その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:清水理史 | ||||||||||||||
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OSに求められるのは、何より安心して使えること。はたして、Service Pack 1で、Vistaの信頼性はどこまで向上したのだろうか? | ||||||||||||||
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Service Packと聞くと、ついハデな新機能に目を奪われてしまいがちだ。しかし、そもそもService Packの本分は、バグフィックスを中心とした地道な信頼性と安定性の向上にある。そこで、今回のService Pack 1で具体的にどのような点が改善されたのかを見てみよう。 これまでのWindows Vistaでは、利用中にソフトの異常終了やハードの応答停止などに見舞われることがあった。たとえば、Windows Media Player 11でポータブルオーディオプレイヤーへ音楽を転送したとき(とくに転送キャンセル時)に応答停止に陥ったことのあるユーザーもいることだろう。こうした異常終了や応答停止が起きた際に、「ご迷惑をおかけしております」とのメッセージが表示され、Microsoftへエラーレポートを送信することができた。Microsoftによれば、この蓄積がSP1に活かされていると言う。比較的エラーレポートが多かったWindowsカレンダー、Windows Media Player 11といったソフトで、応答停止や各種ドライバ関連のレポートに対応した修正が行なわれ、その安定性が向上しているというわけだ。 |
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コーデックや携帯プレイヤーとの接続でエラーを発生させることが多かったWMP11もSP1で大幅に改善されている | ||||||||||||||
Windowsカレンダーで予定やタスクを作成後に再起動すると、動作を停止したというエラーが表示されることがあったが、SP1で解消された | ||||||||||||||
異常終了や応答停止などのトラブルに見舞われたときに、エラーレポートの送信を煩わしく感じていたユーザーもいるかもしれないが、その貢献がSP1で報われているというわけだ。 | ||||||||||||||
アプリケーションの応答がないときや異常終了時などに表示される画面。積み重ねられたレポートのおかげで、トラブルはSP1では解消されている | ||||||||||||||
Vistaでは、スタートメニューの電源ボタンなどの電源OFFの方法に、標準でスリープが採用されているが、肝心のスリープへの移行がドライバの問題によって阻害されてしまうというケースを体験したことがある人もいるだろう。こうしたトラブルは、本来、ドライバモデルの変更により回避されるはずだったが、一部のディスプレイドライバなどでは問題が残っていた。この問題がSP1で改善されたことで、スリープへの移行がよりスムーズとなった。さらにパフォーマンスの改善により、スリープからの復帰も高速化され、より実用的になりそうだ。 | ||||||||||||||
ディスプレイドライバに不具合があると、画面のように電源メニューの選択肢で「スリープ」を選べなくなってしまう | ||||||||||||||
このほか、SP1ではNTFSでフォーマットされたリムーバブルメディアの扱いが変更され、書き込みキャッシュが標準で無効となり、リムーバブルメディアをタスクトレイで利用停止させずに取り外したときにデータが失われる可能性が低くなった。SP1では、USBメモリをNTFSで利用するといったケースも現実的になった。 | ||||||||||||||
NTFSでフォーマットされたUSBメモリなどは、従来は標準で書き込みキャッシュが有効になっていた。このため、取り外し操作をしないとデータが失われることがあった | ||||||||||||||
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一方、信頼性の向上という点では、環境復旧やバックアップのツール強化も見逃せない。まず、OSが起動しないなど、致命的なトラブルが起きたときに利用する「システム回復オプション(WinRE:Windows Recovery Environment)」の機能が強化された。「スタートアップ復元」の機能を利用すると、システムファイルの破損など、ある種の特殊な原因で起動しなくなった環境を修復可能となった。もちろん、起動できなくなるトラブルのすべてが解決できるわけではないが、万が一、OSが起動しなくなったら試してみる価値は十分にある。 ファイルのバックアップツールの機能も強化されている。EFSにより暗号化されたファイルのバックアップ/リストアに新たに対応したのだ。セキュリティの問題でファイルを暗号化している場合も、データの信頼性を確保できるようになったわけだ。 このほか、ネットワーク関連の信頼性も強化されており、無線LANのアドホックネットワークでの通信環境改善(接続速度向上)、リモートアシスタンスなどのピアツーピア通信において双方のPCがファイアウォールの内側に存在する場合の接続状況の改善なども行なわれている。これらの改善によって、通信環境において、なぜか遅い、なぜかつながらないなどといったトラブルも解消されている。 |
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システム回復オプションの機能が強化され、スタートアップ修復で、破損したシステムファイルの修復も可能となった | ||||||||||||||
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