その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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デュアルコアCPUの登場とともに、Intelプラットフォームを取り巻く状況は一変した。 すでにSocket478の姿は消え、LGA775、いや、デュアルコア対応プラットフォームへと一気にシフト、完全に置き換わった印象だ。 |
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LGA775プラットフォームがデビューしたのは2004年の6月。しかし、CPUのソケット仕様が劇的に変化しただけでなく、メモリはDDR2 SDRAM、ビデオカードはPCI Express x16、電源ユニットはATX12V V2.0へと、システムの根幹をなすパーツのほとんどに影響を与える革新的なプラットフォームであったため、当時Intelプラットフォームの主力だったSocket478からの移行は決して順調に進んでいたとは言えなかった。 そんな状況が変わってきたのは、2004年の終わり頃からだ。ビデオカード側の積極的なサポートにより、グラフィックスインターフェースはPCI Express x16へ徐々に移行。AMDプラットフォームのPCI Expressサポートの本格化も手伝って、2005年の春前にはグラフィックスインターフェースの主力はPCI Express x16へ移っていた。また、ちょうどその頃、DDR2 SDRAMとDDR SDRAMとの市場価格がほとんど同じとなり、プラットフォーム移行への障害は徐々になくなっていた。 |
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決定打となったのが、Pentium XE、Pentium Dといったデュアルコアアーキテクチャを採用したデュアルコアCPUのブレイク。デュアルコアとは、一つのCPUの中に2組のコア(命令を処理し、計算を行なう部分)を内蔵するアーキテクチャのこと。いわば、CPUの内部でデュアルCPUを実現したものである。メリットもデュアルCPUと同等で、マルチスレッド対応アプリケーションでの劇的な高速化、複数のアプリケーションによる同時作業時に処理が遅くならないといったもの。真価を発揮したときのパフォーマンスは、今までのクロック向上によるパフォーマンスアップとは次元が違う。当初の予定を半年も早めて電撃的に登場しただけに、そのインパクトはより強烈で、しかも、Pentium Dの価格はシングルコアの最速クラスよりも安価に設定され、価格的にも非常に魅力的な存在だった。 そもそも、デュアルCPUは、昔からハイエンドの象徴として自作ユーザーの憧れだったし、実際にブームにもなった。近年では敷居の高さからごく一部のハイエンドユーザーのみが利用する遠い存在となっていたものの、その憧れのハイエンド環境と同等の環境が、これまでのシングルCPUと同じように扱え、しかもリーズナブルな価格で入手できるのだから、歓迎をもって市場に受け入れられるのは当然とも言えるだろう。 |
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LGA775プラットフォームのCPUは多数の種類があるが、トレンドは何と言ってもデュアルコアのPentium Dである。もしシングルコアから選ぶならEM64Tのサポートを条件にしたい。 チップセットは、Intelの945P、そのグラフィックスコア内蔵バージョンであるi945Gが主力。ハイエンド系ではその上位バージョンであるi955Xが定番だ。サードパーティでは、NVIDIA SLIが使えるnForce4 SLIおよびnForce4 SLI X16(いずれもIntel Edition)が比較的元気がよい。 ベンチマークテストの結果については、p.54、55のテスト結果の中から、チップセットごとに代表的なものを抜き出して掲載している。結果としては、nForce4 SLI、i955X、そしてi945Pという序列。VIAのP4M800はHDD性能はよいが、メモリサポートがDDR 400シングルチャンネルであり、その影響で振るわない結果となっている。 |
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CPUスペック | ||||||||||||||||||||||||||||||
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※ プロセッサ・ナンバが6××のモデルのみ | ||||||||||||||||||||||||||||||
チップセットスペック | ||||||||||||||||||||||||||||||
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【ベンチマークに使用したマザーボード】 <Intel 945P>AOpen i945PA-PLF <Intel 955X>GIGABYTE GA-8I955X Royal <NVIDIA nForce4 SLI Intel Edition>ABIT NI8 SLI <VIA P4M800>ECS P4M800-M7(3.1) |
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IntelのデュアルコアCPUを利用するためにはデュアルコアに対応したプラットフォームが必要で、そのために用意されたのが、i955X、i945P/Gといった、LGA775プラットフォームの2世代目となるチップセットだ。すでにPCI ExpressやDDR2 SDRAMへの抵抗感が薄れてきたこともあって、2世代目のLGA775プラットフォームは、あっという間にIntelプラットフォームの主力の座に付いている。 なお、デュアルコアの少し前には600番台のPentium 4が登場し、64bit拡張技術であるEM64Tをサポートしたというトピックがあり、マイクロソフトからWindows XP x64 Editionが発売されるという64bit拡張技術が身近に感じられるイベントもあった。デュアルコアのPentium DもEM64Tをサポートしており、このことも購買意欲を後押しする材料になったと思われる。DDR2 SDRAMの低価格化、PCI Express x16の普及など、とにかくさまざまなタイミングがデュアルコアを中心にうまくかみ合ったと言える。LGA775プラットフォームの2世代目となるだけあって、Intel 955X、945P/945Gチップセットも完成度が高く、LGA775プラットフォームは成熟期を迎えたと言ってよいだろう。 LGA775プラットフォームのチップセットは、Intel製チップセットの占有率が圧倒的に高いものの、比較的健闘を見せているのが、NVIDIA nForce4 SLIだ。ビデオカード2枚挿しでパフォーマンスを大幅アップさせるNVIDIA SLIをサポートするのが最大の特徴。また、最近ではATIからも同様に、Cross FireサポートのATI RADEON XPRESS 200 CrossFire Editionが登場してきた。デュアルGPUを武器にするこれらのチップセットが、どこまで食い込めるか、注目したい。 |
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