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Service Pack 1 でWindows Vistaが次のステージへ

これだけは知っておきたいVista SP1の新機能・改良点 1/2

これだけは知っておきたいVista SP1の新機能・改良点 2/3

これだけは知っておきたいVista SP1の新機能・改良点 3/3

対応アプリケーションの大幅な増加

バグフィックスで信頼性向上

Windows Vista SP1適用でこれだけ速くなった!! 1/3

Windows Vista SP1適用でこれだけ速くなった!! 2/3

Windows Vista SP1適用でこれだけ速くなった!! 3/3

Vista SP1が快適動作するハードウェア 1/2

Vista SP1が快適動作するハードウェア 2/2

その他の特集（2011年）

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TEXT：清水理史

対応アプリケーションの大幅な増加

Vistaの発売から約1年を経て、SP1が登場した現在、Vistaに対応したアプリケーションやドライバは大きく数を増やしている。使いたいアプリや周辺機器の動作が心配でWindows Vistaへの移行を見送っていたユーザーも、SP1の登場を機に安心して移行することができる。

■	Windowsロゴを取得したアプリ、ドライバの増加

　アプリケーションや周辺機器が動くかどうかが心配……。そんな理由でWindows Vistaの利用を先延ばしにしていたユーザーにとって、SP1の登場はちょうどよい移行の機会になるかもしれない。

　Vistaの登場当初、OSへの対応を示すCertified for Windows Vistaロゴを取得できていたアプリケーションは250程度だったが、2007年10月には2,300近くのアプリケーションがロゴを取得済みとなっている。当初はVistaで動作しなかったAppleのiTunesなども、現在は問題なく利用できるようになっている。

　このような対応の拡大に寄与しているのがKB935280、KB943302といったアップデート。「http://support.microsoft.com/kb/935280/（もしくは943302）」に一覧があり、一太郎2006、Yahoo AutoUpdater（8.1.0.249）、エイジオブエンパイア・：アジア朝拡張パックなど100近くのアプリケーションで、Vistaでの動作の不具合を改善でき、当然、SP1にも含まれている。ただし、最新バージョンでは対応しているアプリケーションでも、旧バージョンでは対応していないことも多く、最新版を購入せざるを得ないケースも考えられるので、この点は注意しておこう。

Vista登場当初は不具合のあったiTunesも、現在ではまったく問題なく動作する

Premiumロゴ
Windows Aeroなど、Windows Vistaならではの機能をサポートする高性能な製品に付与されるPremiumロゴ

Basicロゴ
Windows Vistaで動作するという基本的な対応が確認された製品に付与されるBasicロゴ

　同様にドライバの対応も着実に進んでいる。もともとVistaはインストールメディアにDVDを採用したこともあり、OS標準のInBoxドライバの数は豊富だったが、Windows Updateから入手できるドライバの数も増えており、2007年7月時点では約220万種類のデバイスがサポートされ、以後も着実に拡大し続けている。Windows Vistaロゴを取得したデバイスの数も2007年7月時点で約1万5,000、その後もWindows XPを上回るペースで着実に増えている。

　例を挙げると、VistaのインストールDVDで起動してOSをクリーンインストールする際に、マザーボードのSouth BridgeにAMD SB600を採用した製品でAHCIモードを利用すると、インストールが進まない不具合があったが、SP1ではこれも改善されている。この修正プログラムはWebサイトでは配布されておらず、利用に際しての敷居は高かったので、うれしい改善点と言えるだろう。

　このほか、機器の認識時のトラブルも解消されており、たとえばOSから認識できない一部の不明なプリンタなどは、接続後ドライバがインストールされる際にエラーメッセージが表示されることがあったが、このような問題が解消された。Vista SP1ではプリンタ関連のデバイスへの対応が従来よりも向上していると考えてよさそうだ。

　さらに、スリープからの復帰時にUSB機器が認識されないことがあるなどのトラブルも解消されている。ドライバの改善は、このような電源関連の挙動にも大きく影響するため、ノートPCなどの安定性の向上も大きく期待できそうだ。

現行のAMDチップセット搭載マザーボードのほとんどに採用されているSouth BridgeのSB600。AHCIモードでVistaをインストールできない不具合がSP1では解消されている

最近ではあまり見かけなくなったドライバインストール時の警告画面。認証プログラムの普及で、対応が確認されたドライバが増えてきたおかげだ

Windows Vista「互換性情報」Webサイト

　対応アプリケーションや対応ハードウェアなどの最新情報を知りたい場合は、Microsoftが提供している「互換性情報」のWebサイトを参照するとよいだろう。

　PCメーカー、周辺機器メーカー、アプリケーションメーカー、インターネットサービスプロバイダなどのカテゴリーからメーカー名と製品名などを指定して検索することで、Windows Vistaへの対応状況を確認することができる。また、開発者向けのサービスとなるが、「WDDDC（Windows Device Driver Developer's Community）と呼ばれるコミュニティも用意されており、最新のドライバ開発情報なども参照できる。