高速化チューン5
よく使うCD/DVDをISO化してすばやく利用
CDやDVDメディアをISO形式で保存する
頻繁に使う光学メディアは、ISO形式に変換して保存しておくのが便利だ。仮想ドライブソフトを使えば高速にアクセスできるだけでなく、光学ドライブのないノートPCでも利用できる。データとして管理できるので、光学メディアを求めて部屋中を探し回るといった苦労からも解放されるわけだ。
Windows 7は標準でISO形式のイメージに対応しているが、それは光学ドライブを使った書き込み機能のみ。中のファイルを読み出すだけであれば、ISO形式のデータをそのままマウントできる「Virtual CloneDrive」や「Alcohol 52% Free Edition」といった仮想ドライブソフトを利用すれば、わざわざ書き込まずに利用できる。
Free DVD ISO MakerでディスクをISO化
光学メディアからISOイメージを作ろうとしても、Windows 7には作成機能がない。イメージ作成に対応したソフトを持っていないなら「Free DVD ISO Maker」(http://www.minidvdsoft.com/)を利用しよう。使い方も簡単で、とくに迷うことなくディスクをISO形式に変換することができる。
高速化チューン6
デフラグでHDDを高速化
断片化の解消でHDDの性能を取り戻す
長期間HDDを使用していると、連続した領域が少なくなることが原因で、保存したファイルが小さな断片となってディスク上のあちらこちらに散らばってしまう。これが「フラグメント」(断片化)と呼ばれる状態だ。
断片化が発生すると、一つのファイルを読み出すためにディスク上の領域をヘッドが移動する距離が長くなってしまう。このため、HDDが持つ本来のパフォーマンスが出せなくなる。これを防ぐための作業がデフラグだ。
Windowsには標準のデフラグ機能が用意されているが、細かなオプションを設定できない。細かく動作を制御したい、あるいは詳細な断片化の情報を知りたいといった場合は、「Defraggler」や「MyDefrag」といったツールを使うとよいだろう。とくに「Defraggler」は、スケジュール実行はもちろん、ファイルやフォルダ単位でのデフラグにも対応しているなど、上級者向けの機能も一通り揃えており便利に活用できる。
SSDでは空き領域をデフラグ
SSDはHDDと違い、断片化の影響を受けにくく、HDDと同様にデフラグを行っても効果が薄い。しかし、だからといってSSDにデフラグが不要というわけではない。SSDは書き込み可能な領域が断片化してしまうとパフォーマンスが低下するという欠点がある。
そこで最近のデフラグソフトに搭載されるようになったのが、空き領域の断片化を解消するという機能である。使い始めたときよりも、書き込み速度が遅くなったと感じたら、ぜひこうした機能を持つデフラグツールを使って、空き領域の断片化解消を試してみてほしい。
【検証環境】 光学ドライブ:ソニーオプティアーク BC5500A、そのほかはこちらのページと同じ