その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:清水理史 | ||||||||||||||
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PCを使っていて「軽くて快適!」と感じる瞬間はどんなときだろうか? 数値によってパフォーマンスが計れるベンチマークテストを除くと、普段感じるのはアプリケーションの起動時だろう。使いたいアプリケーションのアイコンをダブルクリックしても、なかなか起動してこないとイライラするが、サクッと起動してくると実に快適に感じられる。 こうした体感的なパフォーマンスを大幅に改善することができるのが、Windows Vistaから新たに搭載された「スーパーフェッチ」と呼ばれるメモリ管理機能だ。バックグラウンドの処理よりも、よく使うアプリケーションのデータを優先的にメモリに読み込むことで、アプリケーションを素早く起動することができる。これにより、よく使うアプリケーションほど快適になるわけだ。 こうした、いわゆるメモリへのキャッシングはWindows XPでも行なわれており、直近で使用したアプリケーションのデータがキャッシュされる仕組になっている。ただ、次々とアプリケーションを使い分けているとキャッシュ容量がなくなり、キャッシュが新しいデータに置き換わってしまう。スーパーフェッチは使用頻度によってキャッシュを保持する仕組になっているのだ。 同様の技術は、USBメモリを使ってパフォーマンスを向上させる「Windows ReadyBoost」にも応用されている。 |
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スーパーフェッチでは、ユーザーがよく使うアプリケーションのデータほどメモリに優先的に読み込まれる。これにより、アプリケーションの起動や動作が従来より快適になる | ||||||||||||||
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Windows ReadyBoostではUSBメモリやSDメモリーカードをスーパーフェッチのキャッシュ領域として利用。アプリの起動や切り換えが高速化する | ||||||||||||||
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Internet Explorerなど、毎日使うアプリケーションほどメモリ処理が優先され、快適に利用できる | ||||||||||||||
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Office 2007など高機能なアプリケーションも、スーパーフェッチのおかげで素早く起動させることが可能 | ||||||||||||||
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Windows Vistaのパフォーマンス向上に寄与しているもう一つの新技術が「ロープライオリティI/O」だ。 これは文字どおり、ディスクの読み書きに関するI/O(入出力)プロセスを状況に応じて制御する技術だ。具体的には、バックグラウンドサービスのI/O要求に対して、低い優先順位を設定することができる。 たとえば、Windows Vistaではレスポンスのよい検索機能が一つの特徴となっているが、これを実現するためには、インデックスサービスによってあらかじめシステム上の検索対象データの索引を作っておく必要がある。 たとえば、このプロセスが実行されている最中にアプリケーションを起動しようとしたらどうだろうか? これまでのWindows XPであれば、バックグラウンドサービスの負荷によって、目的のアプリケーションがなかなか起動しなかったり、起動してもまともに操作できなかったりした。ところが、Windows Vistaではアプリケーションを素早く起動することができ、普段とほぼ変わらないレスポンスで操作できる。 これは、ロープライオリティI/Oによって、ユーザーからの要求があった時点でバックグラウンドサービスのI/O優先度を下げ(場合によっては動作を停止)、ユーザーのアプリケーションを優先的に処理するためだ。 同様にウイルスチェック、スパイウェアのスキャン、デフラグツールの実行など各種バックグラウンドサービスの動作時にも、ロープライオリティI/Oが適宜効果を発揮するため、ユーザーはこれらのマシン負荷をあまり意識することなくPCを利用できる。Windows XPではバックグラウンドの処理が終わるまでユーザーが待たなければならなかったが、Windows Vistaではもはや重い処理に待たされることはない。 |
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プログラミング時にバックグラウンドサービスのI/O優先度を低く設定することで、ユーザーからの要求を優先して処理することが可能。場合によっては、アプリケーションの起動時などにバックグラウンド処理を一時的に中断する。たとえば、XPではデフラグ中は処理が重くなってほかの操作がまともに行なえなくなってしまうが、Vistaは一時的にデフラグを止めることで対処してくれる | ||||||||||||||
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検索に欠かせないインデックスの作成。この作成中でもアプリケーションを高速に起動させることができる | ||||||||||||||
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ウイルス/スパイウェアスキャンもI/O負荷が高いサービスの一つだが、ロープライオリティI/Oによって操作性を損なわずにすむ | ||||||||||||||
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デフラグ中はPCを放置するのが普通だが、場合によってはアプリケーションを起動して快適に利用することもできる | ||||||||||||||
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