その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||
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電源ユニットは、CPU/GPUに次いで大きな熱源であり、PCの静音化を考えた場合、その静音化は避けて通れない。静音性はもう電源にとって欠かせない普遍的なテーマと言ってもよいだろう。静音化アプローチの基本中の基本がファンの工夫。低速回転でも風量を稼げる12cm角や14cm角のファンを搭載するのが主流となっている。ただ、一般的な500Wクラスの電源の奥行きは14cmであり、大口径ファンを搭載すると奥行きが長くなりやすい傾向があるので注意。 ファンの回転速度は、電源内部の温度、または負荷率に応じて自動で調整する製品がほとんど。回転速度は製品によってかなり違いがある。回転速度の数値とともに回転が上がるタイミングも把握しておこう。もちろん、ファン口径と回転速度が同じでも騒音が同じとは限らない。少しでも騒音を減らすため、ファンのモーター、ベアリングの種類、吸気口やファンガードの空力デザインなど、メーカーの工夫が続けられている。 もっとも、今の電源は単に静音であるというだけでは高く評価されない。電源ユニット内部には、電解コンデンサやスイッチングMOSFETなど熱に弱い部品があることは認知されており、静音であっても十分な放熱能力が確保されていることが求められている。ヒートシンクの適切な形状と配置、そして、変換効率の高さも静音性の裏付けとして重要だ。一般に電源の発熱は出力が大きいほど大きくなるが、同じ出力ならば変換効率が高いほうが発熱が小さく、冷却の必要も少ないというのは前ページで説明したとおりだ。また、105℃品コンデンサなどの高耐熱部品が搭載されていると安心感も大きいと言える。 |
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主流は大口径ファン 低速でも風量が稼げる12cm角や14cm角のファンを採用するのが主流。14cm角以上は奥行きが長くなる傾向もあるので注意したい |
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回転速度をチェック ファンの回転を負荷率や温度に応じて自動調整する製品がほとんど。具体的な回転速度がラベルなどに記載されているので確認しておこう |
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メーカー公称値は参考程度に パッケージに「16dB」など騒音レベルが記載されていることがあるが、他社製品と測定環境が統一されているわけではないので鵜呑みにはできない |
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信頼性や効率もチェック 出力が同じなら高変換効率=低発熱なので、安全な静音化の裏付けになる。105℃品コンデンサなどの高耐熱部品の採用も心強い要素だ |
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ケーブルのコネクタ数や構成も電源選びに欠かせない要素だ。自分のPCケースやシステム構成に合ったコネクタを把握して選ぶことが肝要だ。 製品ごとに違いがある部分としては、PCI Expressビデオカード用のコネクタがある。PCI Express 2.0対応ビデオカードの登場とともに従来の6ピン(最大75Wを給電)コネクタのほかに150Wを供給できる8ピンコネクタが加わっており、PCI Express 2.0に対応した最新ビデオカードでは、8ピンと6ピン両方のコネクタを挿すことが必要な製品もある。最新の500Wクラスでは8ピンと6ピン一つずつという構成が基準だが、バリュークラスではまだ8ピンに対応していない製品もある。また、6ピン→8ピン変換コネクタもあるが、+12V系の出力に余裕がない製品では変換コネクタを使っても対応できない場合がある。 また、HDDに続いて光学ドライブもSerial ATAが主流になりつつあり、Serial ATAコネクタ/ケーブルの数の重要度が増しているのもポイント。製品によってはSerial ATAコネクタが一つしかないものもある。また、Serial ATAコネクタを二つ備える場合でも、1本のケーブルに二つがまとまっている場合は、ケース内での位置が離れているHDDと光学ドライブを接続できないことがあるので、構成には気を付けたい。 ミドルレンジ以上ではケーブルの着脱が可能なプラグインタイプの人気が高い。必要なケーブルだけ使えるため組み立てやすく、ケース内のエアフロー確保にも有利だというメリットが好まれているのだろう。ただ、着脱用アタッチメントの分奥行きが増している場合もあるので確認したい。 |
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便利なプラグインコネクタ 必要な分だけを接続できるため扱いやすい上、不要なケーブルがケース内のエアフローをジャマする心配がないというメリットもある |
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ケーブル長にも注意 大型ケースや電源を下部に搭載するケースではケーブルが短いと届かない。逆に小さいケースではケーブルが多過ぎたり長過ぎたりするとジャマだ |
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マザーボードに接続するメインの電源コネクタ。ATX12V V2.0で20ピンから24ピンに拡張された。20ピン+4ピンの構成に分割できる製品も多い | ||||||||||||||
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CPU用の+12V系電流を供給するコネクタ。Pentium 4の登場とともにガイドラインがATXからATX12Vに変更され、このコネクタも追加された | ||||||||||||||
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サーバー向けの電源ガイドライン「SSI-EPS12V」で規定されているCPU用の8ピンコネクタ。ATX12Vと兼用で4ピン+4ピン構成を採る製品が多い | ||||||||||||||
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ペリフェラル4ピンコネクタは、IDE HDDやIDE光学ドライブに使う。小型のFDDコネクタはFDDのほか、ベイアクセサリなどが使う場合がある | ||||||||||||||
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HDDに続いて光学ドライブもSerial ATAが主流になりつつあり、重要度が増している。安価な製品では1本しかない場合もあるので注意 | ||||||||||||||
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ビデオカードへ電源を供給するコネクタ。6ピン(75W)と8ピン(150W)の2種類がある。6ピン+2ピンの8ピンコネクタがあると便利だ | ||||||||||||||
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特別定価:2,310円
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販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
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発売日:2015/12/10
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発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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