Thermaltake初の80PLUS Gold認証取得電源
- 80PLUS Gold
- Active PFC
- プラグイン
- Thermaltake
- Toughpower Grand 650W
- 実売価格:19,000円前後
- 問い合わせ先:info.jp@thermaltake.com(日本サーマルティク)
- URL:http://www.thermaltake.co.jp/

Toughpower Grandは同社初の80PLUS Gold認証取得電源。曲線的なデザインと赤いラインが特徴的な筐体に、桜の花びら状のフィンが特徴的なオリジナルファン「桜扇」14cm角モデルを搭載。PCシャットダウン後も最大30秒ファンが回転して電源内部の熱を排出するファンディレイクール機能も備えている。また、背面スイッチにもプッシュ式を採用するなど、オリジナリティを大きく打ち出した製品と言える。次世代の省電力CPU/GPUにも対応可能なZERO LOADデザインを採用するなど最新環境への対応も充実している。+12Vは1系統で52Aの出力。筐体は奥行き18cmと長めで、またケーブルはプラグインタイプであるため、奥行きに余裕のあるケース向けと言える。

ハイエンドユーザー向け製品のため、+12Vは1系統出力で52Aと大きめに設定されている

ATX24ピン、EPS12Vともに負荷の影響を受けやすい印象。とくにATX24ピンが0.2Vほど低下している


搭載ファンは同社の「桜扇」をベースにした14cm角モデルで、回転数は最大1,900rpm。筐体周囲には吸気用のスリットも用意
ファン:14cm角×1(底面)
電源コネクタ:ATX24ピン×1、EPS12V×1、ATX/EPS12V×1、Serial ATA×8、ペリフェラル×8、PCI Express 8ピン×2、PCI Express 6ピン×2、FDD×1
高効率回路と高品質な部品を組み合わせた高級志向電源

【内部仕様】
・1次側コンデンサ:日本ケミコン 105℃品
・2次側コンデンサ:固体コンデンサ(メーカー確認できず)
・搭載ファン:Thermaltake TT-1425
・基板:ガラスエポキシ基板
従来の同社製品から設計が一新された最新モデル。スイッチング回路は2スイッチのフォワードコンバータ回路だが、2次側回路でDC12VからDC5VとDC3.3Vを生成するDC−DCコンバータを搭載している。今回の80PLUS Goldの製品は、すべて2次側の回路で同様の設計を採用している。変換効率が高く、スイッチング回路や整流回路の発熱も小さいからなのか、ヒートシンクは小さいが、これによりファンからのエアフローがほかの部品にもよく当たることになり、ヒートシンクの恩恵がない部品にとってはこちらのほうが放熱しやすい。出力回路も、CPUとメイン出力以外はサブ基板からのコネクタ出力だが、コンパクトにまとまっている。(Ta 152H-1)

ヒートシンクが小さいのは発熱が小さいことの自信だろう。そのヒートシンクに整流ダイオードが実装されている

この電源でも2次側回路内部でDC5VとDC3.3Vを生成する回路を構成。トランスでの生成より効率がよいという判断だろう