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Vista時代の最新ビデオカード総まくり
TEXT:橋本新義
機能の多様化で激変するVista時代の
最新ビデオカード
imageビデオカードへの要求に大きなインパクトを与えると言われたWindows Vistaが登場して、約半年が経過した。その影響はビデオカード側の進化を促し、最新の“Vista第2世代”製品は、DirectX 10への対応やHD(高解像度)動画の再生支援機能など、Vista環境で要求される性能を大幅に強化したものに進化しつつある。
まず知っておきたいビデオカードの基本
 ビデオカードとは、PCにおいて画面表示を担当する拡張カードだ。画面表示はPCに必須となる機能の一つだが、最近のPCでは、マザーボードに搭載されたチップセットにグラフィックス機能が内蔵されているものも多い。しかし、Vistaの新UI、Windows Aeroや3Dゲームの快適な動作、HD動画の再生支援など、ビデオカードを搭載することには大きなメリットがある。

 PCパーツの多くがそうであるように、ビデオカードは、それ自体がいくつかの部品から構成されており、それぞれが性能や機能に影響する。主な部品の一覧を下図で、仕様に関する用語を一番下の「スペック解説」で紹介しているので、参考にしてほしい。

 さて、部品の中で、製品選びにおいてもっとも重要なのが、心臓部となる「GPU」と呼ばれるチップだ。「グラフィックスチップ」とも呼ばれるこのチップは、PC全体におけるCPUに似ており、グラフィックス処理に必要な各種の計算処理を行なう。GPUがCPUに似ている点は、働きだけではない。PC全体の主な性能差要因がCPUの処理速度であるように、ビデオカードの性能を決定付けるのは、GPUの処理速度なのである。

 最近のGPUでは、「シェーダーユニット」と呼ばれる特殊な計算機が回路の中心となっている。これは、最近の3Dグラフィックスで多用される各種の光学的現象を模した特殊効果を計算するために設計された計算機である。GPUの計算速度(=描画性能)を大きく左右するのが、このシェーダーユニットの数と、コアクロック(GPUの動作クロック)だ。

 そして、GPUとならんで重要なのは「ビデオメモリ」だ。VRAMとも略されるこの部品は、画面のデータや、3Dグラフィックスの計算に必要なデータを保存する役割を持つ。GPUがグラフィックス処理においてCPUと似た働きをするように、ビデオメモリはメインメモリと似た働きをする。それゆえ、「一見して性能には影響しないが、実は影で重要度が高い」という点も似ている。

 ビデオカードの中心となるのはこの二つの部品だが、そのほかにも性能や機能に影響を与える部品は多い。部品一覧や用語解説を参考に、メーカーのWebサイトなどを参照してみてほしい。ビデオカードの性能や機能の差が、だんだんと分かってくるはずだ。
image
(1)インターフェース
ディスプレイに画面の信号を送る出力端子。現在中心となっているのは、デジタル/アナログ兼用の「DVI-I」端子と、アナログ専用のDsub 15ピン(VGA端子)、そしてテレビ出力用のS-VIDEO OUTの3種類だ
(2)拡張スロット端子
ビデオカードとマザーボードとを接続する端子だ。互換性のないいくつかの規格(形状)が存在するため、購入時の大きな注意点となる。現在の主流は「PCI Express x16」と呼ばれるもの。古めの製品では「AGP 8X」というものが多い
(3)GPU
本文で紹介したように、ビデオカードの中心となるパーツだ。3Dグラフィックス描画速度の大半や、動画再生支援機能の効果など、ビデオカードの性能の多くを決める
(4)ビデオカードクーラー
GPUを中心とするビデオカードを冷却するためのパーツ。動作の安定性や静音性に密接に関連する、影の重要パーツの一つであり、用途によってはGPUより重視されることもある
(5)ビデオメモリ
GPUの周辺に配置される半導体がビデオメモリだ。速度に応じて種類が分かれており、現在ではメインメモリでも使われる「DDR2」と、ビデオメモリ向けにより高速化された「GDDR3」、最高速クラスの「GDDR4」の3種が主流だ
代表的なGPUメーカー
imageNVIDIA
GeForce(ジーフォース)シリーズを製造するメーカー。3Dゲームにおけるパフォーマンスに定評がある
・同価格帯では3Dゲームの描画が高速
・ゲームメーカーのサポートに積極的で、安定動作するゲームタイトルが多い
・以前は消費電力の大きさなどの弱点があったが、急速に改善されている
imageATI(AMD)
Radeon(ラデオン)シリーズを製造するメーカーだ。テレビ出力などの動画再生まわりが充実している
・動画再生の画質に長ける
・デュアルリンク(高解像度対応)DVI端子やHDMI端子など、最新出力インターフェースの搭載に積極的
・低価格製品の消費電力が非常に小さい
Windows Vistaで使うなら
ビデオメモリ容量にも気を配ろう
Windows VistaはXPまでと比べて、ビデオカードに高い性能を要求する設計となっている。そのため購入時にはいくつかの注意点が生ずるが、見落としがちなのがビデオメモリ容量だ。とくに最近普及が進む1,920×1,200ドット対応の液晶ディスプレイを使う場合には、256MB以上が欲しいところ。とくにWindows Aero表示時にビデオメモリが不足すると、Windows Vistaベーシック表示に強制的に切り換えられる(一般的な使い方ではまれだが)。購入時には、くれぐれも注意したい。
Windows Vista(Windows Aero表示時)の画面解像度と必要ビデオメモリ
1,280×1,024ドットまで 64MB以上
1,280×1,024~1,920×1,200ドット 128MB以上
1,920×1,200ドット以上 256MB以上
マイクロソフト推奨値
スペック解説
コアクロック
GPU本体の動作クロック。基本的には高いほうが性能(=描画速度)が高い。ただし、GPU性能はシェーダーユニット数にも影響されるため、同一メーカー製品でも上位機種のほうがクロックが低い場合もある
メモリクロック
ビデオメモリの動作クロック。メインメモリのそれに比べて、ビデオカードでは性能に与える影響は大きく、ミドルレンジではコアクロックより重要になる場合もある
シェーダーユニット
主に3Dグラフィックスに関する各種の計算処理をする専用ユニット。前世代までのGPUでは目的別に分かれていたが、最新世代のGPUは汎用ユニット(統合型シェーダー)として設計されている
ビデオメモリ容量
文字どおり、ビデオメモリの容量を指す。Windows VistaのAero表示時は消費メモリ容量が大きいため、最新製品では低価格モデルでも256MBが標準的だ。ただ、3Dゲームやベンチマークにおける直接的な影響は比較的小さい
メモリバス幅
ビデオメモリとGPUの間を接続する信号線の本数を示す。数が大きいほど1クロックで転送できるデータが増し、性能が高くなる。同じGPUを搭載した製品でもこれが異なるだけで大きく性能が変わる場合があるので注意
インターフェース
各種表示機器への出力端子を指す。デジタル接続のDVI-Iとアナログ接続のDsub 15ピン、S-VIDEO OUTなどが一般的だが、最近ではコンポーネント出力やHDMIなどのAV(液晶テレビやプロジェクタ)向けインターフェースを搭載するものも多い
対応スロット
最近の主流であるPCI Express x16に加え、旧世代のAGP 8X、汎用スロットのPCI、PCI Express x16の下位版であるPCI Express x1など、さまざまな拡張スロットに対応したビデオカードがあるので、自分のマザーボードをチェックして対応したものを選ぶようにしよう
 
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