1万円台で80PLUS Silver認証取得
- 80PLUS Silver
- Active PFC
- プラグイン
- SilverStone
- Strider SST-ST75F-P
- 実売価格:14,000円前後
- 問い合わせ先:03-5298-3880(ディラック)
- URL:http://www.silverstonetek.com/

実売価格が1万円台前半という比較的手の出しやすい価格帯でありながら、1系統60Aの+12V出力、80PLUS Silver認証取得の高効率、すべてのケーブルが取り外し可能なフルプラグインケーブル仕様と、かなり豪華な装備のモデルだ。ファンは13.5cm角の大口径タイプ。本体の奥行きは160mmとこのクラスとしてはコンパクトだが、コネクタ部がやや大きめなので、スペック値より3cmほど奥行きに余裕を見たほうがよい。ケーブルはATX24ピンが55cm、ATX/EPS12Vが最大75cmと長めで、大型ケースでも配線しやすい。また、PCI Expressケーブル内部に2,200μFのコンデンサを内蔵しており、安定性の改善やノイズ低減効果があるとされている。

+12V出力は1系統で出力は60A。+5Vsbは3.5Aと高めに設定されている

ATX24ピンの電圧が負荷時に若干低下しているものの、ブレも少なく安定度は非常に高い


出荷時点ではコネクタは本体に取り付けられており、不要なケーブルをユーザー側で外すという方式。非常に分かりやすい
ファン:13.5cm角×1(底面)
電源コネクタ:ATX20/24ピン×1、ATX/EPS12V×2、ペリフェラル×6、Serial ATA×6、PCI Express 6+2ピン×2、PCI Express 6ピン×2、FDD×2
従来方式の手堅い設計と実装ながら大出力と高効率を実現

【内部仕様】
・1次側コンデンサ:パナソニック 85℃品
・2次側コンデンサ:TEAPO 105℃品
・搭載ファン:YOUNG LIN TECH DFB132512H
・基板:ガラスエポキシ基板
大きなトランスを避けて、ヒートシンクのフィンが大きく張り出している、いかにも大出力のATX電源らしい実装。平滑コンデンサにはヒートシンクに干渉しないように背の低いものを2個使っている。ActivePFC回路のコイルも高さを抑えた形状となっている。2次側の回路構成は従来式のオーソドックスなタイプ。モジュラー出力部のみ別基板を用意しているが、基板間をケーブルで接続しているため、かなり窮屈な実装となっている。回路構成や部品実装においては従来のATX電源の設計スタイルを踏襲していて、特筆するところはなく、使用部品などは価格相応であり、過度に効率を追求しない手堅い設計とも言える。(Ta152H-1)

並列接続された2本のコンデンサは倍の容量として考えてよい。540μFという容量は750W電源としては必要最低限のもの

メイン基板から出力基板への接続はすべてケーブル接続で、実装も大雑把だが、出力のわりに廉価な製品なので仕方がない