快適化チューン2
大事なデータをクラウドに保存
細かな同期が行なえるSugarSync
大事なファイルをクラウドストレージにバックアップしておけば、自宅のマシンに万が一の事態が発生しても、サーバー側にファイルが残るので安心だ。外出先のマシンからでも利用できるというメリットもある。
最近ではクラウドストレージはさまざまなものがある。Microsoftも「SkyDrive」というサービスを提供しており、25GBの大容量が無料で使える。しかしSkyDriveはファイルを手動でアップロードしなくてはならず、日常的なバックアップとしては使いづらい。
「Dropbox」、「SugarSync」は、ローカルディスク内のファイルを自動でクラウド側に同期してくれるので、アップロードの手間がない。Dropboxはシンプルでクラウドを意識せずに利用でき手軽な半面、同期するフォルダを細かく指定できない。SugarSyncは設定はいくぶんめんどうだが、複数フォルダを同期できるほか、無料で5GBの容量を利用できるといったメリットがある。ファイルのアップロードもDropboxより高速だ。
Dropboxは、容量を除けば無料版と有料版で大きな違いはない。SugarSyncの無料版は、世代管理機能が5世代前までなど、いくつかの制限がある
ファイルのアップロードはSkyDriveがもっとも高速。Dropboxは、標準では帯域幅が10KB/sに制限されており、帯域制限なし(Don't limit upload rate)に設定しても、転送速度は10KB/s 〜50KB/s程度しか出ない。容量の大きなフォルダのバックアップにはあまり向いていない
【検証環境】 CPU:Intel Core 2 Duo E8400(3GHz)、マザーボード:GIGABYTE GA-P35-DS3R(rev. 2.0)(Intel P35+ ICH9R)、メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2、ビデオカード:玄人志向 GF210-LE512HD(NVIDIA GeForce GT 210)、HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD5000AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)、OS:Windows 7 Ultimate SP1 64bit版、インターネット接続回線:NTT Bフレッツ光
SugarSyncで複数のPCのデータを同期する
フォルダを選択する
バックアップを行なうフォルダを選択する。このようなウィンドウが開くので、フォルダを指定してチェックを入れて、「OK」ボタンをクリックすればよい。これで指定したフォルダの中身が、自動でクラウドにバックアップされる
ほかのPCとフォルダを同期させる
クラウドにバックアップしたフォルダを、ほかのPCと同期させたい場合は、相手先のPCにもSugarSyncをインストールして、同一のIDでログインしておく。そして「同期フォルダの管理」で、同期させたいフォルダを選択して「同期」ボタンを押す
SkyDriveの大容量をエクスプローラから利用する
SkyDriveは、SugarSyncやDropboxのような同期機能こそ持たないものの、無料で25GBの大容量が使えるのでなにかと便利だ。また、Hotmailなどを使うためにWindows Live IDを作成済みの人は、共通のIDで利用できるという利点もある。
いちいちWebブラウザからSkyDriveにアクセスするのはめんどうだが、フリーソフトの「SDExplorer」(http://www.cloudstorageexplorer.com/)を使うと、SkyDriveのディスクスペースをリムーバブルドライブなどと同様に、Windowsの「コンピューター」に表示させることができる。エクスプローラからのドラッグ&ドロップでファイルをアップロードできるのでお手軽だ。