その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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新Socket479プラットフォームは、Intelの新しいモバイルCPUブランドであるIntel Core(Core Duo/Core Solo)を利用するためのものだ。デュアルコアCPUであるCore Duoの最大の特徴は、何と言っても消費電力が圧倒的に小さい点。しかも、ただ省電力なだけではなく、デスクトップPC向けCPUにヒケを取らない高い性能も兼ね備えている。 Pentium Mとの比較では、デュアルコア化だけでなく、SSEデコーダの改良や、SSE系命令の最適化、浮動小数点(x87)演算の向上などの改良も加えられている。65nmプロセスルールで製造され、システムバスクロックが667MHzに高速化されているのもポイント。あらゆる面で、高性能と低消費電力というこれまでの常識では不可能と思われていた相反する二つの要素の両立を、きわめて高いレベルで達成した、理想のCPUと言っても過言ではないだろう。唯一の弱点と言えるのが64bit拡張技術(EM64T)をサポートしないことだ。まだしばらく32bitがメインストリームだが、将来を考えた場合は少し気にかかる要素ではある。 |
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ソケットはPentium Mと同じく478ピンだが、対応するのは新Socket479。ピンアサインが変わっているため、互換性はない.。パッケージ自体は、Pentium Mと同じμPGAを採用している。中央のダイの大きさはPentium Mより少し大きい | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Core Duoのアーキテクチャ上の大きな特徴が、2MBの共有2次キャッシュ。Pentium DやAthlon 64 X2ではコアごとにそれぞれ独立して2次キャッシュを持っているが、Core Duoでは二つのコアで一つの2MBキャッシュを共有している。これの大きなメリットは、キャッシュ内容のコヒーレンシ(同一性)を保つための作業が不要なこと。たとえば、キャッシュが独立していると、コア#1、コア#2の2次キャッシュが同じメモリアドレスをキャッシュしている場合(マルチスレッド対応の処理などではよくある)、それぞれの内容が食い違わないよう通信してチェックし、必要に応じてキャッシュの書き換えが発生するが、Core Duoではこれが不要だ。また、二つのコアがまったく違うアドレスをキャッシュしている場合も、それぞれのコアに対するキャッシュの割り当て制限はなく、1.5MB+0.5MBといったような柔軟な割り当てが可能で、1MB+1MBで固定されている構成よりも有利だ。 省電力機能の充実ぶりも特筆できる。ACPIのC0(ノーマル)からC4(Deeper Sleep)まで、段階的な5種類のステートをサポートしているが、C3(Deep Sleep)まではコア単位で切り換えができる(Dynamic Cordination)。つまり、負荷が低い場合などに、片方のコアはスリープ状態になり、もう片方のコアだけが動作するといったことが可能。さらには、C4 Sub Stateとして2次キャッシュの電源をOFFにする機能まで持つなど、徹底してムダを省く構造になっている。もちろん、CPUの負荷に応じてクロックと電圧を切り換えるEIST(Enhanced Intel SpeedStep Technology=拡張版SpeedStep)もサポートしている。負荷に応じて定格から最低クロック1GHzまで、基本的に333MHzきざみで変化させる。 |
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Intel Coreラインナップ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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価格はすべて3月18日「AKIBA PC Hotline!」調べ ※シングルコア |
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モバイル向けCPUをデスクトップPCの自作に使うことは、これまでは必ずしもメーカーサイドからは歓迎されないイレギュラーなことであった。そのため対応マザーボードの多くは業務用であったり、割高であったりしたため、一定以上のシェアを確立するにいたらなかったが、このCore Duo世代からは少し事情が異なる。Intel自身が「MoDT(Mobile on DeskTop)」のキーワードのもと、Core DuoなどのモバイルCPUをランチボックスサイズの省スペースPCや静音PC向けのCPUとして使うことに対して積極的な姿勢を見せ始めている。 IntelはCore DuoのデスクトップPCでの運用を想定したプラットフォームとしてi945GTチップセットを用意している。モバイル向けと比べると、低電圧版のサポートが省かれ、内蔵グラフィックスコアのクロックが、200MHzから320MHzへと向上している。新しいアーキテクチャでもあるため、まだ本格的には動き出していないが、これまでPentium M用マザーボードを市場投入していなかったメーカーからも製品が発表されている。これからの活躍が楽しみなプラットフォームである。 |
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
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発売日:2016/09/23
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発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
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発売日:2014/12/05
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発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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