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新世代パーツの台頭
(2)マザーボード編
TEXT:宮崎真一
新世代はここがすごい!(1)
メーカー独自の省電力機能「EPU」と「D.E.S.」
VRMのフェーズ数を制御することで省電力化を実現
 現在、マザーボードメーカーが独自に用意している省電力機能には、ASUSTeKのEPU(Energy Processing Unit)とGIGABYTEのD.E.S.(Dynamic Energy Saver)がある。いずれも、VRMのフェーズ数に注目し、負荷が少ないアイドル時にフェーズ数を減らすことで、省電力化を実現するというものだ。

 一般的にVRMのフェーズ数が多いほうが電圧変動に強く、安定性も向上する。とくに不安定要素が多いオーバークロック時などでは、フェーズ数を重要視するユーザーも多い。しかし、逆にフェーズ数が多いと負荷が少ないアイドル時において、その分消費電力が増大してしまうデメリットが存在する。そこで、負荷に合わせてフェーズ数を制御しようというのが両者の省電力機能なのである。

 まず、ASUSTeKのEPUは専用チップを搭載することでVRMのフェーズ数を制御する。さらに、独自ユーティリティであるAI Gear 3との連係を図ることで、ユーザーは場面に応じてEPUによる省電力化の度合いを任意に変更することができる。

 一方、GIGABYTEのD.E.S.も制御チップが搭載され、独自ユーティリティにより省電力機能のON/OFFが可能。しかし、フェーズ数制御はD.E.S.が自動で行なうため、ASUSTeKのEPUのように省電力機能の効果の幅をユーザーが任意に設定することはできない。
ASUSTeK「EPU」
EPUを搭載するマザーボードは下表のとおりいくつかあるが、たとえばP5Eの場合、8フェーズのVRMをアイドル時には4フェーズにすることで消費電力を低減している。EPUは、ユーザーがとくに設定を行なわなくても自動的に適用され、その恩恵に授かることができる。
imageVRMのフェーズ数を制御する専用チップ。ASUSTeKによると、リプル電圧や過電流を抑える効果もあり、オーバークロックの安定性も向上すると言う
EPUを搭載するX38マザーボード
ASUSTeK
P5E
実売価格:30,000円前後
問い合わせ先:news@unitycorp.co.jp(ユニティ)
URL:http://www.asus.co.jp/
Intel X38+ICH9R
image独自にメモリクロック1,200MHzにも対応するハイエンド向けマザーボード。サウンド機能として、SupremeFX・と呼ばれる独自サウンドカードが付属。
GIGABYTE「D.E.S.」
現状のD.E.S.では、最大で5段階にVRMのフェーズ数が制御される。たとえば、VRMが6フェーズのマザーボードなら2フェーズから1フェーズごとに、12フェーズなら4フェーズから2フェーズごとに自動で切り換えられる。ただし、ユーザーがそれらの段階を任意に設定することはできない。
image低負荷時には緑色が、負荷が増大するにつれて橙色、赤色が点灯するLEDを搭載。D.E.S.によるフェーズ数の変化を視覚的に確認することが可能だ
コストパフォーマンスの高いD.E.S.対応モデル
GIGABYTE
GA-EX38-DS4
実売価格:25,000円前後
問い合わせ先:03-5812-6120(リンクスインターナショナル)
URL:http://tw.giga-byte.com/
Intel X38+ICH9R
imageクアッドトリプルフェーズと呼ばれるVRMを採用したX38マザーボード。省電力機能D.E.S.を搭載するほか、独自の品質規格Ultra Durable2にも対応する。
主な省電力機能搭載マザーボード
ASUSTeK X38/X48 P5E、P5E3、P5E3 Deluxe/P5E3 Premium/WiFi-AP @n、Rampage Formula
P35 P5K/EPU、P5K PRO
GIGABYTE X38/X48 GA-EX38-DS4、GA-EX38-DQ6/GA-X48-DS5、GA-X48-DQ6、GA-X48T-DQ6
P35 GA-EP35-DS3、GA-EP35-DS3R、GA-EP35-DS4
それぞれ微妙に異なる独自ユーティリティの機能
 EPUまたはD.E.S.を利用するためには、マザーボード付属のCD-ROMからドライバや独自ユーティリティのインストールが必要になる。まず、EPUの場合は対応ドライバとAI Gear 3がDVD-ROMに収録されており、インストールウィザードを実行すれば自動的に導入される。インストール後は、AI Suiteを起動してAI Gear 3を選択すればよい。

