実売1万円以下の厳選CPUクーラーをチェック
Sandy BridgeはOC耐性が高いことも特徴だが、付属のCPUクーラーはOC対応版のCore i7-2600Kでさえ高性能とは言えない代物だ。Sandy BridgeのOC性能を活かすためには、別途高性能なCPUクーラーを用意したほうがよい。そこでここでは、Sandy BridgeのOCに最適なCPUクーラーを探すべく、実売1万円以下のCPUクーラーから人気モデル4機種をピックアップ、定格動作時とOC時のCPU温度と動作音をチェックしてみることにした。
今回テストしたCPUクーラー

Core i7-2600Kの定格動作時とオーバークロック時でチェック
検証に使用したCPUはCore i7-2600K(3.4GHz、TB時最大3.8GHz)。オーバークロック動作時の検証は、すべてのコアのTurbo Boost倍率を44倍に設定して、Turbo Boost時の最大動作クロック4.4GHzの状態で行なった。
OC動作時のテストは全コアのTurboBoost倍率を44倍に設定して行なった
CPU温度の計測にはCPUID Hardware Monitorを使用
CPU温度の計測には「CPUID HardwareMonitor 1.11」(http://www.cpuid.com/)を使用。アイドル時はOS起動15分後のCore 0の値、高負荷時は「CINEBENCH R11.5」実行時の全コア中の最高値を計測した。

CPUID Hardware Monitor
CPUクーラーの動作音は騒音計で計測
今回はCPUクーラーの動作音も検証する。測定にはカスタムのデジタル騒音計「SL-1370」を用いて、CPUクーラーのファンの中心から約10cmの距離で測定した。

カスタムのデジタル騒音計「SL-1370」
コンポジットヒートパイプ採用の高級モデル
- ZALMAN
CNPS9900 MAX - 実売価格:9,000円前後

二つの円形ヒートシンクでクーリングファンを挟み込んだユニークな形状が特徴のCPUクーラー。対応するソケットは、LGA775/1155/1156/1366およびSocket AM2/AM3で、現行のすべてのCPUに対応している。通常のヒートパイプより50%以上熱伝導率に優れるというコンポジットヒートパイプを採用している点が本製品の特徴で、空気力学的に最適な設計がなされているという放熱フィンと135mm径の静音ファンと組み合わせることで、静かで強力な冷却を実現している。
マザーボードへの装着方法は、CPUクーラーに取り付けたクリップと専用のバックプレートをナットとボルトで固定する単純な方式。少々装着に時間がかかるかもしれないが迷うことはない。

コンポジットヒートパイプを採用
ヒートパイプには通常のヒートパイプより50%以上熱伝導率に優れるというコンポジットヒートパイプが採用されている

放熱性の高いフィンと大型ファンを採用
空気力学的に最適な設計がなされているという放熱フィンと135mmの大型ファンでCPUを冷却する

効率的にCPUの熱を吸収
ニッケルメッキされているので銀色になっているがCPUとの接触面も熱伝導率の高い銅製となっている

ファンの速度を変更可能
入力電圧を変更できる抵抗器の「RC7P」が付属。これを利用することで、ファンの回転数を落として静音化することができる
専用バックプレートで装着
手間はかかるが迷わない

マザーボードとの装着は専用のバックプレートを用いて行なう。装着手順はいたってシンプルで、まずCPUクーラー本体にIntel CPU用クリップをネジで装着、あとはそのクリップとバックパネルをナットとボルトで固定するだけだ。
Specification対応CPUソケット:LGA775/1155/1156/1366、Socket AM2/AM3
ファン回転数:900~1,700rpm、900~1,500rpm(RC7P連結時)
サイズ(W×D×H):131×94×152mm
重量:755g
【問い合わせ先】
ZALMAN:03-5215-5650(アスク)/ http://www.zalman.co.kr/