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TEXT:鈴木雅暢 |
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性能、省電力面で進化を見せている最新HDDの騒音はどのくらいなのか。騒音計で測定してみた。
結果は右のグラフに掲載しているとおり、全体的に旧世代のHDDに比べてアイドル時/負荷時とも静かになっていることが分かる。とくに優秀なのはSamsungのHD103UIだが、回転速度5,400rpmだけに妥当な結果だ。それ以外では、Western DigitalのWD6400AAKS、WD5000AAKSの結果がよい。アイドル時はWD10EACSも低いが、負荷時の音がやや大きめだ。同じCaviar SE16でも320GBシングルプラッタのWD3200AAKSはアイドル/負荷時とも大きめで、同じくシングルプラッタモデルのST3320613ASもそれほど静かではない。駆動部品が少ないシングルプラッタのほうが動作音が小さそうなイメージがあるが、そうとも限らないようだ。簡素なカバーが遮音性に影響しているのかもしれない。機械的な駆動部品がないSSDはほぼ無音、ここでも威力を見せ付けた。 |
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HDD静音化ケースでより静かに
静音HDDボックスの定番グロウアップ・ジャパン「SMART DRIVE 2002」(実売価格:7,000円前後)。HDDの静音化にはこのような製品が効果的だ。今回は比較的動作音が大きい日立GSTのDeskstar P7K500 HDP725025GLA380と組み合わせてみたが、アイドル/負荷時ともに約5dB低くなった |
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Samsung |
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MCAQE32G5APP-0XA |
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URL:http://www.samsung.com/jp/ |
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フラッシュメモリチップ大手SamsungのSSD。登場から1年近くが経過しており、速度面ではすでに高速タイプとは呼べないものとなってしまった。それでも、最新HDDよりはるかに高速なランダムアクセス性能は魅力。価格もこなれてきているので、比較的手が出しやすい製品と言えよう。 |
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型番 |
インターフェース |
AHCI |
容量 |
MCAQE32G5APP-0XA |
Ultra ATA/66 |
― |
32GB |
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型番 |
キャッシュ |
実売価格 |
1GBあたりの単価 |
MCAQE32G5APP-0XA |
― |
55,000円前後 |
約1,718.8円 |
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Western Digital |
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WD Caviar GP |
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URL:http://www.westerndigital.com/jp/ |
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GreenPowerの愛称を持つ低消費電力モデル。回転待ち時間を計算してヘッドを移動させるIntelliSeekやアイドル時にヘッドを退避領域に移動させるIntelliParkなどの技術によって、パフォーマンスの低下を避けつつ、大きな省電力化を達成している。下に挙げた現行モデルは250GBプラッタだが、333GBプラッタモデルの登場も近く予定されている。 |
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型番 |
インターフェース |
NCQ |
容量 |
WD10EACS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
1TB |
WD7500AACS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
750GB |
WD5000AACS |
Serial ATA 2.5 |
○ |
500GB |
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型番 |
キャッシュ |
実売価格 |
1GBあたりの単価 |
WD10EACS |
16MB |
18,500円前後 |
約18.5円 |
WD7500AACS |
16MB |
13,500円前後 |
約18.0円 |
WD5000AACS |
16MB |
8,500円前後 |
約17.0円 |
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■ |
リード100MB/s超が定番120GBで9万円台の製品も |
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NAND型フラッシュメモリを利用したSSD(Solid State Drive)は、データの読み書き操作に機械的動作を必要としない。メモリセルにかける電圧を制御するだけですむ。そのためHDDに比べてランダムアクセスが非常に高速で、耐衝撃性、静音性、省電力性にも優れる。まさにHDDの宿命的な欠点をすべて解消するという夢のようなストレージだ。その威力はベンチマークテストでもはっきりと実証されている。
