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TEXT:長畑利博 | ||||||||||||||
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今回はカタログで紹介したCPUクーラー12製品をすべて実際に動作させ、冷却性能と動作時の騒音レベルの2種類についてテストと評価を行なった。今回はPWMコントロールによる静音効果を見るため、この設定を有効に、逆にCPUのEISTはOFFに設定してある。なお、騒音の測定はCPUファンから10cm離れた位置で計測している。騒音の差を計測しやすいよう、システムをむき出しにしたバラック組みの環境で行なっている。 なお、条件を揃えるためシリコングリスは各クーラーの付属品ではなくサンハヤト製のSHC-20を使用している。 |
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今回、静音性のテストと冷却性能のテストは同時に行なっている。検証方法は、Windows起動後のほぼ無負荷の状態のアイドル時のデータと、ベンチマークソフト「PCMark05」を実行し、ベンチマークのスタートから終わりまでの各データの推移をチェックする方法だ。PCMark05自体はアプリケーションベンチであるため、負荷の大きさに波がある。このため、PWMコントロールによる温度や騒音の差が出やすいことからこうした手法で行なった。 騒音の計測では、電源のファンノイズによる影響を避けるため、延長ケーブルを利用して、離れた場所に設置してノイズの影響を減らしている。またビデオカードもファンレスタイプを使用した。また、騒音(温度も同様)の計測はベンチ中のもっとも高い数値を結果としている。 テスト結果を見てみよう。アイドル時の騒音レベルだが、ファンの回転数が固定のMini Typhoon、G-Power Cooler BLの数値が高い。両製品ともファンの風切り音が目立つのが特徴。音質はG-Power Cooler BLのほうが「ブーン」という軸受けの音と思われるノイズがやや含まれているため耳に残りやすく感じた。 高負荷時の静音性に優れているのが、刀775、峰COOLER、CNPS9500AT、Silent Square、Silent Whisper 775だ。テスト結果を見ると計測数値では刀775がもっとも優れている。しかし、耳で聞いた印象では峰COOLERのほうが静かに感じた。これはファンの音質がサーという自然な音質であるため、ノイズの印象が少ないからだと思われる。Silent Squareも峰COOLERに近い音質であった。 一方、高負荷時の騒音が目立つのがX-Cooler Okapi。回転数の幅が1,050~3,500rpmと広いこともあり、アイドル時との騒音の差が大きく、数字以上に騒音が目立つ印象だ。CPUの温度が上がるとPWMの制御により、一気に回転数が上がるせいだろう。HYPER 48も同様に最大回転数が高いため、高負荷時の音が目立った。扱いがやや特殊なのが、ファンの回転数を付属のボリュームコントローラで調整するQuattro dimodaだ。グラフに表記した数値はアイドル時がボリューム最小、高負荷時がボリューム最大で計測している。SpeedFanからモニタした2,934rpmという最大回転速度では、やはり風切り音が目立つ。そのほかの製品は、数値的に見ても音質的に見ても可もなく不可もなくといったところだ。 |
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冷却効果を比較するために、ここでは別ページで紹介しているSpeedFanで温度の変化グラフを取った。グラフはアイドル状態のスタート時から始まり、PCMark05実行中、ベンチマークが終わってアイドル時に戻るまでを記録している。 それでは各製品のテスト結果を見てみよう。高負荷時の冷却性能がもっとも高いのがDominatorだ。14cm角の大型ファンを搭載し、その下に細かなピッチのフィンを搭載して表面積を確保した効果が出ていると思われる。次点は峰COOLER。高さ150mmのタワーにびっしりとフィンを配置したことで冷却のための表面積を稼いだ効果が大きい。 さらにその次はG-Power Cooler BLとMini Typhoonだ。G-Power Cooler BLはヒートシンク部分の設計のよさ、Mini TyphoonはファンがPWMに対応した高速ファンであることが要因だろう。同様にCNPS9500AT、Silent Squareも十分な冷却性能を持っている。いずれの製品もグラフを見ても負荷が落ちたときに温度が素早くもとに戻っており、冷却効果が高いことが分かる。 一方で温度が下がりにくいのがHYPER 48とSilent Whisper 775だ。HYPER 48は発売当時は冷却性能の高いクーラーとして知られていたが、現在の最新型クーラーと比べると体積が小さいことから、冷却効率は今一歩といったところだ。 |
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