その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:編集部 西田康一 | ||||||||||||||
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Pentium D 805のシステムバスクロックは533MHz。ということは、システムバスクロックを多少高速化してもチップセットやメモリはオーバークロック動作とはならない。安定した高速化の可能性を持つ805の実力をチェックしてみよう。 | ||||||||||||||
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ここまではデュアルコア環境への格安なアップグレード方法を見てきたが、やはりさらなる性能が欲しいという声もあるだろう。そこで、オーバークロック耐性の高いPentium D 805はi865チップセット環境(マザーボードはASUSTeK P5P800 SEを使用)ではどこまで高速動作が可能なのかを検証してみた。 まずリテールクーラーで3GHz(FSB150MHz、定格133MHz)まで上げたところ何の問題もなく動作した。そこで、さらにFSBの設定を上げて試したところ、3.22GHz(FSB161MHz)に到達した状態で3DMark05を完走できなくなった。実質3.2GHzでの動作が可能というわけだ。定格電圧での上限は以前i975Xチップセットで試した(4月号p.34)3.4GHzにはおよばないが、20%のクロックアップがタダでできてしまうわけだ。ベンチマーク結果もまずまずで、PCMark05の総合値では約10%の性能向上を確認できた。しかし、動作クロックを高めたことでCPUの発熱が大きくなっており、CPUクーラーは絶えずフル回転、騒音はかなりのものだった。 次に、冷却性能の高いCPUクーラー(ここではThermaltakeのMini Typhoonで検証)に交換してさらなるオーバークロック動作が可能かを検証したが、先ほどの3.2GHzを超えることはできなかった。3.4GHzでの動作実績のある個体のため、3.2GHzを超えられなかったのはCPUの熱暴走が原因ではないはずである。 |
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CrystalCPUIDには定格と現在の動作状態の各種クロックを表示する機能がある。このツールを使うことでオーバークロックの度合いを簡単に見ることができる。編集部で試したところ、20.04%高速化することに成功した | ||||||||||||||
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[ベンチマーク環境] CPU:Intel Pentium D 805(2.66GHz)/Intel Pentium D 950(3.4GHz) マザーボード:ASUSTeK P5P800 SE(i865PE) メモリ:Corsair CMX512-3200XL(PC3200 DDR SDRAM/CL=2.5/512MB)×2 HDD:日立GST Deskstar 7K250 HDS722516VLAT20(7,200rpm、Ultra ATA/100、250GB) ビデオカード:玄人志向 GF66GT-A128H(GeForce 6800 GT、AGP 8X) OS:Windows XP Professional SP2(DirectX 9.0c) |
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最後に電圧アップ(いわゆる喝入れ)も含めたオーバークロックの限界を探ってみた。電圧を上げ、FSBクロックを上げていく作業を繰り返し、3DMark05の完走を正常動作と見なして上限を探っていった。ところが3.6GHz(FSB180MHz)、CPUコア電圧1.5V(定格1.4V)で動作させていたとき突然VRM周辺の配線が燃え上がる事故が起きた。どうやらVRMの限界を超えてしまったようだ。もともと動作クロックの低い低価格CPUとの組み合わせを前提に、廉価版として作られているAGP対応のLGA775マザーボードゆえの事故と言えるだろう。p.86~87のカタログでも触れられているとおり、どのマザーボードのVRMも余裕を持った作りとはなっていない。AGP対応LGA775マザーボードの中では比較的高価なP5P800 SEですらこの状況である。喝入れをしてのオーバークロック動作は決してオススメできない。また、定格電圧での上限が3.4GHzに到達しないのも、やはりこのチープなVRMが原因(電力の供給が上位機に比べて劣っているため)と思われる。 もともと2万5,000円で手に入れたデュアルコア環境である。あまり贅沢を言ってはいけない。とはいえ、定格電圧でのオーバークロックであればマザーボードが壊れることはまれだ。BIOSの設定だけで900番台のPentium Dに匹敵する能力が引き出せるのだから、あくまで自己責任のもと、試してみる価値はあるのではないだろうか。くどいようだが、AGP対応のLGA775マザーボードでVRMに過剰な能力を持った製品はない。なかにはPentium D 830以上のCPUには対応していないことを明記している製品もあるほどだ。Pentium D 805は標準、またはちょっとしたオーバークロックでも十分快適に動作するのでムリをする必要はない。 とはいえ、限界まで使い切ってみたいのが自作PCユーザーの心情。電圧アップでのオーバークロック設定を試す場合は、すぐに電源を落とせるように電源ユニットにあるメインスイッチに手を添えたまま、覚悟を決めて臨んでいただきたい。 |
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電圧アップによるオーバークロックにチャレンジしたところ、VRMが炎上してしまった。定格電圧でのオーバークロックをオススメする | ||||||||||||||
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サイズ | ||||||||||||||
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実売価格:4,000円前後 | ||||||||||||||
E-mail:support@scythe.co.jp(サイズ) URL:http://www.scythe.co.jp/ |
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ヒートシンクの間にファンを配置するめずらしい形状のCPUクーラー。やや大きめだが、その冷却性能は高く、静音性も文句なし。また、ファンの交換も簡単だ | ||||||||||||||
AeroCool | ||||||||||||||
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実売価格:5,000円前後 | ||||||||||||||
E-mail:support@scythe.co.jp(サイズ) URL:http://www.scythe.co.jp/ |
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大型のファンをリテールクーラーと同じ向きに配置した構造のCPUクーラー。この構造により、VRMの冷却も問題なく行なえる。フィン枚数の多いファンにより、静音動作を実現 | ||||||||||||||
Thermaltake | ||||||||||||||
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実売価格:5,000円前後 | ||||||||||||||
E-mail:sale-jp@thermaltake.com(日本サーマルティク) URL:http://www.thermaltake.com/japan/products.htm |
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9cmファンを採用したやや小型のCPUクーラー。ヒートシンクに銅を多用することで、冷却性能を落とさずに小型化することに成功している。回転数はやや高めだが、十分静音だ | ||||||||||||||
Sunbeam | ||||||||||||||
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実売価格:2,800円前後 | ||||||||||||||
E-mail:support@scythe.co.jp(サイズ) URL:http://www.scythe.co.jp/ |
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冷却性能はリテールクーラーに比べてややよい程度だが、静音性で明らかに効果が実感できる。価格も手頃なため、静音化だけが目的ならばこの製品が一番の候補と言える | ||||||||||||||
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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