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デュアルコアCPU 自作完全マニュアル
TEXT:橋本新義
デュアルコアCPUの実力をチェック
Core Duoの全グレードが市場に出揃ったことで、現行のデュアルコアCPUすべてに対して一通りの性能比較ができる環境が整った。
ここでは各種の定番ベンチマークと動画エンコードテストを行ない、デュアルコアCPUの性能の違いを見てみたい。
今回使用したベンチマークと測定項目を解説
 まず、今回使用したベンチマークの測定方法や、その測定意義を紹介したい。

 最初は、PCシステムの総合性能を測定するベンチマークとして、FutureMarkの「PCMark05 Professional」を使う。今回はCPUやMemory、HDD、Graphicsという項目も測定している。フリー版ではこうしたパーツレベルの性能が測定できない(総合スコアしか測定できない)ためPro版を使用した。比較的マルチスレッド性能が大きく影響するため、デュアルコアCPU環境には好適である。

 次に、2種のコーデックを用いたビデオエンコードテストだ。3分28秒のDVコーデックのAVIファイルから、8MbpsのMPEG2と1MbpsのWindows Media Video 9(WMV9)のファイル(音声なし)に変換している。ソフトウェアはTMPGEnc 3.0 XPressの試用版(Ver.3.3.8.117)を使っている。MPEG2エンコードは負荷が比較的軽いものの、マルチスレッド環境での性能向上率が高いのが特徴だ。WMV9は演算負荷が高く、2スレッドまでは効率的にCPUを使えるのが特徴だ。このため若干Pentium XEには不利であるとも言える。

 最後に、3Dグラフィックスの描画速度を測定するベンチマーク2種を使っている。FutureMarkの「3DMark 05」と、Maxonの「CineBench 2003」だ。両者は同じ3Dグラフィックスベンチマークと言っても、内容は大きく異なる。3DMark05がゲーム向けのDirectXを使った3Dグラフィックスの性能を測定するのに対し、CineBench 2003はレンダリングという非リアルタイムの3Dグラフィックスの生成速度を測定する。CineBench 2003は、マルチスレッドやマルチコア環境での性能向上が非常に顕著で、また3Dレンダリングという処理自体も“重い”という、マルチスレッド環境の必要性も高い環境となる。Intelが最近積極的にマルチコアCPUの性能デモ用として使っているため、ベンチマークとしては目新しくはないが、最近とみに知名度が向上しているベンチマークプログラムである。
imagePCMark05の代表的テストMultithreaded Testの数々。複数プログラムの同時実行をシミュレートした、マルチタスクの処理能力を計測する
imagePCMark05では、基本的な3D(DirectX)描画性能もテストできる。これは追加テストとなる「Fill RateMulti-Texturing」の画面
総合性能ではCore DuoとAthlon 64 X2が一歩リード
 さて早速、PCMark05の結果から見ていこう。まずは総合スコア(一番左のグラフ)からだ。

 全体的な傾向としては、ベンチマークの評価基準の傾向もあってか、デュアルコアやマルチスレッド(ここではHyper-Threading)対応CPUが大きくスコアを伸ばしている。これはPentium M 760とAthlon 64 3800+の2製品と、ほかのCPUを比べてみると分かりやすい。

 Athlon 64 FX-60がトップの座に就いているが次点となるAthlon 64 X2 4800+に対して、Core Duo T2600が肉薄するスコアを記録しており、優秀な結果を見せている。注目のPentium XE 965はPentium D 950とほぼ同じで、Athlon 64 X2 4200+を若干上回る。

 また、Pentium XE/Dの“粘り”にも注目したい。全般的にはAthlon 64 X2/Core Duo有利という傾向には変わりないが、登場当初に見られた、比較的大きな性能差ではなくなっている。

 いわゆるワットあたりの性能で劣る点は否めないものの、「コストパフォーマンスに優れたプラットフォーム」というキャラクターはまだまだ健在といったところだ。

 CPUテストでは全体結果とは一転して、4スレッドに対応したPentium XEが性能を伸ばしている点が注目できる。全体的な傾向としてもPentium DがCore DuoやAthlon 64 X2を上回っているのが目立つ。Core Duoに関しては、全体結果と同じく、Athlon 64 X2と同様の傾向が見られる。

 Memoryテストに関しても、CPUテストと似たグラフの傾向を描く点がおもしろい。やはりPentium XEが頭一つ抜ける展開となるが、Pentium 4 670が大きくスコアを伸ばしている点も特筆できる。このテストではCore DuoはAthlon 64 X2に比べて一段低い傾向となっている。Pentium M 760も含めて比較すると、このテストではPentium M系が比較的不得意な演算が含まれるようだ。

 HDDは、これまでのテストに比べて比較的差が少なく、グラフ上でも全体的に山谷の少ない状態となっている。これまでのテスト結果から勘案すると、今回の測定環境ではマザーボード上のインターフェースの速度に大きな差がない、ということだろう。

 最後にGraphicsだが、これはCPUやMemoryとは逆に、Core DuoやAthlon 64 X2が大きくスコアを伸ばし、全体結果とかなり近い傾向のグラフとなっている。Core DuoやAthlon 64 X2が総合スコアで強いのは、ここでの強さが大きく影響していると考えてよいだろう。

 また、これまで見られたシングルコアCPUでのスコアの落ち込みが見られないのもおもしろいところだ。とくにPentium 4は、Pentium Dに比べても大きく優位に立っているのが目を引く。やはり現状のDirectXでの3D系の演算はデュアルコアCPUよりもクロックの高さが優位に働くようである。
image同じくDirectXを使う、「Pixel Shader」テスト。このテスト結果は総合性能に含まれるため、3D描画性能も高いほうが好スコアとなる
image
【ベンチマーク環境】
[Core Duo環境]
マザーボード:MSI 945GT Speedster Plus(i945GT)
メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM(CL=5)512MB×2

[Pentium XE/D/4環境]
マザーボード:Intel D975XBX(i975X)
メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM(CL=5)512MB×2

[Pentium M環境]
マザーボード:AOpen i915Ga-HFS(i915G)
メモリ:PC2-4200 DDR2 SDRAM(CL=4)512MB×2

[Athlon 64環境]
マザーボード:ASUSTeK A8N32-SLI Deluxe(NVIDIA nForce4 SLI X16)
メモリ:PC3200 DDR SDRAM(CL=3)512MB×2

[共通環境]
ビデオカード:NVIDIA リファレンスGeForce 7800 GTX(256MB、ForceWare 81.98)
HDD:日立GST Deskstar T7K250(Serial ATA 2.5、7,200rpm、250GB)
OS:Windows XP Professional SP2(DirectX 9.0c)
Vsync:OFF
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