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ATX電源頂上決戦 夏の陣
電源の仕組を分かりやすく解説
TEXT:鈴木雅暢
電源選びのツボ・その3 やっぱり気になる静音性
低速大口径ファンが主流 ヒートシンクや効率も重要
 電源ユニットは、CPU/GPUに次いで大きな熱源であり、PCの静音化を考えた場合、その静音化は避けて通れない。静音性はもう電源にとって欠かせない普遍的なテーマと言ってもよいだろう。静音化アプローチの基本中の基本がファンの工夫。低速回転でも風量を稼げる12cm角や14cm角のファンを搭載するのが主流となっている。ただ、一般的な500Wクラスの電源の奥行きは14cmであり、大口径ファンを搭載すると奥行きが長くなりやすい傾向があるので注意。

 ファンの回転速度は、電源内部の温度、または負荷率に応じて自動で調整する製品がほとんど。回転速度は製品によってかなり違いがある。回転速度の数値とともに回転が上がるタイミングも把握しておこう。もちろん、ファン口径と回転速度が同じでも騒音が同じとは限らない。少しでも騒音を減らすため、ファンのモーター、ベアリングの種類、吸気口やファンガードの空力デザインなど、メーカーの工夫が続けられている。

 もっとも、今の電源は単に静音であるというだけでは高く評価されない。電源ユニット内部には、電解コンデンサやスイッチングMOSFETなど熱に弱い部品があることは認知されており、静音であっても十分な放熱能力が確保されていることが求められている。ヒートシンクの適切な形状と配置、そして、変換効率の高さも静音性の裏付けとして重要だ。一般に電源の発熱は出力が大きいほど大きくなるが、同じ出力ならば変換効率が高いほうが発熱が小さく、冷却の必要も少ないというのは前ページで説明したとおりだ。また、105℃品コンデンサなどの高耐熱部品が搭載されていると安心感も大きいと言える。
image主流は大口径ファン
低速でも風量が稼げる12cm角や14cm角のファンを採用するのが主流。14cm角以上は奥行きが長くなる傾向もあるので注意したい
image回転速度をチェック
ファンの回転を負荷率や温度に応じて自動調整する製品がほとんど。具体的な回転速度がラベルなどに記載されているので確認しておこう
imageメーカー公称値は参考程度に
パッケージに「16dB」など騒音レベルが記載されていることがあるが、他社製品と測定環境が統一されているわけではないので鵜呑みにはできない
image信頼性や効率もチェック
出力が同じなら高変換効率=低発熱なので、安全な静音化の裏付けになる。105℃品コンデンサなどの高耐熱部品の採用も心強い要素だ
口コミも参考に
本特集でも騒音測定はしているが、一つの限定的な環境での結果であるし、騒音計は風切り音もモーターの低い音も拾う。音の感じ方というのはやはり個人差があり、主観的な要素をどうしても残す。数値だけでなく、ネット上で実際に購入したユーザーの感想を参考にするのも一つの方法だろう。もちろん、書かれていることをすべて鵜呑みにするのではなく、情報の真偽、信用性などについては自分の責任で判断することが必要だ。
image価格.comのクチコミ掲示板。利用ユーザー数が多く、感想を探すには最適だ。書き込みがない場合は自分から聞いてみるのも手だ
完全無音のファンレス電源は?
究極の静音を実現するファンレス電源もある。SilverStoneのSST-ST45NFは、2次側の一部に固体コンデンサを採用するなど回路の発熱を最小限に抑えつつ、ボディの放熱効率を徹底的に高めることでファンレスながら+12V 1系統で430W(36A)の出力を実現している。ただ、ファンレスであることは、動作環境が悪化しても電源自身が(動作を停止する以外には)温度を調整できないことを意味する。周辺温度やエアフローの管理はユーザー自身が行なわなければならないため、上級者向けと言える。
imageSilverStone SST-ST45NF
ATX12V V2.2に対応し、+12V1系統で出力430W、8ピンのPCI Expressコネクタも装備するまさにイマドキ仕様のファンレス電源。奥行きが16cmと少し長く、重量も2.8kgと重い
電源選びのツボ・その4 意外と重要な内部ケーブル
PCI ExpressやSerial ATAに注目 プラグインが主流に
 ケーブルのコネクタ数や構成も電源選びに欠かせない要素だ。自分のPCケースやシステム構成に合ったコネクタを把握して選ぶことが肝要だ。

 製品ごとに違いがある部分としては、PCI Expressビデオカード用のコネクタがある。PCI Express 2.0対応ビデオカードの登場とともに従来の6ピン(最大75Wを給電)コネクタのほかに150Wを供給できる8ピンコネクタが加わっており、PCI Express 2.0に対応した最新ビデオカードでは、8ピンと6ピン両方のコネクタを挿すことが必要な製品もある。最新の500Wクラスでは8ピンと6ピン一つずつという構成が基準だが、バリュークラスではまだ8ピンに対応していない製品もある。また、6ピン→8ピン変換コネクタもあるが、+12V系の出力に余裕がない製品では変換コネクタを使っても対応できない場合がある。

 また、HDDに続いて光学ドライブもSerial ATAが主流になりつつあり、Serial ATAコネクタ/ケーブルの数の重要度が増しているのもポイント。製品によってはSerial ATAコネクタが一つしかないものもある。また、Serial ATAコネクタを二つ備える場合でも、1本のケーブルに二つがまとまっている場合は、ケース内での位置が離れているHDDと光学ドライブを接続できないことがあるので、構成には気を付けたい。

 ミドルレンジ以上ではケーブルの着脱が可能なプラグインタイプの人気が高い。必要なケーブルだけ使えるため組み立てやすく、ケース内のエアフロー確保にも有利だというメリットが好まれているのだろう。ただ、着脱用アタッチメントの分奥行きが増している場合もあるので確認したい。
image便利なプラグインコネクタ
必要な分だけを接続できるため扱いやすい上、不要なケーブルがケース内のエアフローをジャマする心配がないというメリットもある
imageケーブル長にも注意
大型ケースや電源を下部に搭載するケースではケーブルが短いと届かない。逆に小さいケースではケーブルが多過ぎたり長過ぎたりするとジャマだ
ATXメインコネクタ
imageマザーボードに接続するメインの電源コネクタ。ATX12V V2.0で20ピンから24ピンに拡張された。20ピン+4ピンの構成に分割できる製品も多い
ATX12V
imageCPU用の+12V系電流を供給するコネクタ。Pentium 4の登場とともにガイドラインがATXからATX12Vに変更され、このコネクタも追加された
EPS12V
imageサーバー向けの電源ガイドライン「SSI-EPS12V」で規定されているCPU用の8ピンコネクタ。ATX12Vと兼用で4ピン+4ピン構成を採る製品が多い
ペリフェラル4ピン・FDD
imageペリフェラル4ピンコネクタは、IDE HDDやIDE光学ドライブに使う。小型のFDDコネクタはFDDのほか、ベイアクセサリなどが使う場合がある
Serial ATA
imageHDDに続いて光学ドライブもSerial ATAが主流になりつつあり、重要度が増している。安価な製品では1本しかない場合もあるので注意
PCI Express
imageビデオカードへ電源を供給するコネクタ。6ピン(75W)と8ピン(150W)の2種類がある。6ピン+2ピンの8ピンコネクタがあると便利だ
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