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TEXT:多和田新也 | ||||||||||||||
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CPUクーラーに関連したチューンナップは、基本的に冷却能力を可能な限り維持しつつ、静音化を図るというのが現在のスタンスと言える。だが、CPUクーラーだけでできることには限界があるのも事実。そこで、CPU冷却の補助パーツとも言える小物パーツの利用をお勧めする。 効果が大きいと思われるのはケース外の冷えた空気をCPUクーラーにダイレクトに触れさせることができるダクト類だ。ヒートシンクは周辺との温度差が開くほど効率よく放熱できる。ファンの吸気側をダクトでケース外と結び、より冷えた空気を送り込めば冷却性能が上がるのである。ほかにはファンの風量や静圧/動圧を上げることである。通常、ヒートシンクに設けられたネジ穴の制限により、取り付けられるファンのサイズは決まっているが、ファン口径変換アダプタを利用すれば、より大きなファンを取り付けることが可能になる。また、スロットに取り付けるファンステイをうまく利用することで、ファンを二つ重ね合わせ、ヒートシンクにより強い空気の流れを送り込む方法もある。ステイにCPUクーラーより大きなファンを取り付ければ、周辺に空気の流れを生み、気圧差がまわりへの空気の流れを加速させる効果を期待できるメリットもある。ただし、回転数の低いほうのファンの故障に注意。 さらに静音化を考えるならば、ファンコントローラを利用して回転数を抑制する方法がある。この場合、普段はファンの回転数を落としつつも、いざというときにはファンの最大回転数を得られる柔軟性が魅力だ。また、ファン自身の振動が生む騒音を抑制するために、ヒートシンクとの間に防振シートを挟み込んだりすることも地味ながら有効な手段である。 |
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EVERCOOL | ||||||||||||||
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実売価格:1,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:support@ainex.jp(アイネックス) URL:http://www.ainex.jp/ |
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8cm角ファン同士を接続できるシンプルなダクト。最長40cmなので、CPUクーラーとリアケースファンを接続するのに利用すると効果的 | ||||||||||||||
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Enermax | ||||||||||||||
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実売価格:2,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5812-6120(リンクスインターナショナル) URL:http://www.coolergiant.co.jp/ |
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低価格ケースにはファンの取り付けマウントはあっても、ファン自体は付属しないことも多い。もし取り付ける余地があるのならファンの増設はオススメだ | ||||||||||||||
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アイネックス | ||||||||||||||
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実売価格:800円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:support@ainex.jp(アイネックス) URL:http://www.ainex.jp/ |
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もしファンを増設する余地がなくても、本製品のようなステイを使えばさらにファンを取り付けることが可能だ。位置の調整も可能で工夫の幅が広い | ||||||||||||||
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アイネックス | ||||||||||||||
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実売価格:1,300円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:support@ainex.jp(アイネックス) URL:http://www.ainex.jp/ |
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本製品は8/9cm角ファン対応機器に12cm角ファンを取り付けるためのアダプタ。今使っているCPUクーラーの静音性や冷却性能を強化する場合に使う | ||||||||||||||
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サイズ | ||||||||||||||
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実売価格:1,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:support@scythe.co.jp URL:http://www.scythe.co.jp/ |
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過去の資産を新マシンでも活かしたい場合はこういった製品を使うことで、Socket478のクーラーをLGA775に取り付けることも可能となる | ||||||||||||||
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ZALMAN | ||||||||||||||
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実売価格:500円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク) URL:http://www.zalman.co.kr/ |
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冷却性能の強化にはならないが、手軽に静音化するにはこういった抵抗ケーブルを使うとよい。速度調整はできないが、価格も安く取り付けも簡単だ | ||||||||||||||
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システムテクノロジー | ||||||||||||||
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実売価格:7,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:info@system-j.com URL:http://www.system-j.com/ |
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5インチベイに装着する4チャンネルファンコン。多くのファンコンが抵抗を利用した電圧制御であるのに対し、本製品はPWMを利用し、安定した制御が可能 | ||||||||||||||
ZALMAN | ||||||||||||||
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実売価格:5,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク) URL:http://www.zalman.co.kr/ |
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6チャンネルのファンコントロールに対応した製品。6チャンネル中、4チャンネルはダイヤルコントロールで、残り2チャンネルは5/12Vの2段変速となる | ||||||||||||||
Sunbeam | ||||||||||||||
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実売価格:5,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-3836-5077(セリング) URL:http://www.sunbeamtech.com/ |
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8チャンネルのコントロールが可能なソフトウェア制御のファンコントローラ。PCIスロットに装着し、OS上からファンをコントロールする仕組だ | ||||||||||||||
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CPU温度が高いときはファンの回転数を上げ、CPU温度が低いときはファンの回転数を下げることで、騒音を抑制することができるファンコントロールという手段は、冷却性能と静音化を両立する手段として有効なものだ。ただ、高価なファンコントローラに投資することを躊躇したり、そもそも小型ケースなどを利用していて取り付けるスペースがなかったり、という場合もあるだろう。そうした場合に有効利用したいのが、ソフトウェアのみでファンを制御できるツールだ。 こうしたツールの中でも、フリーで提供されている「SpeedFan」は代表的な存在だ。このソフトはマザーボード上のハードウェアモニタ用LSIとの通信を行ない、各部位の温度や電圧、ファン回転数、HDDのS.M.A.R.T.情報の取得などに加え、ファンの回転数制御を行なうこともできるのだ。ちなみにSpeedFanにおけるファンコントロールは、最大回転の何%に落とすかを指定することになるが、これは正確には何%の電圧で動作させるか、ということを表わしている。つまり、ファンへの供給電圧を調整することで、回転数を調整する方式になるが、市販のファンコンでも見られるとおり、ファンの特性によってはリニアに変化しなかったり、低い電圧を指定することでファンが止まってしまったりすることもある。数値を調整する際には、同一画面上に表示されているファンの回転数を見ながら、何%に指定したときに何rpmとなるかをチェックしながら作業を行なうことをお勧めしたい。 ちなみに、このSpeedFanの優れているところは、取得した各部位の温度と、このファンコントロール機能を連動させられる点にある。CPUの理想温度と危険温度、ファンの最低回転数と最大回転数(繰り返すが正確には供給電圧)を指定しておくことで、理想温度に近付くようファンの回転数を自動的に変更してくれるのである。 |
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SpeedFanのメイン画面。ハードウェアモニタ用LSIやHDDを認識し、各部位の温度やファンの回転数が表示される。中段の“100%”と記された欄を変更することで、ファンの回転数調整が可能 | ||||||||||||||
各部位の温度を時系列でチャート化する機能も装備。作業中に表示させておけば、気付かずに温度が上がってしまって熱暴走してしまう心配もなく、常時表示させるのがお勧めの画面 | ||||||||||||||
現在のPCにおいて、その信頼性が何より重要なHDDのステータス表示も可能。S.M.A.R.T.に対応したHDDを使っているなら、その情報を受け取り、ここに表示することができる | ||||||||||||||
自動回転数制御はメイン画面の[Configure]ボタンを押して表示される設定画面から行なう。まずは、[Speeds]タブをクリックし、制御したいファンの最大/最低回転数を指定し、[Automatically Variated]にチェック | ||||||||||||||
続いて[Temperatures]タブを開き、温度制御を行なう部位と、連動させるファンにチェックを付ける。その上で、[Desired]欄に理想温度、[Warning]欄に危険温度を指定する | ||||||||||||||
日本語化パッチも有志の手により作られているので、英語表記に使いにくさを感じる人は導入するとよいだろう | ||||||||||||||
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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