80PLUS Silver認証取得で1万円チョイ
- 80PLUS Silver
- Active PFC
- Compucase
- HEC COUGAR SE 560
- 実売価格:12,000円前後
- 問い合わせ先:03-3864-3763(マイルストーン)
- URL:http://www.milestone-net.co.jp/

1万円前後の電源ユニットは、80PLUS Bronze認証取得の製品が多いが、本製品は1ランク上の、80PLUS Silver認証を取得している。14cm角という大口径ファンを備えることで、風切り音などの動作音を抑えているのも特徴だ。+12V出力は2系統で1系統目が28A、2系統目が22Aという構成。定格出力が560Wと控えめということもあり、PCI Expressコネクタは6/8ピン合計4基とこのクラスとしては多め。ペリフェラルは5基、Serial ATAは7基と、ストレージまわりも十分な数を揃えている。ケーブル長はATX24ピンとATX/EPS12Vが55cmと標準的。筐体はオリジナルデザインのファングリルやカバーなどで構成されており、なかなかインパクトのある外見だ。

+12V出力は2系統。22Aと20Aという標準的な組み合わせだ。+5Vsbは3Aに設定されている

CPUやGPUの負荷に応じて、小きざみに電圧が変化している。また、ATX24ピンは12Vを割り込んでいる場面が多い


独自のHydro-Dynamic Bearingファンを採用。約3倍の寿命と高い静音性をうたう。独特のファンブレード形状も特徴だ
ファン:14cm角×1(底面)
電源コネクタ:ATX20/24ピン×1、EPS12V×1、ATX/EPS12V×1、ペリフェラル×5、Serial ATA×7、PCI Express 6+2ピン×1、PCI Express 6ピン×3、FDD×1(ペリフェラルから変換)
特別な回路や部品を使わないスタンダードな設計の500Wクラス電源

【内部仕様】
・1次側コンデンサ:日本ケミコン 105℃品
・2次側コンデンサ:TEAPO 105℃品など
・搭載ファン:COUGAR PLA14025S12M
・基板:紙エポキシ基板
大型ファンで効率よく冷却するため、電源内部のエアフローに注意を払うのは現在の電源では常識だが、本製品では、基板、部品配置、ケーブル配線いずれもが、従来の同クラスの電源よりすっきりしており、エアフローが改善されている。基板や部品を暗褐色で統一しているのは、開口部が増え、内部が見えやすくなった今風の電源としての見栄えを気にしてのことだろうか。80PLUS Silverクラスの認証を得る製品は、比較的大出力のものが多く、効率向上と安定性を両立させるために従来の同出力クラスの製品とは設計を大きく変える必要がある。しかし、本製品は560Wと比較的小出力なので、従来型の設計を改善することで対応している。(Ta 152H-1)

コイルはフィルタ回路の一部。直立した基板はPFCの制御回路で、隣のヒートシンクの奥がPFC回路のスイッチング回路だ

このサブ基板は出力の保護回路の一部で、ICを使うことにより電源メーカーが回路設計技術を持たなくても実装できる
※電圧変動グラフの見方はこちらを参照
【検証環境(700W未満)】
CPU:Intel Core i5-750(2.66GHz)、マザーボード:ASUSTeK MaximusIII Extreme(Intel P55)、メモリ:Corsair Memory TR3X6G1333C9(PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×3 ※2枚使用)、ビデオカード:玄人志向 RH5770-E512HD/G2(Radeon HD 5770)、HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD10EALS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、1TB)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版