その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:清水理史 | ||||||||||||||
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マルウェア対策やオペレーションミスなどを防ぐ目的で、Vistaではシステムに重要な影響を与える設定や操作が実行されそうになると、ユーザーに許可を求めるダイアログが表示される。これはユーザーアカウント制御(UAC)によるものだが、SP1では、このUACの動作が一部変更されている。 たとえば、Windowsのシステムフォルダにサブフォルダを作成する場合、フォルダへのアクセスが禁止されたという画面で1回、UACの許可で1回、作成されたフォルダに名前を付けるのに1回、再びUACで1回と、合計4回ものマウス操作が要求された。SP1では連続した操作ではUACでの許可が省かれ、前述した例では最初の2回だけですむ。 |
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UACの表示回数が少なくなった システムフォルダへのフォルダ作成などの場合、4回必要だったマウス操作が2回ですむようになった |
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リモート接続時のUAC表示方式を変更 ポリシーの変更により、リモート接続時のUAC表示を通常のダイアログで表示 |
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Windows Vista Ultimate/Businessには、OSやアプリケーションを含めたシステムのフルバックアップを実行できる「Complete PCバックアップ」が搭載されているが、SP1では、この運用が柔軟になった。 従来のVistaでは、Complete PCバックアップを実行するには管理者権限(Administrator)のユーザーアカウントでログオンする必要があったが、SP1では標準ユーザーでログオンした場合でもComplete PCバックアップを実行できるようになった。 ただし、実行には管理者権限のアカウントの資格情報(パスワード)の入力が必要なため、実質的には管理者の許可がないとバックアップできないことに変わりはない。 |
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標準ユーザーでも使える これまでファイル単位のバックアップしか実行できなかった標準ユーザーだが、Complete PCバックアップも実行できる |
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管理者パスワードを要求 バックアップ実行時には管理者の資格情報が必要。実質的に許可がないと実行できないことになる |
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ファイルバックアップの機能では、新たにEFSのバックアップがサポートされた。 従来のWindows Vistaのファイルバックアップでは、NTFSの暗号化ファイルシステム(EFS)を利用して暗号化されたファイル(ファイルのプロパティで暗号化したもの)はバックアップの対象外となっていた。 これに対して、SP1のファイルバックアップでは、暗号化されたファイルも対象に含まれ、バックアップと復元が可能になった。 EFS自体、そもそもUltimateやBusinessでしかサポートされていなかったため、あまり問題にならなかったが、これでファイルのセキュリティと安全性が両立したことになる。 |
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EFSでファイルを暗号化 UltimateやBusinessでは、EFSを利用したファイルの暗号化が可能 |
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暗号化ファイルもバックアップ 従来EFSは対象外だったが、SP1ではバックアップされるようになっている |
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HDDを丸ごと暗号化できるBitLockerは、SP1で大きく二つの機能強化が行なわれた。 一つは暗号化の対象となるドライブだ。従来のBitLockerはOSがインストールされているシステムドライブのみのサポートだったが、SP1ではこれ以外のドライブも暗号化の対象として選択可能になった。 もう一つは認証方式の強化だ。BitLockerでは、暗号化のキーとしてTPM(セキュリティチップ)、USBメモリ、PINコード(暗証番号)を利用できたが、SP1ではこれらに加えて、指紋認証やスマートカードなどを併用できる。企業などですでに認証デバイスを利用している場合は、より手軽に導入することができるだろう。 |
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システムドライブ以外も暗号化 BitLockerでシステム以外のドライブも暗号化することが可能に。データの安全性なども確保できる |
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認証デバイスの種類が増えた さまざまな認証デバイスのサポートにより、柔軟性が向上。指紋認証なども利用できる |
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新しいVPN用のプロトコルとして、SSTP(Secure Socket Tunneling Protocol)がサポートされるようになった。SSTPは、SSLを利用したリモートアクセス用のプロトコルだ。従来のVPNプロトコルがNATの通過、Webプロキシ経由の接続、ファイアウォールの通過に設定や問題を抱えていたのに対して、SSTPはHTTPSが利用するポート443を利用したVPN接続が提供される。 通常、このポートはHTTPSでの接続に利用されるため、企業などでも通過させる設定であることが多い。これにより、追加設定を最小限にとどめてVPNを構築することが可能だ。なお、SSTPによるVPN接続は、Windows Server 2008でサポートされている。 |
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HTTPSポートを使ったVPN接続 VPN接続によって外出先から社内へのリモートアクセスなどが提供される。SP1では新たにSSTPをサポートした |
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プロトコルにSSTPを選択できる SSTPを利用するには、VPNのプロパティでプロトコルを選択する。標準のAutoでも自動的に接続できる |
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ゲームや3Dグラフィックス関連のソフトウェア利用者にとって注目なのは、従来のDirectX 10からのアップデートで実装されるDirectX 10.1のサポートだろう。 DirectX 10.1は、現状のDirectX 10の上位版という位置付けで、プログラマビリティの向上、パイプラインの正確性向上、HDRライティングの向上、アンチエイリアスの向上などの機能強化が行なわれ、主に3Dゲームなどの画質の向上が期待される技術だ。もちろん、ハードウェアのサポートも必須だが、すでにDirectX 10.1対応のRadeon HD 3800シリーズが登場している。ソフトの対応は時間がかかりそうだが、今後はSP1+DirectX 10.1カードの組み合わせが広まるだろう。 |
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System32フォルダにDLL SP1のSystem32フォルダには、DirectX 10.1のDLLが二つ存在している |
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対応ビデオカードは発売済み Radeon HD 3870を搭載したリファレンスカード。DirectX 10.1に対応し、今後の普及が見込まれる |
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ハードウェア関連の新機能としては、やはりBlu-ray Discドライブ、およびHD DVDドライブへの対応に注目が集まりそうだ。 従来のWindows VistaでもBlu-ray DiscやHD DVDの読み書きは可能だったが、記録速度が正しく表示されない場合などもあった。 SP1では、これらの問題が解消され、さらにBlu-ray Disc/HD DVDドライブが標準サポートされており、PCに該当ドライブが搭載されている場合は、マイコンピュータのドライブに「BD」や「HD DVD」のアイコンやラベルが表示され、ほかのドライブと一目で区別が付くように工夫されている。 SP1によって、次世代光ディスクドライブのさらなる普及が進む可能性も考えられる。 |
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大容量のBD-R/REが使いやすく アイ・オー・データ機器のBD-R/REドライブ「BRD-UM4」。SP1の登場で普及が進むはず |
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ドライブアイコンを正しく表示 PCにBD-R/REドライブやHD DVDドライブが搭載されていると、アイコンやラベルが表示される |
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