 このAI Gear 3では、ユーザーの使用状況に合わせた動作モードの切り換えが可能で、それらのモードに合わせてEPUが実行される。用意される動作モードには、(1)もっとも低い消費電力が得られるMax Power Saving、(2)最高パフォーマンスを追求するHigh Performance、(3)省電力化とパフォーマンスの両立を図るMedium Power Saving、(4)オーバークロックなど十分な電力供給が必要な場合に用いるTurbo、(5)そのほかすべてが自動で制御されるAutoの五つがある。AI Gear 3の設定によりEPUが有効になっていると、タスクトレイにAI Gear 3のアイコンと現在のモード、それにCPUの現在の消費電力が表示される。

 次に、GIGABYTEのD.E.S.は付属DVD-ROMから専用のユーティリティをインストールするだけで利用可能となる。ユーティリティを起動し、D.E.S.を有効にすると、画面にはVRMの各フェーズがエンジンを模して表示され、リアルタイムでいくつのフェーズが動作しているか確認することができる。
EPUの使用方法
 
image1 ユーティリティのインストール
EPUを利用するためには、マザーボード付属のDVD-ROMから対応ドライバとAI Gear 3をインストールする。ウィザードで項目を選択するだけで簡単にインストールできる
image2 AI Gear 3からモードを選択
AI Suiteを立ち上げ、そこからAI Gear 3を起動する。AI Gear 3では使用状況に合わせた五つの動作モードが用意されており、ユーザーはそれらのうちの一つを選択するだけでEPUが適宜実行される
D.E.S.の使用方法
 
image1 D.E.S.を有効にする
ユーティリティをインストール後、起動し、「DYNAMIC ENERGY SAVER」と記されたボタンをクリックすると同機能が有効に。あとは、D.E.S.がCPU負荷から適切なフェーズ数を自動的に割り振る。リアルタイムでその様子を確認可能だ
image2 タスクトレイから消費電力を確認
D.E.S.専用ユーティリティは終了してもタスクトレイに常駐する。そのアイコンにマウスカーソルを重ねると、現在、D.E.S.によりCPUの消費電力がどの程度抑えられているかが表示される
両者とも確かな効果を確認
 実際に、EPUとD.E.S.の有効/無効を切り換えてシステム全体の消費電力を「Watts Up? Pro ES」で測定した。いずれも数値の大小はあるものの、省電力機能により消費電力の低減が確認できている。なお、EPUにおける省電力モードにはMax Power Savingモードを適用した。ちなみに、Medium Power Savingモードでの消費電力は103.1Wで、Turboモードでは112.1Wであった。
image
【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Duo E6750(2.66GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5E(Intel X38+ICH9R)、GIGABYTE GA-EX38-DS4(Intel X38+ICH9R)
メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=5、1GB)×2
ビデオカード:ASUSTeK EN8500GT SILENT/HTP/256M(NVIDIA GeForce 8500 GT)
HDD:Western Digital WD Caviar SE16 WD5000AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
Column MSIの省電力機能「DrMOS」とは?
EPUやD.E.S.に続き、MSIも省電力機能としてP45マザーボードからDrMOSとGreen Powerを搭載させる。DrMOSは、従来のMOSFETやドライバICを1チップに統合し、電力変換効率を高めるというもの。また、Green Powerは、DrMOSと併用することで、VRMのフェーズ数を抑え、より低い消費電力での運用を可能にする機能だ。
imageMOSFETとドライバICを統合することで、リーク電流の低減が可能になるほか、発熱が減少すると言う
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