その他の特集(2011年) | |||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|
||||||||||||||
TEXT:鈴木雅暢 | |||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
NVIDIA SLIの登場、PCI Expressサポートの本格化、そしてデュアルコアのAthlon 64 X2のデビューという大きな動きがあったSocket939プラットフォーム。 その勢力図は昨年とはまったく異なる様相を見せている。 |
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
Socket754を引き継いで、AMDプラットフォームの主力となったSocket939。VIAとNVIDIAの2強状態だった2004年から、NVIDIAチップセット一色とも言える状況へと一変している。 最初のターニングポイントは、2004年末から2005年初頭にかけてのNVIDIA SLIのブレイク。NVIDIA SLIは、今やおなじみのデュアルGPU技術。PCI Express x16ビデオカードを一つのシステムに2枚挿し、それぞれのGPUで並行して処理を行なうことで、ビデオパフォーマンスを最大2倍にするもの。そのインパクトは絶大で、強烈な需要を喚起した。 そのNVIDIA SLIをサポートするチップセットが、nForce4シリーズの最上位モデルnForce4 SLIだ。NVIDIA SLIのほかにも、PCI Expressのサポート、Serial ATAのNCQや3Gbps転送、RAID 5をサポートするなど、当時としては際だった先進性を持っていた。すでにビデオカード側は積極的にPCI Express x16への移行を進めていたこともあって、nForce4シリーズのチップセットを搭載したマザーボードは、積極的に受け入れられた。一方、VIAもPCI ExpressをサポートするK8T890をリリースし、それを搭載したマザーボードも同時期に流通するが、新South BridgeのVT8251の開発が遅れたこともあり、仕様の目新しさ、先進性という点でnForce4に見劣りする感は否めず、苦戦を強いられた。 |
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
NVIDIAとVIAの立場をより決定的にしたのが、デュアルコアアーキテクチャを採用したAthlon 64 X2の登場だ。デュアルコアは半導体業界全体のトレンドで、そのパフォーマンスインパクトはNVIDIA SLI以上に強烈だった。IntelのデュアルコアCPUよりも省電力、性能面でもアドバンテージを見せたことから、流通当初は品薄状態が続く大ヒット。今でも高い人気を誇っている。 そのAthlon 64 X2に関して、AMDは、そのパフォーマンスや省電力性だけでなく「Socket939プラットフォームであれば、BIOSの更新程度の変更で対応でき、プラットフォームの置き換えにコストがかからない」という点もアピールしていた。ところが、nForce4系チップセットを搭載したマザーボードの対応はスムーズだったのだが、VIAのほうは対応が遅れるどころか、「K8T890チップセットはAthlon 64 X2に対応できない」という最悪の状況に陥ってしまった。VIAのK8T890チップセットも、新リビジョンではAthlon 64 X2が使えるのだが、一部のマザーボードが採用するにとどまり、すっかり影が薄くなってしまった。 NVIDIAはその後もグラフィックスコア内蔵のGeForce 6100/6150+nForce 410/430、38レーンのPCI Expressをサポートし、16×2レーンのSLIを可能にするnForce4 SLI X16などをリリース。ボードメーカー各社からそれらを搭載したマザーボードが続々と発売されるなど、さらに勢いを増している。デュアルコアの対応/非対応の明暗により、nForce4シリーズの支配的地位は決定的なものになったと言える。 |
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
Socket939対応のCPUは、Athlon 64とデュアルコアのAthlon 64 X2、そして、シングルコアでのパフォーマンスを追求したハイエンドゲーマー向けとしてAthlon 64 FXが用意されている。 チップセットはNVIDIAのnForce4 SLI、またはその下位モデルであるnForce4 Ultraが主力。また、ビデオコア内蔵のGeForce 6100/6150も、microATXマザーを中心に採用が増えている人気チップセットだ。NVIDIA以外では、CrossFireサポートのATI RADEON XPRESS 200 Cross Fire Edition、安定性を評価する固定ファンが多いSiSのSiS756チップセットなどが注目だ。 ベンチマークは、p.72、73ページに掲載した結果からチップセットごとに代表的な製品を抜き出して掲載している。結果を見ると、nForce4 SLIがまんべんなくよいスコアを出しており、総合でも一番よい結果が出ている。 |
|||||||||||||||||||||||||
CPUスペック | |||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
※1 FX-57のみSSE3対応 | |||||||||||||||||||||||||
チップセットスペック | |||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
【ベンチマークに使用したマザーボード】 <ATI RS482>MSI RS482M4-ILD <NVIDIA nForce4 SLI>、ECS KN1 SLI Lite Extreme <VIA K8T890>ASUSTeK A8V-E SE <NVIDIA GeForce 6150>FOXCONN 6150K8MA-8EKRS |
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
ATIは2005年序盤にPCI ExpressサポートのRADEON XPRESS 200Pチップセットと、そのグラフィックスコア内蔵版RADEON XPRESS 200チップセットをリリース。さらに、2005年後半にはNVIDIA SLI対抗のデュアルGPU技術「Cross Fire」と、それをサポートするチップセット「RADEON XPRESS 200 Cross Fire Edition」をリリースし、対応マザーボードも徐々に登場してきている段階だ。SiSもPCI ExpressサポートのSiS765チップセットを出しているのだが、現状で搭載製品は少ない。どちらも2005年の前半はAthlon 64 X2+nForce4の勢いの影に隠れてしまった印象があり、市場で明確な存在感を確立するまでにはいたらなかったが、今後どこまで存在感を示せるか、注目してみたい。デュアルコアのAthlon 64 X2の成功の恩恵を受けたSockset939プラットフォームは、今もっとも勢いがあり、また完成度も高いプラットフォームと言える。 | |||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
|
発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
アンケートにお答え頂くには「CLUB IMPRESS」への登録が必要です。
*プレゼントの対象は「DOS/V POWER REPORT最新号購入者」のみとなります。
ユーザー登録から アンケートページへ進んでください