その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:芝田隆広 | ||||||||||||||
RAMディスクの使いどころ | ||||||||||||||
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Windows Vistaの32bit版など、32bit版のWindowsは制約上、メインメモリを約3GBまでしか使うことができない。「システムのプロパティ」などでメモリが「4GB」と表示されていても、実際には約1GBのメモリがシステムの「管理外」に置かれてしまう。そこでこの「管理外」のメモリを有効に利用しようということで、RAMディスクに割り当てるという動きが昨今活発になっている。 RAMディスクの特徴は、何と言っても速いことだ。メモリの読み書き速度は、HDDなどと比べると段違いに速い。しかし、弱点もある。まず容量が小さいこと、そしてメモリ上のデータはPCの電源を切ると原則的には消えてしまうことだ。内容の保持には、HDDなどのメディアに書き出してバックアップを取るか、バックアップ電池を使用するといった手段を講じる必要がある。 実際の活用法については、以降で紹介していくが、まずはRAMディスクがどれだけのパフォーマンスを持っているかをベンチマークで見てみよう。 今回のテストでは、RAMディスク作成ソフトの「アイ・オー・データ機器 RamPhantom3」、「Gavotte Ramdisk」、Serial ATA経由でRAMディスクを構築できる「ACARD ANS-9010」を利用した。「RamPhantom3」、「Gavotte Ramdisk」にはメインメモリ4GBから、1GBをRAMディスクに割り当て、「ANS-9010」には1GB×2=2GBのメモリを搭載してRAMディスクとした。 実行したベンチマークは、「CrystalDiskMark 2.2」と「PCMark05 Build 120」の「HDD Test Suite」の2種類。それぞれRAMディスクによって得手不得手な項目はあるが、どれを見てもHDDを大きく上回る、高い数値を残しているのが分かる。 なお、今回ANS-9010に関しては1GB×2枚を2GBとして使うシングルモードで使用しているが、2枚のメモリをRAID 0構成で使えるデュアルモードも搭載しているので、デュアルモードで使えば数値はさらに上がるだろう。 |
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【検証環境】 CPU:Intel Core 2 Quad Q9550(2.83GHz) マザーボード:ASUSTeK P5Q-E(Intel P45+ICH10R) メモリ:アイ・オー・データ機器DX800-2GX2(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2) ビデオカード:MSI N9800GT-T2D512-OC(NVIDIA GeForce 9800GT) HDD:Western Digital WD Caviar Black WD6401AALS (Serial ATA 2.5、7,200rpm、640GB) OS:Windows Vista Ultimate SP1 |
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RAMディスクの使いみちとしてよく挙げられるのが、一時的なデータの退避場所。すなわちキャッシュである。そして、キャッシュを頻繁に使うアプリケーションの代表格が、Webブラウザだ。 Webブラウザのキャッシュは、一度アクセスしたWebサイト内の画像や動画ファイルなどを、一時的にHDDへ保存しておくもの。次にそのページにアクセスしたとき、ローカルのファイルを用いることで表示処理を高速化できる。 実際、キャッシュを使用した際の表示速度をベンチマークの数値で示すのは難しいが、体感ではいくぶんキビキビ表示されるようになったと感じられる。 また、ファイルのダウンロードを行なうときに、保存先としてRAMディスクを指定するという使い方もある。IEはキャッシュ(Temporary Internet Files)に仮のフォルダを作ってダウンロードを開始し、完了すると指定の保存先にコピーして仮のフォルダを削除する仕組になっており、その両者をRAMディスクに指定すれば、高速化が期待できる。そこで、実際に300MBほどのISOファイルをダウンロードし、キャッシュと保存先をHDDに指定した場合と比較した。 結果だが、下のグラフを見てもらえば分かるように、こちらはさほど大きな差は出なかった。ダウンロード用の一時ファイルを指定フォルダに移動する際に多少の違いは出てくるものの、その差は誤差と呼べる数秒程度しかなかった。ダウンロードに関しては、やはり回線速度の差のほうが大きく影響するようだ。 |
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フォトレタッチソフトは、メモリを大量に消費するアプリケーションの一つだ。膨大な色情報を持った高解像度の画像ファイル、たとえばデジタル一眼レフカメラで使用されているRAWデータの処理には、搭載しているメインメモリ以上のメモリ量を消費することもめずらしくない。そのような場合、メインメモリで処理できないデータを一時的にHDDに保存するようになっている。 ここでHDDに代わって高速なRAMディスクを使うことで、処理速度を高速化することが可能になる。 たとえば、定番の高機能ソフト「Adobe Photoshop CS4」では、一時ファイルの保存フォルダを任意に指定することができる。ここでRAMディスクを指定しておけば、高解像度の画像を扱う場合や重い処理を行なう場合に、作業がより快適になるはずだ。 |
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Photoshop CS4のキャッシュを設定 Photoshop CS4では「編集」→「環境設定」→「パフォーマンス」の「仮想記憶ディスク」で、一時ファイルの保存先にRAMディスクを設定することも可能だ |
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