その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:宮崎真一 | ||||||||||||||
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現在、マザーボードメーカーが独自に用意している省電力機能には、ASUSTeKのEPU(Energy Processing Unit)とGIGABYTEのD.E.S.(Dynamic Energy Saver)がある。いずれも、VRMのフェーズ数に注目し、負荷が少ないアイドル時にフェーズ数を減らすことで、省電力化を実現するというものだ。 一般的にVRMのフェーズ数が多いほうが電圧変動に強く、安定性も向上する。とくに不安定要素が多いオーバークロック時などでは、フェーズ数を重要視するユーザーも多い。しかし、逆にフェーズ数が多いと負荷が少ないアイドル時において、その分消費電力が増大してしまうデメリットが存在する。そこで、負荷に合わせてフェーズ数を制御しようというのが両者の省電力機能なのである。 まず、ASUSTeKのEPUは専用チップを搭載することでVRMのフェーズ数を制御する。さらに、独自ユーティリティであるAI Gear 3との連係を図ることで、ユーザーは場面に応じてEPUによる省電力化の度合いを任意に変更することができる。 一方、GIGABYTEのD.E.S.も制御チップが搭載され、独自ユーティリティにより省電力機能のON/OFFが可能。しかし、フェーズ数制御はD.E.S.が自動で行なうため、ASUSTeKのEPUのように省電力機能の効果の幅をユーザーが任意に設定することはできない。 |
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EPUを搭載するマザーボードは下表のとおりいくつかあるが、たとえばP5Eの場合、8フェーズのVRMをアイドル時には4フェーズにすることで消費電力を低減している。EPUは、ユーザーがとくに設定を行なわなくても自動的に適用され、その恩恵に授かることができる。 | ||||||||||||||
VRMのフェーズ数を制御する専用チップ。ASUSTeKによると、リプル電圧や過電流を抑える効果もあり、オーバークロックの安定性も向上すると言う | ||||||||||||||
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ASUSTeK | ||||||||||||||
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実売価格:30,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:news@unitycorp.co.jp(ユニティ) URL:http://www.asus.co.jp/ |
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独自にメモリクロック1,200MHzにも対応するハイエンド向けマザーボード。サウンド機能として、SupremeFX・と呼ばれる独自サウンドカードが付属。 | ||||||||||||||
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現状のD.E.S.では、最大で5段階にVRMのフェーズ数が制御される。たとえば、VRMが6フェーズのマザーボードなら2フェーズから1フェーズごとに、12フェーズなら4フェーズから2フェーズごとに自動で切り換えられる。ただし、ユーザーがそれらの段階を任意に設定することはできない。 | ||||||||||||||
低負荷時には緑色が、負荷が増大するにつれて橙色、赤色が点灯するLEDを搭載。D.E.S.によるフェーズ数の変化を視覚的に確認することが可能だ | ||||||||||||||
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GIGABYTE | ||||||||||||||
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実売価格:25,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5812-6120(リンクスインターナショナル) URL:http://tw.giga-byte.com/ |
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クアッドトリプルフェーズと呼ばれるVRMを採用したX38マザーボード。省電力機能D.E.S.を搭載するほか、独自の品質規格Ultra Durable2にも対応する。 | ||||||||||||||
主な省電力機能搭載マザーボード | ||||||||||||||
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EPUまたはD.E.S.を利用するためには、マザーボード付属のCD-ROMからドライバや独自ユーティリティのインストールが必要になる。まず、EPUの場合は対応ドライバとAI Gear 3がDVD-ROMに収録されており、インストールウィザードを実行すれば自動的に導入される。インストール後は、AI Suiteを起動してAI Gear 3を選択すればよい。 このAI Gear 3では、ユーザーの使用状況に合わせた動作モードの切り換えが可能で、それらのモードに合わせてEPUが実行される。用意される動作モードには、(1)もっとも低い消費電力が得られるMax Power Saving、(2)最高パフォーマンスを追求するHigh Performance、(3)省電力化とパフォーマンスの両立を図るMedium Power Saving、(4)オーバークロックなど十分な電力供給が必要な場合に用いるTurbo、(5)そのほかすべてが自動で制御されるAutoの五つがある。AI Gear 3の設定によりEPUが有効になっていると、タスクトレイにAI Gear 3のアイコンと現在のモード、それにCPUの現在の消費電力が表示される。 次に、GIGABYTEのD.E.S.は付属DVD-ROMから専用のユーティリティをインストールするだけで利用可能となる。ユーティリティを起動し、D.E.S.を有効にすると、画面にはVRMの各フェーズがエンジンを模して表示され、リアルタイムでいくつのフェーズが動作しているか確認することができる。 |
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1 ユーティリティのインストール EPUを利用するためには、マザーボード付属のDVD-ROMから対応ドライバとAI Gear 3をインストールする。ウィザードで項目を選択するだけで簡単にインストールできる |
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2 AI Gear 3からモードを選択 AI Suiteを立ち上げ、そこからAI Gear 3を起動する。AI Gear 3では使用状況に合わせた五つの動作モードが用意されており、ユーザーはそれらのうちの一つを選択するだけでEPUが適宜実行される |
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1 D.E.S.を有効にする ユーティリティをインストール後、起動し、「DYNAMIC ENERGY SAVER」と記されたボタンをクリックすると同機能が有効に。あとは、D.E.S.がCPU負荷から適切なフェーズ数を自動的に割り振る。リアルタイムでその様子を確認可能だ |
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2 タスクトレイから消費電力を確認 D.E.S.専用ユーティリティは終了してもタスクトレイに常駐する。そのアイコンにマウスカーソルを重ねると、現在、D.E.S.によりCPUの消費電力がどの程度抑えられているかが表示される |
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実際に、EPUとD.E.S.の有効/無効を切り換えてシステム全体の消費電力を「Watts Up? Pro ES」で測定した。いずれも数値の大小はあるものの、省電力機能により消費電力の低減が確認できている。なお、EPUにおける省電力モードにはMax Power Savingモードを適用した。ちなみに、Medium Power Savingモードでの消費電力は103.1Wで、Turboモードでは112.1Wであった。 | ||||||||||||||
【検証環境】 CPU:Intel Core 2 Duo E6750(2.66GHz) マザーボード:ASUSTeK P5E(Intel X38+ICH9R)、GIGABYTE GA-EX38-DS4(Intel X38+ICH9R) メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=5、1GB)×2 ビデオカード:ASUSTeK EN8500GT SILENT/HTP/256M(NVIDIA GeForce 8500 GT) HDD:Western Digital WD Caviar SE16 WD5000AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB) OS:Windows Vista Ultimate SP1 |
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
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販売価格:980円+税
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