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Vista時代の最新ビデオカード総まくり
TEXT:橋本新義、長畑利博(騒音検証部)
ベンチマーク結果を検証する
ローエンドクラスとATI勢のお買い得度が上昇し、激戦再び?
3DMark06 Build 110
 まずは、3Dグラフィックスの描画速度を、代表的ベンチマークである「3DMark06」を例に見ていこう。

 まず全体を見て目立つのは、いわゆるハイエンドクラスの製品(GeForce 8800 シリーズ/Radeon HD 2900シリーズ)とそれ以下の製品で、大きなギャップが生じている点だ。実はこれは製品価格を見比べると分かるのだが、このクラスの製品は、性能と価格で、それ以下の製品とは別格の扱いとなっており、3Dグラフィックス性能においては「価格なりの価値がある」製品となっていることを示している。

 なお、ちょっと前まではローエンドクラスの製品とミドルレンジクラスの製品の間にも大きなギャップがあったが、実はこのギャップは製品選びにおいてはちょっとした問題があった。

 カードの実売価格と照らし合わせると、ローエンドクラスで高価な製品(10,000〜12,000円前後)に対して数千円上積みすると(少なくとも3DMark06では)2、3倍の性能を発揮するミドルレンジ製品が買える――ということになる。逆に見れば、1万円前後のカードはお買い得度が非常に低く、3D性能においてローエンド製品にはあまり魅力がなかったのだ。しかし現在では、1万円未満の製品にも魅力的な性能と機能を持ったGeForce 8400 GSやATIのRadeon HD 2400 PROを搭載した製品が登場し、製品選びに幅が広がっている。

 なお、それよりさらに下の最低価格帯の製品では、少なくとも3DMark06に関してはグラフィックス機能統合チップセットと同等程度の実力しか発揮できないという傾向が続いている。比較対象のG965は、グラフィックス機能統合チップセットとしては高速であることを差し引いて考える必要はあるが、このクラスの製品を購入するのは、お買い得度という点からはやはりお勧めしにくい。

 また、ハイエンドクラスからミドルレンジでのNVIDIA製GPU搭載製品の強さも目立つ。これはここ2年ほど共通した傾向だが、実は実売価格帯を照らし合わせると、ATI勢が1、2ランク安価なため、お買い得度は拮抗する。「3D性能ではNVIDIA有利」という基本構図こそひっくり返せないようだが、コストパフォーマンスではATI製品も十分に勝負になる。これは両者の性能競争が再び激しくなりつつあることを示しており、ユーザーとしては歓迎すべき状態だと言える。
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S.T.A.L.K.E.R.
 次に、3DMark06よりさらに性能が要求される最新ゲームとして「S.T.A.L.K.E.R.」での性能を見ていきたい。計測は、同タイトルに搭載される描画速度の測定機能を用いている。今回は高画質(=負荷が高い)での検証となっているため、fpsは実際のゲームプレイ時よりかなり低く出る点に留意いただきたい。また今回の測定では、ATI製GPU搭載のAGP版カードにおいて、同タイトルの実行が不可能だったため、残念ながら測定不能となっている。

 全体的な性能の傾向としては、3DMark06と似たものとなっているが、よく見るとミドルレンジからハイエンドにかけての突出具合が3DMark06よりさらに極端であることが分かるだろう。実はこのタイトルは、推奨環境自体がGeForce 7900/Radeon X1850以上とされている非常に重量級のゲームだ。3Dゲームをあまり知らない方には、高価なビデオカードを購入するユーザーが数多くいるのは不思議だろうが、実際のゲームでの快適さを考えるとその理由の一端がこのデータから伺えるだろう。
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システム全体の消費電力
 さらにカードの消費電力性能の参考として、PC全体での消費電力を計測してみた。測定環境のCPUがクアッドコアであるため、ビデオカード以外の消費電力が大きい点に留意されたい。

 全体的には、ほぼ性能と比例して消費電力も増加していると言ってよい。注目は、GPU世代での比較だ。NVIDIAのGeForce 6600 GT(2世代前の製品)と8600 GTSではほぼ同じで、ATIは1世代前のRadeon X1650より、現行のHD 2600 XTのほうが消費電力が小さい。ハイエンドクラスは別格として、それ以外では全体的に電力効率が改善されていることが分かるデータだ。

 また、G965内蔵グラフィックス機能とローエンドカードを比較すると、カード装着時のほうが高負荷時の消費電力が小さくなるというのは興味深い。
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