その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:橋本新義 | ||||||||||||||
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新世代GPUを前世代製品と比較したときに、大きく改良されている点の一つが消費電力だ。GPUは、ここ数年は「消費電力が上がりつつもそれ以上の速度向上を確保する」という、いわゆる電力(対3D性能)効率重視の考え方を基本としてきたが、最近では消費電力自体の低減にも積極的に取り組んでいるのだ。 さて、実際のGPUにおける消費電力の低減は、CPUと同じく製造プロセス技術の縮小や、それに伴う低電圧化などによるところが大きい。 また、モバイル向けGPUで導入された技術の逆輸入も始まっている。なかでもATIがRadeon HD 3000シリーズに導入したPowerPlayは、アイドル時にGPUの動作クロックと電圧を下げることで、積極的な省電力化を実現するものだ。 テストに使用したPC全体の消費電力を測定。さらに電力効率を探るため、代表的なカード7点で、1Wあたりの3DMark06スコアも算出した。 ただし、今回測定した消費電力はPC全体の値のため、電力効率としてそのまま使うと、消費電力の少ない製品が相対的に不利に見えるなどの問題が生ずる。そこで、PC全体の消費電力から100Wを引いた値をビデオカード単体の消費電力と仮定してグラフに掲載した。 この100Wという値は、これまでの本誌での消費電力測定のデータや一部のビデオカードで判明している最大消費電力(GeForce 9600 GTで95W)などから逆算した、ビデオカードを抜いたおおよその消費電力と思われる予想値だ。 結果としては、高負荷時の消費電力はさすがに性能と比例してしまっているものの、ATI製品のアイドル時がミドルレンジまではほぼ一定に近いなど、今後に期待を持てそうなデータも出ている。とくにRadeon HD 3850では、下位機種の3650に比べてもアイドル時消費電力が低く、注目したい。 また、1Wあたりの3DMark06スコアを前世代のミドルレンジGPU(GeForce 7600 GT)と比較すると、ミドルレンジカードが大きく値を伸ばしていることが確認できる。 |
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動的クロック制御も一般的に ATIのPowerPlayは、アイドル時の省電力効果が高い。HD 3850ではコアクロックが300MHzと、定格の670MHzの半分以下にまで下がっている |
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【検証環境】 電源:Seasonic M12 SS700HM(700W) Enermax PRO82+ EPR625AWT(625W、GeForce 9800 GX2計測時のみ) そのほかはこちらと同じ |
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従来から複数のGPUを搭載したカードは存在していたが、かなり特殊な位置付けだった。しかし、現在ではNVIDIA、ATIの両社とも、デュアルGPUカードを堂々たるフラグシップとしてラインナップしているのが異なる点だ。 また、複数枚のビデオカードを連係させるマルチGPU技術(NVIDIAの「SLI」、ATIの「CrossFire」)も進化し、現在ではSLIなら3枚(4GPUまで)、CrossFireなら4枚(4GPUまで)のビデオカードをサポートするようになった。 ただ、こうした最高クラスのマルチGPU構成は、負荷の低い状態では性能が飽和気味で、その性能を存分に発揮できない(グラフ参照)。真価を発揮するのはアンチエイリアシングや異方性フィルタを使用した高負荷・高解像度のリッチ環境で、まさにヘビーゲーマー向けのシステムと言えるだろう。 なお、マルチGPU環境におけるビデオカードドライバは、それぞれのGPUを適切に制御して高速化を図る役割を持っており、非常に重要なポイントだ。ドライバの完成度(とゲームタイトルへの最適化)によって実質的な性能が決まると言ってもよい。実際のゲームに対する対応はNVIDIAが先行しているが、ATIも完成度を急速に高めている。マルチGPU搭載カードが増加した背景には、こうしたドライバの完成度向上により、多くのゲームで効果が発揮されるようになってきたという側面もあるのだ。 |
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最高4GPUに対応 CrossFireXでは最大4GPU(デュアルGPUカードなら2枚まで)のマルチGPU構成が可能。NVIDIAも同じく最大4GPUの構成に対応している |
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消費電力は大きく増加 2基のハイエンドGPUを搭載するデュアルGPU搭載カードは消費電力も非常に大きい。PCI Express電源端子も一方は8ピンが標準になっている |
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【検証環境】 CPU:Phenom 9600(2.3GHz) マザーボード:MSI K9A2 Platinum(AMD790FX) メモリ:PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB(5-5-5-15)×2 ビデオカード:Sapphire RADEON HD3870 X2 1GB DDR3 PCI-E(Radeon HD 3870 X2)、HDD:日立GST Deskstar T7K250 HDT722516DLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、160GB) OS:Windows Vista Ultimate SP1 |
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Leadtek | ||||||||||||||
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実売価格:80,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク) URL:http://www.leadtek.co.jp/ |
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NVIDIAのハイエンドデュアルGPUであるGeForce 9800 GX2を搭載する製品。大型クーラーを中心に2枚の基板をサンドイッチ状に組み合わせた構造により、マルチGPUカードとしては比較的静か | ||||||||||||||
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ASUSTeK | ||||||||||||||
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予想実売価格:60,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:news@unitycorp.co.jp(ユニティ) URL:http://www.asus.co.jp/ |
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ATIのデュアルチップGPUであるRadeon HD 3870 X2を搭載したASUSTeK製カードだ。クーラーはASUSTeK独自の2ファン搭載タイプで、冷却能力はリファレンスと比べて高い | ||||||||||||||
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
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発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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