定番のゲームベンチでGPU性能をチェック
Sandy Bridgeの内蔵GPUには二つのタイプがあり、Core i7-2600Kなどの末尾にKの付くOC対応モデルがIntel HD Graphics 3000、それ以外のモデルはIntel HD Graphics 2000を搭載している。両者の違いは実行ユニット数で、Intel HD Graphics 3000が12、Intel HD Graphics 2000が6となっている。下のテスト結果を見てもらえば分かるとおり、性能は従来の内蔵GPUと比べると格段に向上しており、GeForce GT 220を搭載した単体ビデオカードと比べるとさすがに見劣りするものの、Clarkdale内蔵のIntel HD Graphics、AMD 890GXが内蔵するAMD Radeon HD 4290とは別格の性能を示している。そこで、ここではそのSandy Bridge内蔵GPUで実際にどのレベルの3Dゲームならプレイすることができるのかを探るため、実ゲームベースのベンチマークをいくつか行なってみた。

次ページのテストではSandy Bridgeの最上位モデルで内蔵GPUのスペックも一番高いCore i7-2600Kを使った
【検証環境】
●3DMark06
[Core i7-2600K/2600]
マザーボード:ASUSTeK P8H67-M EVO(Intel H67)
[Core i5-661]
マザーボード:ASUSTeK P7H55-M/USB3(Intel H55)
[Core 2 Quad Q9650+Intel G45]
マザーボード:ASUSTeK P5Q-EM(Intel G45+ICH10R)
[Phenom II X6 1100T BE+AMD 890GX]
マザーボード:GIGABYTE GA-890GPA-UD3H(rev. 1.0)(AMD 890GX+SB850)
[共通環境]
メモリ:Corsair Memory CMX8GX3MA41600C9(PC3-12800 DDR3 SDRAM 2GB×4 ※2枚のみ使用)、UMAX Pulsar DCDDR2-4GB-800(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2、Intel G45でのみ使用)、ビデオカード:InnoVISION N220-2DDV-C3CX(NVIDIA GeForce GT 220)、SSD:Philips&Lite-On Digital Solutions PLEXTOR M2S PX-256M2S(Serial ATA 3.0、MLC、256GB)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版
●3DMark Vantage Build 102
CPU:Intel Core i7-2600K、マザーボード:BIOSTAR TH67+(Intel H67)、メモリ:Corsair Memory CMX8GX3M4A1600C9(PC3-12800 DDR3 SDRAM 2GB×4 ※2枚のみ使用)、ビデオカード:InnoVISION N220-200V-C3CX(NVIDIA GeForce GT 220)、SSD:Intel X25-VSATA SSD SSDSA2MP040G2R5(Serial ATA 2.5、SLC、40GB)、OS:Windows 7 Ultimate SP1 64bit版
FINAL FANTASY XIV OFFICIAL BENCHMARK
プレイは困難なレベル
公式Webサイトでは1,500未満は[動作困難]とされているので、HIGH、LOWともにプレイは厳しいレベル。ベンチマーク自体がスムーズに動かず、キャラクターの動きもカクつく。

- HIGH:439
- LOW:905
ロスト プラネット 2 ベンチマーク
プレイは困難なレベル
DirectX 9モードでテストタイプBを実行した。1,280×1,024ドットで平均fpsが16.5、ランクCという判定でプレイは困難なレベル。解像度を落としても、快適なプレイは難しいと思われる。

- 1,920×1,080ドット:11.5fps
- 1,280×1,024ドット:16.5fps
デビル メイ クライ 4 ベンチマーク
解像度しだいでは快適なプレイも
1,280×1,024ドットでSCENE 4以外の平均fpsが30を超えており、快適とはいかないまでもプレイは可能なレベル。解像度をもう少し落とせば、快適なプレイも可能になると思われる。

- 1,280×1,024ドット:SCENE 1:41.66fps
- 1,280×1,024ドット:SCENE 2:35.67fps
- 1,280×1,024ドット:SCENE 3:46.80fps
- 1,280×1,024ドット:SCENE 4:28.78fps
ストリートファイター4 ベンチマーク
SXGA以下なら十分にプレイ可能
1,920×1,080ドットでは少々重いが、1,280×1,024ドットでは十分プレイできるレベル。解像度を1,280×768ドットまで落とせば、平均fpsも60近くなるので快適にプレイすることができる。

- 1,920×1,080ドット:27.90fps
- 1,280×1,024ドット:38.84fps
バイオハザード5 ベンチマーク
SXGA以下ならプレイ可能
1,920×1,080ドットではプレイは困難なレベルだが、1,280×1,024ドットでは平均fpsも30を超えており十分にプレイが可能。解像度をもう少し落とせば快適なプレイが可能となる。

- 1,920×1,080ドット:20.7fps
- 1,280×1,024ドット:30.9fps
The Last Remnant ベンチマーク
解像度しだいでは十分プレイ可能
メーカーによれば平均fps25以上がプレイできる最低ラインなので、1,280×1,024ドットでギリギリプレイできるレベル。解像度を落とせばなんとか普通にプレイできるレベルに持っていけるだろう。

- 1,920×1,080ドット:14.68fps
- 1,280×1,024ドット:27.63fps
【検証環境】
CPU:Intel Core i7-2600K、マザーボード:BIOSTAR TH67B+(Intel H67)、メモリ:Corsair Memory CMX8GX3M4A1600C9(PC3-12800 DDR3 SDRAM 2GB×4 ※2枚のみ使用)、SSD:Intel X25-V Value SATA SSD SSDSA2MP040G2R5(Serial ATA 2.5、MLC、40GB)、OS:Windows 7 Ultimate SP1 64bit版