Q.付属ユーティリティで表示されるCPU温度の値が室温以下。
低過ぎるんだけど故障?
A.ユーティリティによって表示される温度が変わる場合があります
これはSandy Bridgeに限った話ではないが、マザーボード付属ユーティリティのモニタリング機能でCPU温度を確認した際、明らかにおかしな温度で表示されることがある。そのユーティリティが読み取ったCPU温度によってファンの回転数を制御している場合、温度が上がり過ぎてもファンが高回転で回らず、最悪CPUを壊しかねない。
こうしたことは、プラットフォームの更新時に何度かあり、マザーボードの設計が変わったことで、ユーティリティが温度センサーの値を正しく読み取れないというバグであることが多い。バグかどうかの確認方法は、BIOSやサードパーティ製ユーティリティによる計測温度と相対的に比べることだ。モニタリングするプログラムによって読み取る値が異なることが大半なので、そこから正常に近いと思われる温度で見当を付ければよい。その結果をもとに、CPU温度によるファンの回転数のしきい値を下げるなどして、CPUの温度を適切に保てるように調整しよう。
Q.Memtest86+でメモリの動作不良を確認したいけど
Sandy Bridgeでは使えない?
A.バージョン4.20以降で使えるようになりました
DOS画面からメモリの動作を診断できる老舗ツールの「Memtest86+」は、メモリが不良品でないか調べるといった目的でよく利用されている。Sandy Bridge登場当初、このツールがSandy Bridgeで使えないことが判明し、一時話題となった。しかし、現在では問題なし。Memtest86+の最新版であるバージョン4.20なら、Sandy Bridgeでも問題なく動作するようになっている。
Memtest86+にはDVD/CDに焼いて利用するブータブルISO版や、ブータブルUSBメモリ版などがあるが、ここでは後者の使い方を紹介しておこう。必要な容量は212KB程度だが、作成時にUSBメモリのフォーマットを推奨されるので、消しても問題ないUSBメモリを使いたい。
【1】Memtest86+をダウンロード
Memtest86+のWebサイト(http://www.memtest.org)から、最新版の「Auto-installer for USB Key」をダウンロード。これを展開すると「Memtest86+ USB Installer.exe」という実行ファイルが作成される
【2】USBメモリを挿してソフトを実行
PCにUSBメモリを挿した後、「Memtest86+USB Installer.exe」を実行すれば、簡単な手順でインストーラが自動的にMemtest86+入りのUSB起動ディスクを作成してくれる
【3】USBメモリでブートする
USB起動ディスクが作成できたら、PCがUSBメモリから起動するようBIOS設定を変更。その後、USBメモリを挿した状態で起動すれば自動的にMemtest86+が実行される。ちなみにテスト時間はかなり長いが[Esc]キーで終了することが可能