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新世代パーツの台頭
(4)ビデオカード編
TEXT:橋本新義
新世代はここがすごい!(1)
強化された動画再生支援機能がスゴイ!
動画再生支援は高画質化とハードウェアデコードの2種類
 冒頭でも紹介したように、ここ数年のGPUにおける大きな強化点の一つが、動画再生支援機能だ。この機能は文字どおり、PCで動画を再生する際に必要な処理(本来は主にCPUが担当する)をGPUに担当させることで、動画の再生をより快適にするというものである。

 一口に動画再生支援と呼ばれるが、この機能は、大きく二つに分けることができる。一つ目は主に、動画の再生品質を向上するための機能だ。これは、画面のノイズを低減する「ノイズリダクション機能」や、画面のチラツキを抑え、縦方向の解像度を増す「プログレッシブ変換」、動画の再生ウィンドウを拡大/縮小した際に発生するぼやけやつぶれを抑える「スケーリング」などが挙げられる。

 そして二つ目は、再生時のCPU負荷を減少させるための「ハードウェアデコード機能」。PCで扱える動画の多くは、コーデックと呼ばれるプログラムによって、データ圧縮された状態で記録されている。そのため再生時には、データを伸長する必要があるが、この伸長処理をGPUで実行し、CPU負荷を減少させるのがハードウェアデコード機能である。

 最近のGPUでの強化点となったのは、ほとんどがハードウェアデコード機能の強化だ。これは、Blu-ray Discやデジタルテレビ放送など、いわゆるHD動画(ハイビジョン動画)のデコード処理の負荷が、従来の動画と比べ物にならないほど高いためである。ハードウェアデコード機能が搭載されたGPUを使うと、こうした動画でもCPUに大きな負担をかけずに視聴が可能になるため、ユーザーメリットが大きいのだ。

 こうしたニーズに応えるべく、現在の最新GPUでは、ローエンド製品であっても、HD動画で代表的なコーデックであるMPEG2とH.264の2種(ATIはVC-1を足した3種)において、GPU側ですべてのデコード処理が可能になっている。

 NVIDIAは自社製GPUの支援機能を総称して「PureVideo HD」、ハードウェアデコード機能を「VP2」と呼んでいる(ただし、VP2はコードネームであり、大々的には使われない)。ATIは総合的な呼称として「Avivo HD」、ハードウェアデコード機能を「UVD」と呼んでいる。
image新世代AVパーツの普及が始まる
Blu-rayドライブや地デジチューナーカードといったHD動画対応製品が入手しやすくなり、動画再生支援機能はますます重要になってきた
imageHDMIの標準装備が進む
昨年までは一部の製品にしか搭載されていなかったHDMI端子だが、変換アダプタなどによって接続可能な製品が大幅に増加している
image動画まわりの細かい調整も可能
動画再生の色調整やプログレッシブ変換など、一部の機能に関する設定は、ATIのCatalyst Control Center(画面)などで可能だ
動画再生支援機能比較
NVIDIA PureVideo HD
 
ATI Avivo HD
フルハードウェアデコード機能
(MPEG2、H.264)
プログレッシブ変換(インターレース解除)処理
高精度スケーリング処理
デブロッキング(ブロックノイズ低減)処理
適応型ノイズリダクション処理
など
  フルハードウェアデコード機能
(MPEG2、H.264、VC-1)
プログレッシブ変換(インターレース解除)処理
高精度スケーリング処理
デブロッキング(ブロックノイズ低減)処理
適応型ノイズリダクション処理
など
新世代の動画再生支援機能の効果やいかに!
動画再生支援機能の効果を検証
 さて、こうした動画再生支援機能の効果はどれほどのものだろうか? 今回は、今後普及が見込まれるBlu-ray Discの再生負荷を見てみよう。

 今回はCPUにIntelのPentium Dual-Core E2140を使用し、旧世代製品を含めたビデオカード7種でCPU負荷率を測定した。測定方法はMARiN氏作の「NT-CPUモニタ v1.46a」を使い、ポニーキャニオン「夜桜」のチャプター14(4分16秒)を再生し、CPU負荷の平均を算出するというものだ。「夜桜」は、映像収録形式が負荷の高いH.264であり、映像bitレートもBD規格の上限に迫る40Mbps前後のため、非常に再生負荷が高い。

 結果としては、ハードウェアデコード機能が搭載された新世代GPUであれば、価格帯にかかわらず50%以下の負荷で再生が可能だった。対して、前世代のGPUであるGeForce 7600 GTでは、約85%とCPU負荷率が高くなっている。

 例外なのはRadeon HD 2400 PROだ。同GPUはUVDを搭載しているが、今回はそれが動作していないと思われる。これはおそらく、同GPUのUVDがサポートする上限の解像度を越えているためと思われる(上位の2400 XTではほかと同じく約50%の負荷だった)。
HDMIアダプタも付属する低価格オーバークロックカード
HIS
H365F256GNP
実売価格:9,000円前後
問い合わせ先:03-3980-6442(恵安)
URL:http://japan.hisdigital.com/
imageATIの新世代ミドルレンジGPU、Radeon HD 3650を搭載するカード。手頃な価格ながらビデオメモリには1.4GHz動作のGDDR3を搭載。標準的なDDR2版のカードに比べて1ランク上の速度を実現。
GPU:ATI Radeon HD 3650
コアクロック:725MHz
メモリクロック:1.4GHz
ビデオメモリ(バス幅): GDDR3 SDRAM 256MB(128bit)
対応スロット:PCI Express 2.0 x16
最安値で5,000円を切るPureVideo HD対応カード
ZOTAC
ZT-84SEG2P-FSL
実売価格:5,000円前後
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク)
URL:http://www.zotac.com/
imageNVIDIAのローエンドGPU、GeForce 8400 GSを搭載するLow Profile対応製品。同GPU搭載製品の中でも非常に安価だが、他製品と比べても基本性能は劣らない。PureVideo HD(VP2)を搭載。
GPU:NVIDIA GeForce 8400 GS
コアクロック:567MHz
メモリクロック:800MHz
ビデオメモリ(バス幅): DDR2 SDRAM 256MB(64bit)
対応スロット:PCI Express x16
image
【検証環境】
CPU:Intel Pentium Dual-Core E2140(1.6GHz)
Blu-rayドライブ:LG電子 GCW-H20N
そのほかはこちらと同じ
Column 再生支援をONに
 CPU負荷に大きな影響をおよぼす動画再生支援機能だが、ビデオカードのドライバ側では、有効/無効の設定などはなく、再生ソフト側で設定する必要がある。基本的には再生設定に「再生支援機能」や「ハードウェアアクセラレーション」などの項目があるので、それを有効にすればよい。ただしこれは、ソフトウェアのバージョンなどによっても異なる。今回テストに使ったPowerDVD 7 Ultraの現行バージョンなどでは、設定上でOFFにしても、BD再生時には動画再生支援が強制的にONにされる仕様だ。
imagePowerDVD 7 Ultraでは、「映像」タブの「再生支援機能(DxVA)を使用する」の項目をONにすればよい
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