その他の特集(2011年) | |||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|
||||||||||||||
TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||
|
||||||||||||||
仕様書のない自作PCだからこそトータルの消費電力を知る必要がある | ||||||||||||||
|
||||||||||||||
CPUやGPUの消費電力、発熱の増大は年々深刻さを増し、その排熱のための冷却システムによる騒音問題が表面化。静音パーツという新たな需要を生み出し、さらに低消費電力のニーズは、Pentium MやTurion 64、Core Duoといったモバイル向けのCPUもデスクトップPCの自作市場へと引きずり出した。今やPCパーツの消費電力は、ブームという一過性のものを通り越し、性能とともに、PCパーツの大きな要素として重要視されている。シングルコアCPUの2倍近いトランジスタを集積し、性能を高めたデュアルコアCPUではとくに気になるところだ。ここでは、デュアルコアシステムの消費電力にフォーカスを当てて考えてみよう。 PC全体のリアルタイムの消費電力は、ワットチェッカーなどを使えば計測できる。特定のPCパーツの消費電力を計測するのは難しいが、ほかの条件を固定して、計測したいパーツだけを交換していけば、そのパーツの種類でどのくらいの差が付くのかが分かり、目安になる。ここでは、そのような方法で、CPUをはじめ、ビデオカード、HDD、電源ユニットなど、それぞれのパーツごとの消費電力を計測してみた。想定している構成でどのくらいの電源容量が必要なのかといった参考にもなるだろう。 |
||||||||||||||
リアルタイムで消費電力が簡単に計測できるワットチェッカー(サンワサプライ)。PCユーザなら持っていても損はないアイテムになりつつある | ||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
ここでは、CPUの消費電力にフォーカスしてみてみたい。まずは各プラットフォームの代表的なデュアルコアCPUを、動作クロックの同じシングルコアCPUとの比較を中心に行なっている。それぞれアイドル時とエンコード時の両方を、そして、EIST、Cool'n'Quietといった省電力機能をONにした場合とOFFにした場合、両方の消費電力を計測している。エンコーダはWindows Media Encoder 9を利用してCPUに負荷をかけている。 まずはPentium Dから見てみよう。ここでは、830、930、そしてシングルコアとしてPentium 4 630を使っている。EIST OFFの場合、同じ90nmプロセスルールの630と830の違いはさほどでもなく、アイドル時で3W、エンコード時で15W。EISTをONにしても、エンコードはほぼフルパワーで動作するから差が付かないが、アイドル時は630で23W、830で12Wとアイドル時の効果は意外に大きい。クロックは200MHz下がるだけだが、電圧ダウンの効果が大きいのだろう。テストに利用した930はB1ステップのため、EISTはサポートしていないが、アイドル時143W、エンコード時197Wと、いずれもPentium 4 630のEIST ONの時以下だった。65nmプロセスルールの効果で、省電力化されているようで、EISTをサポートするC1リビジョンのCPUではもう少し省電力化が期待できそうだ。 Athlon 64とAthlon 64 X2の比較では、アイドル時10W、エンコード時では17W、デュアルコアのAthlon 64 X2のほうが消費電力が高い結果となっているが、そのAthlon 64 X2のエンコード時でも138Wと、Pentium Dのアイドル時以下。デュアルコアというイメージのような大きな発熱ではなく、Athlon 64 X2のバランスのよさが実証されている。Cool'n'Quiet有効時は、Athlon 64で6W、Athlon 64 X2で8W、アイドル時の電力が下がったが、Cool'n'Quietに頼らなくても十分に実用的と言える。 また、デュアルコアのCore DuoとシングルコアのCore Soloの比較もまたおもしろい。今回は同じ1.66GHz動作のCore Duo T2300とCore Solo T1300を比較したが、両者ではほとんど消費電力に差がなく、エンコード時でわずかに2WほどCore Soloのほうが低いという程度にとどまった。それだけCore Duoの電力管理が優れているということだろうか。ただ、今回はマザーボードにi975Xa-YDGを利用しているが、製品化前の動作サンプルでのテストなので、正式版では少し変わってくる可能性は残されている。 デュアルコアCPUをプラットフォーム単位で比較すると、Pentium Dがダントツで消費電力が高く、Pentium Dの中ではもっとも低い930でも、エンコード時の電力がAthlon 64 X2 3800+の1.4倍、Core Duo T2300の2.1倍となっている。 |
||||||||||||||
Pentium Mの流れをくむCore Duoはモバイル用途をターゲットとしているため、消費電力が小さい上、パフォーマンス抜群だ | ||||||||||||||
Pentium Dはクロックを上げることで高速化を図ったPentium 4系のデュアルコアCPU。そのクロックの高さゆえに消費電力も大きい | ||||||||||||||
Athlon 64 X2は、パフォーマンスと消費電力はともに増大するものではないことをいち早くユーザーに教えてくれたAthlon 64のデュアルコア版 | ||||||||||||||
【ベンチマーク環境】 [Core Duo環境] マザーボード:AOpen i975Xa-YDG(i975X) メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM(CL=5)512MB×2 [Pentium XE/D/4環境] マザーボード:ASUSTeK P5N32-SLI Deluxe(nForce4 SLI X16 Intel Edition) メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM(CL=5)512MB×2 [Athlon 64環境] マザーボード:ASUSTeK A8N-SLI Premium(NVIDIA nForce4 SLI) メモリ:PC3200 DDR SDRAM(CL=3)512MB×2 [共通環境] ビデオカード:GIGABYTE GV-NX73G128D( NVIDIA GeForce 7300 GS、256MB、ForceWare 84.21) HDD:Maxtor Diamond Max10(Serial ATA 2.5、7,200rpm、300GB) OS:Windows XP Professional SP2(DirectX 9.0c) Vsync:OFF |
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
アンケートにお答え頂くには「CLUB IMPRESS」への登録が必要です。
*プレゼントの対象は「DOS/V POWER REPORT最新号購入者」のみとなります。
ユーザー登録から アンケートページへ進んでください