すべての要素が高い次元でバランスした高品質電源
- 80PLUS Gold
- Active PFC
- プラグイン
- Sea Sonic Electronics
- Xseries SS-750KM
- 実売価格:27,000円前後
- 問い合わせ先:046-236-3522(オウルテック)
- URL:http://www.seasonic.com/

80PLUS Gold認証を取得したSea Sonicのフラグシップモデル。ATX電源コネクタなどすべての部分を取り外し可能なフルプラグインコネクタ仕様を採用。また、プラグインケーブルを接続するモジュラーコネクタ基板とDC-DCコンバータを統合し、内部損失を抑える設計を採用している。このクラスでは比較的コンパクトで奥行きは160mmとなっている。特筆すべきはその静音性の高さで、負荷20%未満時ではファンが停止しているほか、20~60%時でも非常に低速で、動作音はほぼ無音に近い。またファン自体も山洋電気と共同開発した信頼性の高いものを使用している。各種内部ケーブルはATX24ピンなどをはじめ、58cmと長めで実装されている。

+12V出力は1系統。出力は62Aとハイエンド環境を考慮に入れた仕様。+5Vsbは3A

極端に12Vを割り込むことはないものの、負荷に応じてブレがやや発生している。ATX24ピンはテストを通して電圧が下がり気味だ


ケーブルはすべて取り外し可能。各ケーブルは大型ケースでの配線も考慮して長めになっている
ファン:12cm角×1(底面)
電源コネクタ:ATX20/24ピン×1、EPS12V×2、ATX12V×1、ペリフェラル×8、Serial ATA×8、PCI Express 6+2ピン×4、FDD×2(ペリフェラルから変換)
新しい回路設計を取り入れていることが分かるレイアウト

【内部仕様】
・1次側コンデンサ:日本ケミコン 105℃品
・2次側コンデンサ:固体コンデンサ(メーカー確認できず)
・搭載ファン:山洋電気 9S1212P4M61
・基板:ガラスエポキシ基板
スイッチング回路にLLC共振ハーフブリッジコンバータ回路設計を採用し、2次側回路の一部を出力基板にまとめた新しい内部レイアウト。2次側の部品実装をすっきりとまとめたことにより、ケース内部のエアフローの改善にも貢献するなど、従来のATX電源とはかなり異なる仕上がりを見せている。効率向上のためのこうした新しい回路構成への意欲的な取り組みは高く評価できるもので、実際に高効率と高い静音性に結び付いている。しかし、電源の出力性能(負荷変動への追従、安定、安全回路の確実な動作)とは直接関係のない部分でもある。(Ta 152H-1)

回路構成の工夫で余裕ができた空間に、専業メーカーのノウハウによってパッケージ化されたインレットフィルタを採用

DC-DCコンバータ回路をここに搭載する設計はこれまでにないもの。メーカーでは内部損失の低減に効果があるとしている