱の差が付いた。

 HyperTransportバスは、BIOSでは通常、Autoに設定されているが、古いマザーボードなどで使う場合は、パフォーマンスをフルに発揮させるために、1.8GHzで動くように設定したいところだ。
imageASUSTeKのM4A79 Deluxeでは「HT Link Speed」としてその設定が用意されている。通常、Autoで問題ないが、古いマザーボードなどでは1.8GHzで動いているかしっかりと確認を
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Unganged/Gangedモードを使い分ける
マルチスレッドアプリならUngangedモードが最適
 Phenom IIの、Core 2シリーズに見られないユニークな機能として、メモリアクセスのUngangedモードが挙げられる。これは、128bitのメモリコントローラを、シングルチャンネルアクセスにして64bitずつに分けるというもの。これにより、メモリコントローラが二つに増え、CPUコアがメモリコントローラの処理を待つという状況が減るようになるとされる。つまり、複数のCPUコアが同時に利用されるマルチスレッドアプリケーションで、このUngangedモードが活きてくるというわけである。

 PCMark Vantageでは従来のデュアルチャンネルアクセスとなるGangedモードでのスコアが5,034であったのに対して、Ungangedモードでは5,255とスコアが向上した。このようにマルチスレッドアプリケーションでは、Ungangedモードの恩恵は大きい。一方で、Ungangedモードではメモリ帯域幅が減少するため、シングルスレッドのアプリケーションではパフォーマンスを落としてしまう可能性があることに注意したい。
imageM4A79 Deluxeでは「DCT Unganged Mode」という項目からメモリのアクセス方式を変えられる。EnableでUngangedモード、DisableでGangedモードとなる
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【検証環境】
CPU:AMD Phenom II X4 940 Black Edition(3GHz)
マザーボード:ASUSTeK M4A79 Deluxe(AMD 790FX+SB750)
メモリ:ノーブランド PC2-8500 DDR2 SDRAM 1GB(CL=5)×2
ビデオカード:ASUSTeK EAH4850/HTDI/512M(ATI Radeon HD 4850)
HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD3200AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
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