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デュアルコアCPU 自作完全マニュアル
オーバークロック再入門
TEXT:鈴木雅暢
Athlon 64 X2 4200+編 倍率変更機能でマニアックな追求が可能
 Athlon 64 X2の場合はPentium Dと違い、CPU倍率の変更が可能なため、ワンステップ多くなる。また、Pentium D以上にメモリ性能に依存する面があり、ややマニアックな印象だ。なお、オーバークロック前の下準備として、倍率以外にも一つ手間が加わる。それがHT(HyperTransport)リンクの設定だ。これはCPUとチップセット間のバスで、通常はシステムクロック200MHz×5=1GHzで動作している。システムクロックに連動するこのHTリンクはオーバークロックの際にボトルネックになりやすいので、システムクロックを上げても1GHzを超えないように、あらかじめシステムクロックから逆算して4倍または3倍へ倍率を下げてやる。たとえば、システムクロックを220MHzにしたいならば、HTは4倍(4x)にすればよい。

 オーバークロック対象は、比較的下位のグレードからAthlon 64 X2 4200+を選んだ。定格の設定は、システムクロック200MHz×11=2.2GHzである。CPUクーラーは最初から強力タイプのNINJA+F12-Nを使っている。さて、HTを4xにした後にシステムクロックを上げていくと、意外に早く、225MHzの時点で壁にぶつかった。ここでメモリクロックの変更を試みたが効果はなかった。そこでレイテンシをCL=2.5からCL=3へ変えると、228MHzとわずかながら限界が伸びた。
 Pentium Dと違っていたのは、CPUコア電圧を上げれば上げるほどクロックが伸びていったこと。Athlon 64 X2 4200+の定格電圧は1.30Vだが、徐々に電圧を上げつつ、システムクロックを上昇させていくと、コア電圧1.45Vでシステム240MHzの2.64GHzまでのオーバークロックが可能だった。

 とりあえずこれでCPUの限界は2.64GHzと判明したわけだが、CPUの動作クロックは同じでも、システムクロックが速ければ速いほど性能はよくなる。設定するシステムクロックは限界のクロック2.64GHzから逆算して求める。たとえば、倍率を10倍に下げたければ2.64GHzを10で割った数字がシステムクロックになる。つまり、2.64GHz÷10=264MHz。今回は9倍の294MHzが限界で、さすがに310MHz×8.5での動作はムリだった。メモリの電圧アップなどすれば、さらにマニアックな追求も可能かもしれない。
 
image電圧アップで大きく上昇
2.2GHz→2.64GHz
20%UP!!
image
【ベンチマーク環境】
CPU:Athlon 64 X2 4200+(2.2GHz)
マザーボード:ASUSTeK A8N-SLI Premium(nForce4 SLI)
メモリ:CFD販売 D1U400AE-512BZZ PC3200 DDR SDRAM 512MB×2(CL=2.5)
ビデオカード:NVIDIA GeForce 7800 GTX
HDD:Seagate NL35.1(Serial ATA、7,200rpm、250GB)
OS:Windows XP Professional SP2
テストに使用したマザーボード
imageASUSTeK A8N-SLI Premium
nForce4 SLIを搭載したAthlon 64 X2用の定番マザーボード。チップセット、VRMの冷却にヒートパイプを採用している。BIOS設定も豊富
 
imageBIOSメニューの設定項目は豊富。Athlon 64 X2の場合、システムクロックの変更のほかに、CPU倍率の変更(ダウンのみ)も可能だ
 
imageAthlon 64系CPUでは、システムクロックを上げる前に、HTリンクが1GHzを超えないよう倍率を下げておく
Core Duo T2300編 システムクロックの上限がカギ?
 Core DuoもAthlon 64 X2と同じく、倍率の変更ができる。システムクロックも標準で667MHzと低いため、システムバスに負担をかけずに大幅なオーバークロックが見込めるのだが、CPU自体が高価な上、故障のリスクを考えるとムチャなオーバークロックには二の足を踏む。また、せっかくの低消費電力CPUなのに、オーバークロックのために電圧をアップしたり、冷却を強化してしまったりしてはわざわざCore Duoを使う意味がない。

 オーバークロックは一見安上がりのように見えて、こだわり出すと逆にお金がかかる趣味に変化する。CPUやメモリをいくつも買ってオーバークロックしやすい製品を探したり、冷却にこだわったりするうちに、最新のハイエンドCPUが買える以上の金額を投資していたなんてこともめずらしくない。楽しみを求めてあえてその方向に進むのもよいが、パワーアップなのか、遊びなのか、常に目的と損得勘定を頭に入れて冷静に判断したい。

 今回試したのは、3万2,000円前後と比較的安価に入手できるCore Duo T2300。定格では、システムクロック166MHzの10倍、1.66GHzで動作する。マザーボードはi975Xを搭載したAOpenのi975Xa-YDGを使ったが、試作段階ということもあるのか、システムクロックは199MHzまでの設定しか用意されていなかった。実際にオーバークロックを試みると、CPUクーラーは付属の静音タイプのまま電圧アップもメモリ設定の変更もなしに、あっけなくその上限に達してしまった。

 クロックで20%、性能で19%アップと優秀な結果だが、さすがにこれだけではもの足りないので、最上位モデルとなるCore Duo T2600も用意してオーバークロックを試みた。こちらはシステムクロック166MHzの13倍、2.16GHzが定格。現時点での最上位モデルだけに、上限はそれほど余裕はないと思われたが、それでもシステムクロック190MHzの2.47GHzまでと、かなりのアップを見せた。
 
imageアッサリとマザーの限界に到達
1.66GHz→1.99GHz
20%UP!!
image
【ベンチマーク環境】
CPU:Core Duo T2300(1.66GHz)/T2600(2.16GHz)
マザーボード:AOpen i975Xa-YDG(i975X)
メモリ:SILICON POWER U34512AJEPN6620 PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2(CL=5)
ビデオカード:NVIDIA GeForce 7800 GTX
HDD:Seagate NL35.1(Serial ATA、7,200rpm、250GB)
OS:Windows XP Professional SP2
テストに使用したマザーボード
imageAOpen i975Xa-YDG
i975Xチップセットを搭載し、CrossFireにも対応した異色のCore Duo対応マザーボード。専用の静音CPUクーラーが付属する。3月発売予定
image
BIOS画面はシンプル。システムクロックは1MHzきざみで設定できるが、上限は199MHzとなっている
まとめ
オーバークロック耐性は上々 Pentium D 805がお勧め
 デュアルコアCPUと言ってもオーバークロックの操作に関してはとくにシングルコアと変わらない。オーバークロック耐性もそれほどシングルコアのCPUと変わらない印象だ。

 今回は、それぞれのプラットフォームでオーバークロックを試してきたが、なかではPentium D 805がおもしろい。Pentium DはAthlon 64 X2やCore Duoと比べるとクロックあたりの性能が低いためにハデにオーバークロックしても性能自体はそれほど伸びないのだが、さすがに1.1GHzも上がると性能もたいしたもの。これだけ安くてこれだけ楽しめるのだから、ちょっとした人気商品になるかもしれない。ただオーバークロック時の発熱はかなり大きく、リテールクーラーでは触れないほど熱くなるので冷却の強化は必須。Athlon 64 X2は、設定を変えることができる要素が多いため、やり込みがいがある。Core Duoは登場したばかりで、オーバークロックにはまだ早い印象だ。
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