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TEXT:藤本 健
PCサウンドを劇的に改善する方法
サウンドデバイスを購入しようにも、なじみの少ない用語が並ぶスペック表や、試聴できない状況に、ハードルの高さを感じる人も多いはず。そこで製品選びの基礎知識、製品情報の読み解き方、売れ筋製品の徹底検証と、PCサウンドをよくするための道筋を、整理してみたい。
■
使用機会の増加で気になるようになったPCの音質
Webサイトを見て回ったり、仕事をしたりしているとき、PCで音楽を鳴らしながら作業をしている人は多いだろう。また、楽曲の管理が非常に簡単なことから、PCをメインの音楽再生機器としている人も増えてきている。さらにPCは、ゲームを楽しんだり、テレビや映画を視聴したりと、パーソナルなエンタテイメントの中心的存在にもなってきている。
このようにPCで音を鳴らす機会が増えてきたことで、音質に不満を持つ人も増えてきているのではないだろうか? また、マザーボードに搭載されているサウンド機能は、Intelの「High Definition Audio」(HD Audio)という規格に沿ったサウンドチップが搭載されているが、これはスペック上は大変優れているものの実際にはあまりよい音が出ないため、「PCサウンドはこの程度なのだろう」とあきらめている人も多いのではないだろうか? しかし、サウンドデバイスを追加することで、音質は飛躍的に向上し、PCを高級なオーディオ機器に変身させることも可能なのだ。
音質はチップだけでは決まらない
マザーボードに搭載されたサウンド機能でも音を出すことはできるが、サウンドデバイスと比較すると、ノイズ対策など、高音質化への配慮はあまりなされていない
■
費用対効果抜群のサウンドデバイス
サウンドデバイスは、実売8,000円前後という入手しやすい価格帯から、優秀な製品が出回っている。実はサウンドデバイスは、CPUやビデオカードなどのほかのパーツと比較して、価格に対する機能向上を劇的に体感できる、費用対効果の高いパーツと言えるのだ。
そこで今回は売れ筋製品、編集部オススメ製品を、Windows 7環境での使い勝手や同一環境でのベンチマークなど、カタログだけでは分からない部分も含めて徹底的に検証してみた。さらに、個人の好みに左右されやすい「音」がテーマとなるので、それぞれ志向の異なる3名によるクロスレビューも行なっている。また、製品選びの視点を基本的な部分から解説しているので、これらの情報を参考にして、上質なサウンド環境をぜひ実現してもらいたい。
ただし、せっかく優秀なサウンドデバイスに出会えても、「音を出すためのデバイス」が液晶ディスプレイの内蔵スピーカーや、ジャンクパーツ屋で購入した980円のスピーカーでは意味がない。スピーカーやヘッドホン、アンプなどもあわせてアップグレードする必要があるので、注意してほしい。
多チャンネル対応マザーもあるが……
最近は5.1や7.1チャンネルの出力に対応したマザーボードも一般的になってきたが、実際の音は貧弱なことが多い。ゲームや映画を楽しむなら、サウンドデバイスの増設は必須だ
♪選び方1
PCとの接続方法をチェック!
サウンドデバイス選びの第一歩として重要なのが、内蔵型にするか外付け型にするかということ。自作PCユーザーなら、PCケースの中に収まり、場所を取らない内蔵型を選びたいところだ。ただし、AV機器やDTM機器との接続などでケーブルの着脱作業が多くなりそうだったり、複数のPCで使用するケースが多くなりそうだったりしたら、アクセスしやすい外付け型を選ぶのもアリだ。
設置スペースや用途で検討する
一度のインストールでもう着脱することがなければ省スペースの内蔵型、接続先をよく入れ換えるなら外付け型を選びたい
♪選び方2
内蔵型なら基板も要チェック!
サウンドカードの基板をチェックすることで、その製品の音質へのこだわりが見えてくる。どんなチップが搭載されているか。音質向上のための電解コンデンサの大きさや、数はどうか。そして、ノイズの嵐とも言えるPCケース内に設置するため、ノイズを遮断するための工夫はどうか。ノイズ対策にはカバーや仕切り板が載せられていることが多い。これらをよく確認するとよいだろう。
高音質への工夫が一目瞭然
PCケース内のノイズから回路を守るシールドや、基板上の回路同士の影響を防ぐ銅板の有無、チップやコンデンサが、その製品の音質を見きわめる重要な要素
♪選び方3
搭載されている端子をチェック!
PCサウンドもピュアオーディオ、映画、ゲーム、音楽製作と用途はいろいろあり、サウンドデバイスにもいろいろな性格を持った製品が存在する。どのタイプの製品であるのかは、搭載されている端子をチェックすることである程度判断できる。ピュアオーディオなら2チャンネルのRCAなどの端子、映画やゲームなら多チャンネルのミニなどの端子、音楽製作ならDTM機器や楽器と直接接続できるMIDIやホンなどの端子、という具合だ。また、同じアナログ出力でも標準ホン、ミニホン、RCAなどあり、デジタル出力もミニ、光角型、同軸と種類は豊富だ。端子の種類を理解して、自分が接続したいと思っている機器が備えている端子や、持っているケーブルの種類を確認して、サウンドデバイスを選びたい。
光デジタル(S/P DIF、ADAT)
デジタル音声の入出力に使われる端子で、光ファイバーケーブルで接続する。通電時に赤く光っているのが出力で、光っていないのが入力。光角型が一般的だが、3.5mmのミニジャックと同じ丸型もある
同軸デジタル(S/P DIF、ADAT)
デジタル音声の入出力に使われる端子。見た目はLINEのRCA端子と同じだが、間違えて接続すると破損する恐れもある。アナログとはインピーダンス(抵抗値)が違うのでケーブルも専用のものを使う
RCA(LINE)
オーディオアンプやCDプレイヤーなど、一般的なAV機器の多くで使われている、左右2チャンネルが一対になったアナログ端子。LとR、入力と出力などを間違えないように気を付けたい
ホン(LINE、マイク、ヘッドホン)
直径は同じ6.3mmだが、LINEとヘッドホンでは出力レベルが異なるので注意。挿し込む側の端子の接点が一つのものはモノラル、二つはステレオ。三つはバランス型と呼ばれ、高音質な接続が可能
ミニ(S/P DIF、LINE、マイク、ヘッドホン)
直径3.5mmで、携帯型のオーディオプレイヤーなどのヘッドホン接続でおなじみの端子。サウンドデバイスでは一つのミニ端子で、ヘッドホン出力とデジタル出力が兼ねられていることもある
MIDI
オーディオ信号ではなく、楽器の演奏情報を送受信するためのデジタル端子。キーボードやMIDI音源モジュールと接続する。INとOUT、INから入った信号をそのままスルーさせるTHRUがある
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