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新世代パーツの台頭
(2)マザーボード編
TEXT:宮崎真一
新世代はここがすごい!(4)
Hybrid SLI(NVIDIA)とHybrid Graphics(AMD)の効果
二つの機能を持つHybrid SLIと一つの機能だけのHybrid Grapchics
 さて、チップセット内蔵グラフィックス機能がいくら高性能化しているとはいえ、まだまだビデオカードに比べるとパフォーマンスが低いのが実情である。そのため、統合型チップセットのグラフィックス性能を向上させたいと考えた場合、ビデオカードを増設するという手法が一般的である。しかし、その際チップセットに内蔵されたグラフィックスコアはお役御免となってしまう。そこで、そのチップセット内蔵のグラフィックスコアも活用しようというのがNVIDIAのHybrid SLIとAMDのHybrid Graphicsなのである。いずれも、Windows Vista環境でのみ利用可能な機能となる。

 NVIDIAのHybrid SLIは、省電力機能のHybridPowerと性能向上を実現するGeForce Boostの二つの機能により構成される。対応チップセットは現在のところ、nForce 780a SLIやGeForce 8200などのAMDプラットフォームのみだが、今後Intelプラットフォーム向けのチップセットも登場する見込みだ。

 まず、前者のHybridPowerは低負荷時にはチップセット側、高負荷時にはビデオカード側へと、描画負荷に応じて使用するグラフィックスコアを切り換えるというもの。アイドル時はビデオカードへの電力供給が完全にカットされるため、実質ビデオカード1枚分の消費電力の低減が可能となる。対応GPUは、GeForce 9800 GX2とGeForce 9800 GTXの二つで、HybridPowerはハイエンドGPUの省電力機能という位置付けだ。

 続いてGeForce Boostは、チップセットのグラフィックスコアとビデオカード上のGPUとでNVIDIA SLI(以下SLI)を構築し、パフォーマンスの向上を図るというもの。そのため、SLIに対応したアプリケーションでなければその恩恵は受けられない。なお、対応GPUはGeForce 8500 GTとGeForce 8400 GS。また、前述したGeForce 9800 GX2/GTXもGeForce Boostには対応するものの、チップセット側との性能差が大き過ぎるため、実用上意味はなくなっている。

 一方のHybrid Graphicsは、AMDがAMD 780Gで提供するパフォーマンス向上機能。その内容はNVIDIAのGeForce Boostとほぼ同じで、こちらはCrossFireにより性能の向上を実現している。なお、Hybrid GraphicsにはHybrid Powerのような機能が用意されていないが、AMDは次期統合チップセットのRS780D(コードネーム)でPower Xpressという同等の機能を搭載する予定である。
Hybrid SLIとHybrid Graphicsの機能対応表
  パフォーマンスアップ機能 省電力機能
NVIDIA
Hybrid SLI
(nForce 780a SLIなど)
GeForce Boost HybridPower
対応ビデオカード:GeForce 8500 GT、GeForce 8400 GSなど 対応ビデオカード:GeForce 9800 GX2、 GeForce 9800 GTX
AMD
Hybrid Graphics
(AMD 780G)
Hybrid Graphics 次世代チップセットで対応予定
対応ビデオカード:Radeon HD 3470、 Radeon HD 3450など
image
Column 映像出力はどちら側?
imageHybrid SLI利用時は、ビデオカードを装着していても映像出力はマザーボード側で行なわれる。HybridPowerとGeForce Boostのいずれの場合でも変わらない。これは、Hybrid SLIではビデオカードで処理された描画データが、一度メインメモリを間借りするフレームバッファに取り込まれて出力されるためだ。ちなみにAMDのHybrid Graphicsでは従来どおりビデオカード側から出力される。
NVIDIA HybridPowerで徹底省電力化
ビデオカード分の電力を実質カット
 HybridPowerを利用するには、まずBIOSの設定が必要となる。機種によって多少差異があるものの、ASUSTeKのM3N-HT Deluxe/MempipeではAdvancedメニューのChipsetのサブメニューにHybrid Supportという設定が用意されている。この項目を「Auto」に設定し、iGPU Frame Buffer Controlも「Auto」に、Primary Display Adapterを「Onboard」にそれぞれ変更する必要がある。

 これらを設定した上でドライバをインストールすると、コントロールパネルにHybrid SLI Graphicsというアイコンが現われる。このアイコンを実行すると、Save powerとBoost performance、それにAdditional displaysの三つのモードが選択できる。このうちAdditional displaysはチップセットとビデオカードでマルチディスプレイを利用するモードで、Boost performanceはHybrid SLIを利用するモード。Save powerが省電力を実現するモードとなる。Save powerモードを選ぶと、GPUクーラーのファンが停止し、ビデオカードへの電力供給が断たれたことが耳や目でも分かる。また、Save powerモードへの切り換えはタスクトレイから簡単にできるほか、4分間何もせず放置すれば自動的に移行する。

 OS起動後30分間放置したアイドル時と3DMark06実行中のもっとも高かった時点を高負荷時とし、そのときのシステム全体の消費電力をWatts up? Pro ESで測定した。グラフのとおり、GeForce 9800 GTXはアイドル時にHybrid Powerにより55W程度の低減が実現しており、GeForce 8500 GTを装着した状態よりも低い。一方、高負荷時では機能ON/OFFにかかわらずほぼ違いは出なかった。
HybridPowerの使い方
image(1)Hybrid SLIを使うには、Hybrid SupportをAutoにするだけでは不十分。iGPU Frame Buffer ControlもAutoにし、Primary Display AdapterをOnboardに設定する(ASUSTeK M3N-HT Deluxe/Mempipeの場合)
image(2)Hybrid SLIが有効になると、タスクトレイにその旨のアイコンが現われる。このアイコンにマウスポインタを合わせると、現在の動作モードが表示される
image(3)コントロールパネルのHybrid SLI Graphicsを実行すると、三つのモードが選択可能になる。このうち、Save powerモードがビデオカードの電力供給を断つ省電力モードとなる
image(4)そのアイコンの上で右クリックすると、動作モードの変更が可能となる。モード変更はラジオボタンを選択するだけで簡単に適用される
ハイエンドモデルながらリーズナブルな価格が魅力
XFX
PV-T98F-YDF
実売価格:40,000円前後
問い合わせ先:info@synnex.co.jp(シネックス)
URL:http://www.xfxforce.com/
GeForce 9800 GTX PCI Express 2.0 x16
imageシェーダークロック1,688MHzを実現するリファレンス設計のハイエンドモデル。付属品には、DVI-HDMI変換アダプタのほか、RTSのCompany of Heroes製品版も同梱されている。
コアクロック:675MHz
メモリクロック:2.2GHz
メモリ容量(バス幅):512MB(256bit)
image
【検証環境】
CPU:AMD Athlon 64 X2 6000+(3GHz)
マザーボード:ASUSTeK M3N-HT Deluxe/Mempipe(NVIDIA nForce 780a SLI)
メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=5、1GB)×2
ビデオカード:XFX PV-T98F-YDF(NVIDIA GeForce 9800 GTX)、エルザ ジャパン GLADIAC 785 GT V2.0 256MB(NVIDIA GeForce 8500 GT)
HDD:Western Digital WD Caviar SE16 WD5000AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
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