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新 静音・高性能PC自作
Pentium D 8xxからPentium D 9xxへ
TEXT:多和田新也
キャッシュ容量を倍増したPentium D 9xxシリーズ
 Core Duoの登場でやや陰に隠れた感があるが、従来のNetBurstアーキテクチャを踏襲しつつデュアルコア化されたPentium XE/Dシリーズにも、1月に新製品が投入された。Presler(プレスラ)の開発コードネームで呼ばれた65nmプロセスの製品で、900番台のプロセッサ・ナンバが付けられている。従来のSmithfield(スミスフィールド)コアの製品は800番台のプロセッサ・ナンバが付けられているので区別は容易だ。

 このPentium XE/D 9xxシリーズと8xxシリーズは、二つのコアのパッケージング方法が一つのダイ(8xx)と二つダイ(9xx)というように異なるものの、基本的なアーキテクチャに違いはない。各コアがそれぞれ2次キャッシュやFSBを持っており、二つのコアの調停はチップセット側で行なうことになる。ソケットも同じLGA775を採用しており、ヒートスプレッダが付けられていることもあって外観の違いは裏面のキャパシタの数程度で、ぱっと見は区別が付かないほどだ。

 Pentium XEは840の3.2GHzから955の3.46GHzへ、Pentium Dは840の3.2GHzから950の3.4GHzへと、プロセスシュリンクの効果もあって最大周波数は引き上げられている。そのほかのラインナップは8xxシリーズと同様、200MHzきざみでラインナップされ、もっとも廉価なモデルは2.8GHz動作の920となる。

 とはいえ、対応チップセットは従来どおりIntel 975X/955X/945シリーズとなっており、実際利用する際はPentium D 8xxとの違いを強く意識する必要はない。とくに、Pentium D 9xxシリーズはこれまでに発売された多くのマザーボードが、BIOSアップデートのみで対応できるので、流用は容易だろう。

 ただし、Pentium XE 955は、チップセット自体が1,066MHzシステムバスクロックをサポートするものであっても、VRMへの要求が高いため利用できないマザーボードも多い。対応可能なマザーボードはIntel 975XやNVIDIA nForce4 SLI X16を搭載しているハイエンドユーザー向け製品が中心となっており、流用できるのはごく限られた環境となる。

 このほか、8xxシリーズはPentium XE/Dともに2次キャッシュが各コア1MBの計2MBだったが、9xxシリーズではすべて各コア2MBの計4MBとなる。また、8xxシリーズではPentium XE/Dで差別化されていたポイントがHyper-Threadingの有無のみでシステムバスクロックはすべて800MHzだったのに対し、9xxシリーズはPentium XEのみが1,066MHzへと引き上げられた。もちろんHyper-Threadingが利用できるのもXEのみで、Pentium XE 955とPentium D 9xxシリーズのクラス分けが、さらに明確になった形だ。

 ちなみに価格面では、プロセッサ・ナンバの2桁目が同じ、つまり同一クロックであれば8xxシリーズと9xxシリーズの価格差は4,000~5,000円程度となっている。
Pentium XE/Dラインナップ
製品名 Pentium XE Pentium D
プロセッサ・ナンバ 955 950 940 930 920
動作クロック 3.46GHz 3.4GHz 3.2GHz 3GHz 2.8GHz
システムバスクロック 1,066MHz 800MHz
2次キャッシュ 2MB×2
TDP 130W 95W
実売価格(前後) 129,000円 82,000円 55,000円 41,000円 32,000円
製品名 Pentium XE Pentium D
プロセッサ・ナンバ 840 840 830 820 805
動作クロック 3.2GHz 3.2GHz 3GHz 2.8GHz 2.66GHz
システムバスクロック 800MHz 533MHz
2次キャッシュ 1MB×2
TDP 130W 95W
実売価格(前後) 120,000円 50,000円 37,000円 28,000円 18,000円
imagePentium D 805(左)と950(右)。8xxと9xxはこのキャパシタの配置以外に外見上の違いはほとんどない
システムバスクロック533MHzのデュアルコアCPU
「Pentium D 805」
 さて、IntelはPreslerコアとは別に、「Pentium D 805」と名付けられた新たなデュアルコアCPUをラインナップに追加した。プロセッサ・ナンバからも分かるとおりSmithfieldコアのCPUで、Pentium Dシリーズで初めて533MHzのシステムバスクロックとなる製品だ。これまでのPentium D最廉価モデルは、動作クロック2.8GHzの820/920であったが、本製品は2.66GHzとさらに低く、もちろん想定される価格も1万8,000円前後と低く設定される。2次キャッシュはほかの8xxシリーズ同様に各コア1MBの計2MBを搭載している。価格面で導入しやすいというメリットのほか、3GHzオーバーで動作するモデルもあるSmithfieldコアを採用していることから、オーバークロックへの期待もかかる。この点は本企画後半で検証しているので参照していただきたい。
image
Pentium D 8xxでは二つのコアが一つのダイに作り込まれている。2次キャッシュは1MBずつだ
 
image
Pentium D 9xxではダイは分離しており、2次キャッシュが各2MBに増量された
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