その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | |||||||||||||||
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ビデオカードもCPUと並んで消費電力の増大傾向が激しいパーツとして知られている。ハイエンドカードなどは、ただでさえ消費電力が大きいのに、NVIDIA SLIなどビデオカード2枚挿し技術も登場してきて、システムの電力要求はますますシビアになってきている。デュアルコアCPUと組み合わせた場合にどのくらいの消費電力になるのか、ビデオカードのグレードによってどのくらいの消費電力の差があるのか。いくつかのパターン別にシステム全体の消費電力をワットチェッカーで計測し、比較してみた。 今回利用したCPUはPentium D 830。デュアルコアとしてもかなり消費電力が高い部類に入るCPUだ。マザーボードにはGIGABYTEのi945Gチップセットを搭載したGA-8I945GMH-RHを使用。i945G内蔵グラフィックスコアを利用したビデオカードなしの場合を含め、ビデオカードだけを交換して、それぞれの消費電力を計測した。NVIDIA SLIは対応チップセット/マザーボードが必要なため、nForce4 SLI X16チップセットを搭載したASUSTeKのP5N32-SLI Deluxeを使っている。計測条件はアイドル時と、3DMark06実行時の2種類。ゲームシーン描画時もGPUの処理によってかなり大きく変動するが、今回は3DMark06のHDR/SM3.0 Graphics Testに含まれる2種類のゲームシーン描画中の電力を常時観察し、もっとも高いピーク値を記録している。 結果は下のグラフに記載したとおり。ビデオカード単体での利用時はまずまず実用的な範囲。GeForce 7900シリーズは、製造プロセスルールを90nmにシュリンクして、消費電力を抑えたことも一つのアピールポイントとしているだけあって、フラグシップでもそれほど大きいという印象はない。ただ、NVIDIA SLI構成時はさすがに大きい。チップセット/マザーボードが違うとはいえ、同じビデオカードを単体で使った場合と比べて、アイドル時で1.45倍、ピーク時で1.49倍と、大幅に消費電力が上昇している。とくにアイドル時224Wというのはそうとうで、ちょっと常時使用は避けたいところだ。ピーク時の電力は390W。単純に電源ユニットの効率が70%として、557Wの電源容量が必要な計算になる。やはりそうとうにシビアだ。 |
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NVIDIAの最新フラグシップ「GeForce 7900 GTX」搭載カードを2枚使ったNVIDIA SLIシステム。消費電力はどの程度なのか | |||||||||||||||
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【ベンチマーク環境】 CPU:Pentium D 830(3GHz) マザーボード:GIGABYTE GA-8I945GMH-RH(i945G) SLI時のみASUSTeK P5N32-SLI Deluxe(nForce4 SLI X16 Intel Edition) メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM(CL=5)512MB×2 HDD:Maxtor Diamond Max10(Serial ATA 2.5、7,200rpm、300GB) OS:Windows XP Professional SP2(DirectX 9.0c) Vsync:OFF |
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写真や映像をデジタル化して保存することもめずらしくなくなってきて、HDDの需要は年々増している。RAIDを利用していなくとも、単純に増設により複数台のHDDを使用している方も少なくないだろう。ここでは、HDDの台数の違いによる、システム全体の消費電力の差を比較してみた。条件は単純にアイドル時とファイルコピー時の2種類で、1台と2台の差は、それぞれ9W、10Wだった。ちなみに、HDDの消費電力は、少し詳細なデータシートが公開されているモデルならば、比較的簡単に知ることができ。たとえば、Seagate のBarracuda 7200.8 SATA NCQ 3Gbpsの300GBモデルならば、動作時12.8W、アイドル時7.2Wと、そのまま記載されている。今回利用したDiamondMax 10のデータは非公開だが、それに近いものと考えると、テスト結果も妥当なところではないだろうか。 | |||||||||||||||
今回のテストに利用したMaxtorのDiamondMax 10(6B300S0)。回転速度7,200rpmで容量は300GB、16MBのキャッシュを搭載している | |||||||||||||||
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最後は電源ユニットの違いが消費電力に与える影響を知るため、システム環境を固定し、電源ユニットだけを交換してシステム全体の消費電力を計測し、比較してみた。用意した電源ユニットは下に写真を掲載した4種類。120Wと350W、そして600Wクラスを2種類である。 結果は、120WのACアダプタ電源を使用した場合がもっとも消費電力が低く、次いで350W、その後に600Wクラスという結果だ。大容量の電源ユニットはそれだけ大規模な回路を搭載していることが影響しているのだろう。それだけ見れば順当とは言えるが、同じ600Wクラスでも、10Wの差があった。今回の結果からはオーバースペックの電源ユニットは低消費電力のシステムをドライブするのには効率がよくないと言える。必要とする電力に合った電源を選びたい。また、今回の600Wクラスの電源、より出力の大きい電力供給時に効率がよくなるように特性がフォーカスされている可能性もあり、今回の結果だけではどちらが優秀とは判断できないことを付け加えておく。 |
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ACアダプタをATX12V電源として使うキット。出力は120W。秋葉原のパーツショップなどで1~1.5万円程度で手に入る | |||||||||||||||
サイズのSTEALTH POWER(SCY-SP450A)。最大450Wの出力が可能だが、今回はファンレスモード(350W)で利用した | |||||||||||||||
ATX12V 2.2/EPS12Vに対応したTOPOWER製の最新600W(ピーク700W)電源「OCZ-600ADJ」。+12Vの1系統/2系統切り換えが可能 | |||||||||||||||
グロウアップ・ジャパンオリジナルのATX12V 2.2対応高級電源ユニット「GUP-EG620J」。定格620W、ピーク682Wの出力が可能 | |||||||||||||||
【ベンチマーク環境】 マザーボード:AOpen i975Xa-YDG(i975X) メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM(CL=5)512MB×2 ビデオカード:GIGABYTE GV-NX73G128D( NVIDIA GeForce 7300 GS、256MB、ForceWare 84.21) HDD:Maxtor Diamond Max10(Serial ATA 2.5、7,200rpm、300GB) OS:Windows XP Professional SP2(DirectX 9.0c) Vsync:OFF |
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