特別企画
2006年11月号
Core 2 Duoはオーバークロックしてもスゴかった!
2006年8月号
動画で分かる PhysX P1 GRAW Editionの効果
2006年7月号
Let'snote 限定モデルプロジェクト
2006年6月号
Winny感染ウイルス 情報漏洩の手口と対策
2006年4月号
新 静音・高性能PC自作
2006年3月号
ついに来たっ Intel Core Duo & Viiv
中古オーディオで作る 2ランク上のPCサウンド環境
Windows Live Messenger 最速レビュー
2006年2月号
グラフィックスもデュアルコアCPUで高速化!
2006年1月号
"Yonah"を緊急入手
Pentium 4とAthlon 64のレスポンスの違い
5インチベイ内蔵型アイテム活用のススメ
過去の特別企画(2006年)
特集
その他の特集
バックナンバー
読者プレゼント
プレゼント申し込みへ
ユーザー登録からアンケートページへ進んでください。
CLUB IMPRESS会員登録
プレゼントの対象は「最新号購入者」のみとなります。
アンケートにお答え頂くにはCLUB IMPRESSへの登録が必要です
新 静音・高性能PC自作
Core Duo/Pentium Dのパフォーマンスを
ベンチマークで測定
TEXT:多和田新也
 ここまでに紹介したCPUのパフォーマンスを見てみたい。環境は欄外に示したとおり。Core Duo T2500は、MSIのIntel 945GT搭載マザーボードを利用。またPentium D環境として用意した、Intel 975Xマザーボードは本来システムバスクロック533MHzをサポートしていないが、最新BIOSを利用することでPentium D 805も問題なく認識、動作した。ほかのPentium Dシリーズと環境を揃える意味もあり、こちらでテストを実施している。

 では、まずは「PCMark05」の結果だが、トータルテストではCore Duo T2500がPentium XE 955と同等のスコアを見せているほか、Pentium D 950は同じくXE 955を上回るスコアを見せた。

 CPUのみに負荷が集中するCPUテストにおいては、ほぼセグメントどおりの結果と言ってよいだろう。とはいえ、Pentium D 950がPentium XE 840を上回っている点は要注目だ。グラフィックステストも同様の傾向を見せているが、これは動作クロックの高さがメリットとして現われた格好となる。
 一方のCore Duoは、CPUテストでPentium D 820/920を上回る成績を収めた。また、グラフィックステストでPentium XE 955をも上回るスコアとなっており、複雑なルーチンをこなすアプリケーションで強さを見せる可能性が高い。ただし、システムバス帯域の狭さや動作クロックの低さからキャッシュメモリ速度が遅いためメモリテストのスコアは振るわない。

 また、Pentium D 805は、CPUやグラフィックスのテストではほかのPentium Dとのクロック差にほぼ忠実な結果になったが、メモリまわりだけはCore Duoと同様の理由で低いスコアとなっている。

 続いてはTMPGEnc 3.0 XPressによるMPEG2とWindows Media Encoder 9によるWMV9のエンコードテストの結果である。MPEG2はもはや軽い部類の動画エンコードと言って差し支えないかと思うが、コーデックがマルチスレッドに対応しているという条件ではPentium XEシリーズの4スレッド同時処理が圧倒的に強い。一方で、同クロックでキャッシュ容量違いとなるPentium D 920と820の差はない。エンコードテストでは頻繁にメモリアクセスが繰り返されるために速度は要求されるが、フレーム単位でのアクセスになるので容量はPentium D 820の2MBもあれば十分ということなのだろう。

 WMV9のエンコードは、MPEG2ほど単純なルーチンでは行なわれない上、TMPGEnc 3.0 XPressのMPEGエンコードエンジンほどマルチスレッド化が進んでいないこともあって、2コアの製品でもクロックや、クロックあたりの性能が活きやすい。その結果、Core Duo T2500がPentium XE 840を上回る結果を見せる。

 しかも、WMV9エンコード中の消費電力は、Pentium M 760に比べると若干増えてしまっているが、デュアルコアCPUの中ではダントツに低い。低消費電力でしかも対象コーデックによっては高速なエンコードも期待できるということだ。

 Pentium D 9xxシリーズもわりと健闘していると言えるのではないだろうか。今回使用したのはいずれもCPUID「F62」となるEISTが動作しないリビジョンの個体だ。それでいて、アイドル時の電力はPentium D 820と同等となっており、EISTが有効になる「F64」のリビジョンを利用することで、さらなる省電力化も可能となるだろう。

 CineBench2003は同一アーキテクチャの中では、クロックに準じた素直な結果が出ている。このテストも3D描画のための複雑な演算が行なわれるため、Core Duoの高IPC(Instructions Per Clock cycle:1クロックで実行できる命令数)がよい結果に結び付いている。また、最後に示しているDirectX系の3Dベンチも同様だ。3D描画に強さを見せるAthlon 64シリーズに迫る結果をCore Duoが見せており、消費電力の小ささを考えると長時間ゲームをやり続けるようなヘビーユーザーにも魅力的なCPUと言えるだろう。
image
 
image
 
image
【ベンチマーク環境】

[Core Duo環境]
マザーボード:MSI 945GT Speedster(i945GT)
メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM(CL=5)512MB×2

[Pentium XE/D/4環境]
マザーボード:Intel D975XBX(i975X)
メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM(CL=5)512MB×2

[Pentium M環境]
マザーボード:AOpen i915Ga-HFS(i915G)
メモリ:PC2-4200 DDR2 SDRAM(CL=4)512MB×2

[Athlon 64環境]
マザーボード:ASUSTeK A8N32-SLI Deluxe(NVIDIA nForce4 SLI X16)
メモリ:PC3200 DDR SDRAM(CL=3)512MB×2

[共通環境]
ビデオカード:NVIDIA リファレンスGeForce 7800 GTX(256MB、ForceWare 81.98)
HDD:日立GST Deskstar T7K250(Serial ATAII、7,200rpm、250GB)
OS:Windows XP Professional SP2(DirectX 9.0c)
Vsync:OFF
Back
Page Top
Next

サイト内検索

DOS/V POWER REPORT 最新号

DOS/V POWER REPORT 最新号表紙

DOS/V POWER REPORT
2024年冬号

発売日:12月28日
特別定価:2,310円

書籍(ムック)

PC自作・チューンナップ虎の巻 2023【DOS/V POWER REPORT特別編集】

発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税


このレトロゲームを遊べ!

発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税


特濃!あなたの知らない秋葉原オタクスポットガイド

発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税


わがままDIY 3

発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税


忍者増田のレトロゲーム忍法帖

発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税


楽しいガジェットを作る いちばんかんたんなラズベリーパイの本

発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税


DVDで分かる! 初めてのパソコン自作

発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税


ちょび&姉ちゃんの『アキバでごはん食べたいな。』2

発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税


髙橋敏也の改造バカ一台&動く改造バカ超大全 風雲編

発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税


髙橋敏也の改造バカ一台&動く改造バカ超大全 怒濤編

発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税


わがままDIY 2

発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税


ちょび&姉ちゃんの『アキバでごはん食べたいな。』

発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税


わがままDIY 1

わがままDIY 1

発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税

読者プレゼント

アンケートにお答え頂くには「CLUB IMPRESS」への登録が必要です。

本誌最新号・プレゼント申し込み

*プレゼントの対象は「DOS/V POWER REPORT最新号購入者」のみとなります。

ユーザー登録から アンケートページへ進んでください