SSDの性能は実装するフラッシュメモリチップだけでなくコントローラの性能によっても異なり、製品ごとに大きく差がある。高速タイプのSSDでは、シーケンシャルリードで100~120MB/s、シーケンシャルライトで80~90MB/s辺りといったところである。SSDのメジャーメーカーと言えば、Mtron、Samsungなどがおなじみだが、ここに来てSuper Talent Technologyが参戦し、注目を集めている。なかでもMLC(マルチレベルセル)を採用したMasterDrive MXシリーズは120GBの大容量で約9万円という破格のプライス。シーケンシャルライトは40MB/sと若干遅いものの、従来の高速SSDは64GBでも15万円以上というのが相場だっただけに強烈な価格破壊だ。1セルに複数bitを記録するMLCは1セルに1bitを記録するSLC(シングルレベルセル)に比べると製造コストが安い半面、製品寿命などの点で未知数な部分はあるが、大いに注目したい存在だ。 |
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Mtron |
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MOBI MSD-3000シリーズ |
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URL:http://www.mtron.net/ |
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高速SSDと言えばまず挙げられるのが、Mtron製品だろう。公称値では読み出し100MB/s、書き込み80MB/sを誇り、実際の性能もトップクラスで、SSDが得意とするランダムアクセスのみならず、シーケンシャルアクセスも高速。半面、価格もかなりのものだが、ハイエンドHDDを超える性能と、究極の静音性を両立したいユーザーにとっては割高ではないはずだ。 |
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型番 |
インターフェース |
AHCI |
容量 |
MSD-SATA3035-064 |
Serial ATA 1.0a |
―※ |
64GB |
MSD-SATA3035-032 |
Serial ATA 1.0a |
―※ |
32GB |
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型番 |
キャッシュ |
実売価格 |
1GBあたりの単価 |
MSD-SATA3035-064 |
― |
160,000円前後 |
約2,500.0円 |
MSD-SATA3035-032 |
― |
85,000円前後 |
約2,656.2円 |
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※編集部のテストではAHCIモードで動作したが、速度が極端に低下した |
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Super Talent Technology |
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MasterDrive MX SATA-・25 |
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URL:http://www.supertalent.com/ |
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MLCタイプのフラッシュメモリチップを採用し、大容量化と低価格化を両立した注目の製品。公称速度は読み出し120MB/s、書き込み40MB/sと、読み書きで差があるのが特徴。インターフェースは、Serial ATA 2.5の3Gbps転送に対応している点も目新しいところだ。また、2.5インチHDDサイズなので小型PCやノートPCなどでも活用できる。 |
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型番 |
インターフェース |
AHCI |
容量 |
FTM20GK25H |
Serial ATA 2.5 |
○ |
120GB |
FTM60GK25H |
Serial ATA 2.5 |
○ |
60GB |
FTM30GK25H |
Serial ATA 2.5 |
○ |
30GB |
FTM15GK25H |
Serial ATA 2.5 |
○ |
15GB |
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型番 |
キャッシュ |
実売価格 |
1GBあたりの単価 |
FTM20GK25H |
― |
90,000円前後 |
約750.0円 |
FTM60GK25H |
○ |
61,000円前後 |
約1,016.7円 |
FTM30GK25H |
○ |
40,000円前後 |
約1,333.3円 |
FTM15GK25H |
○ |
27,000円前後 |
約1,800.0円 |
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待望の新10,000rpmモデル「WD VelociRaptor」登場 |
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コンシューマ向けHDDの中で唯一回転速度10,000rpmを誇るWD Raptorの後継製品「WD VelociRaptor」がまもなくWestern Digitalより登場する。フォームファクターを2.5インチに小型化しつつ、3.5インチベイサイズの巨大ヒートシンク「IcePack」を標準装備するというユニークなパッケージが特徴。10,000rpmモデルならではの高速シークタイム(リード4.2ms/ライト4.7ms)は健在で、容量は300GBに、データ転送速度は120MB/sにパワーアップしている。 |
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