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Service Pack 1 でWindows Vistaが次のステージへ

これだけは知っておきたいVista SP1の新機能・改良点 1/2

これだけは知っておきたいVista SP1の新機能・改良点 2/3

これだけは知っておきたいVista SP1の新機能・改良点 3/3

対応アプリケーションの大幅な増加

バグフィックスで信頼性向上

Windows Vista SP1適用でこれだけ速くなった!! 1/3

Windows Vista SP1適用でこれだけ速くなった!! 2/3

Windows Vista SP1適用でこれだけ速くなった!! 3/3

Vista SP1が快適動作するハードウェア 1/2

Vista SP1が快適動作するハードウェア 2/2

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TEXT：清水理史

Service Pack 1 で
Windows Vistaが次のステージへ

発売から1年、Service Pack 1というメジャーアップデートがいよいよ登場するWindows Vista。今回のSP1の登場によって、どのような点が改善され、どう変化するのだろうか？　SP1で次のステージへと進むVistaの本質に迫ってみよう。

　その数、およそ500。今回のSP1でWindows Vistaに適用される改良点、修正点の数を見ると、SP1によってVistaが生まれ変わることがよく分かる。

　今回のSP1の改善点は、大きく四つに分けられる。パフォーマンスの改善、ユーザビリティの向上、セキュリティの強化、新テクノロジへの対応だ。詳細については後述するが、ハデな新機能の追加はないものの、安定性や信頼性といった点を着実にブラッシュアップしている印象を受ける。

　Microsoftによると、ファイルのコピーや移動が最大50％高速化され、スリープからの復帰も速くなるとアナウンスされており、とくに一般ユーザーにとっては快適な操作性が得られることが大きなメリットとなりそうだ。

　肝心の提供時期は2008年3月以降。開発自体はすでに2月4日に完了しているが、配布や搭載PCの発売には、もうしばらく期間がかかる見込みだ。

　SP1適用済みのパッケージも発売されるが、従来のVistaユーザーにはWindows Update、またはダウンロードセンターからの提供となる。

SP1適用済みのVistaも発売
SP1を適用した状態のVistaも発売される。写真は、PCパーツとのセットでのみ購入できるDSP版の特別セット「Windows Vista Ultimate SP1 Σ」

従来のユーザーはWindows Updateで
すでにVistaユーザーなら、3月以降にWindows Updateで適用することができる。ダウンロードセンターから実行ファイルを入手することも可能だ

パフォーマンスの改善で高速化・安定化

ファイル操作のパフォーマンスが改善され、同一PC内でのファイル転送で約25％、ネットワークを介したSP1同士のPC間でのファイル転送については最大で約50％も高速化される。ファイルの移動やコピーといった操作は、普段のオペレーションの快適さを左右するポイントとなるだけに、SP1によって“サクサク感”が得られることになる

ユーザビリティの向上でさらに使いやすく

ユーザビリティの点では、デスクトップ検索エンジンの変更が可能になった点が大きい。標準のWindowsの検索機能に加えて、「Googleデスクトップ」などサードパーティ製のサーチエンジンを利用することも可能となった。また、ユーザーアカウント制御（UAC）の動作が改善され、システムフォルダへのアクセスなどで複数回表示されていた警告が1回ですむようになった

より強固なセキュリティで安心して使える

主に企業向けとなるが、セキュリティ面の改善も大きい。BitLockerでシステムドライブ以外も暗号化できるようになり、TPM（セキュリティチップ）＋USBキー＋PIN（暗証番号）というように複数の認証方式を併用可能になった。さらに、Windows Server 2008の新機能でもある、SSTP（HTTPSによるVPN）への対応や、NAP（Network Access Protection）への対応も実現している

新しいテクノロジにも次々と対応

コンシューマ向けの機能として大きいのはBlu-ray DiscやHD DVD、IEEE802.11nドラフトなど新しいテクノロジへの対応だろう。これにより、最新のハードウェアを確実に利用できるようになっている。さらに、SDメモリーカードとメモリ間のアクセスを高速化した新しいSD ADMA（従来のDMAの改良版）をサポート。対応機器が登場すれば、SP1ですぐにパフォーマンスを実感できるだろう